白河夜船 (角川文庫 よ 11-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800072

感想・レビュー・書評

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  • 夢を見ているみたいな話だな、って思った。
    もっというと、非現実的なのか、現実的なのか、よくわからない。
    夢をみているのか、本を読んでいるのか、それすらも。

  • 本棚を見ながら、キッチンしか読んだことないんだよねって呟いたら、奥さんから差し出された短編集。
    喪失を描いた眠りの三部作。
    儚い現実を薄いフィルタ越しに見るような登場人物たちの視線と、やわらかいのに突き刺さる台詞の数々。邦画っぽくて好きだな。

  • ずっと冬だった。

  • ばななさんの本はいつ読んでもいいなあ。甘かった過去を振り返りつつ、名残を惜しみつつ前を向く登場人物。死は見えないところに、だけどすぐ近くにある。そこにぶち当たったとき、もがきながらも生きていく人間の姿を優しく描いている。

  • 表題の白川夜船を再読したくて。似た話を集めてあったなと思った。あとは「夜と夜の旅人」「ある体験」。

    開架書架 日本人作家の棚

  • 三つの「夜」のお話。
    どれも哀しさや寂しさのあるお話でしたが、最後はどこか救いがあって、涙が出そうになりました。
    ばななさんのお話は、緩やかな波のような、そよそよと風になびく原っぱのような、優しい流れを感じます。

  • 「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」の3作からなる「夜」の三部作。
    眠りをテーマにした作品はどれもちょっと湿っていて、哀しくてでも穴倉にいるかのようにちょっと落ち着く感じ。
    「夜と夜の旅人」が特に好き。兄にそっくりなサラの息子を見たときの芝美の驚き、だけど兄の忘れ形見を見つけた喜び、それらが想像できて切ないような嬉しいような・・・
    この世のどこかに亡き兄の血を受け継ぐ者がいてくれるのが彼女の救いになりますように。

  • 再読のはずなのに、全然覚えてない…。この本が出たばかりの時だったので仕方ないか。とても優しくて、ライン引いてまた時々読みたいフレーズがたくさん。図書館の本なのでできないけど。

  • 2017年11月19日に紹介されました!

  • 本を読んでいて、切なくなるものは好きです。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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