キッチン (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 13808
レビュー : 1589
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800089

感想・レビュー・書評

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  • 風が吹いている気持ちいい夜に読むと最高〜〜〜!!!!

  • 秋間さん好きだよね。
    そう聞いたので興味が湧いた吉本ばなな。
    そういえば大昔に流行っていて、流行っていたから逆に手に取らなかったキッチン。
    そう思い読みはじめると、どうしてなかなかぐいぐいと引き込まれてしまった。
    死の隣にある本能的に美味しい食べ物、そんな状態だからこそ、とても魅力的に描かれていてたまらなく美味しそうだ。
    もぬけの殻状態の時、空腹のお腹に染み渡る自分にとっての美味しい食べ物、その感じにちょっと似てる気がした。
    そんな美味しい食べ物を分かち合う彼らを見ながら、無限に広がる人間関係の可能性を感じ、とても楽しみになる作品だった。
    太陽のように明るく、パワフルであっけらかんとした友人である秋間さんの意外な一面を感じる一冊だった。
    今度会ったら語らなくては!

  • 失った悲しみに押しつぶされそうなとき
    この物語はきっと大きな助けになる気がします

    ★4.3 2019/8/5

  • 愛していた人が死んだ後、人間はどうやってそれを乗り越えていくのかって話だった。私は愛している人が死ぬということがどういうことなのかまだ分からない。みかげと雄一は唯一の肉親をなくしたからこそお互いの気持ちを汲み取ることができたんだと思う。最後はやっぱり日常の小さな本当に小さな幸せが「生きよう」って原動力になるんだなって(この話だったら、美味しいと思ったカツ丼を雄一にも食べて欲しいって思えた、みかげと笑っていられた、みたいな、)思った。あと、自分の思い出の街を離れて、何もかも捨てて、もうどこか遠くの世界に行きたいってどんな気持ちなんだろう?そもそも私は人を愛したことがある?って話で…。そしてずっと雄一を「かずお」と読んでたことに今気づきました。

  • 「でも人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てらんないのは自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことがなにかわかんないうちに大きくなっちゃうと思うの」
    絶望からの再起を描いた小説。みかげは祖母の死から再起する過程で「料理」が自らの核にあることを知り、それ(カツ丼)を通して雄一に希望を与えた。吉本ばなな独特の語り口に馴染みにくかったが、『ムーンライト・シャドウ』を含め、身近な者の死という絶望からの再起が美しかった。

  • 読み終わっても時々読みたくなるし、美味しいものを食べたくなる本でした。

  • よしもとばななさんの言葉使いのファンです。
    共感してくださる方、コメントなんでも待ってます。

    「その人はその人を生きるようにできている。
    幸福とは、自分が実はひとりだということを
    なるべく感じなくていい人生だ。」
    *この本は、本文のこの言葉に尽きます。
    更に、「なるべく」と言ってるところが、吉本ばななさんの配慮とか気遣いがみれて、深いなと思います。

    「いやなことがめぐってくる率は決して変わんない。
    自分では決められない。だから、他のことはきっぱりと、
    むちゃくちゃ明るくしたほうがいい」
    *この言葉には希望を見せられます、こういう生き方過ごし方をしたいとずっと思って生きてたので、答えあわせしているみたいでした。

    「もうたくさんだと思いながら見上げる月明かりの
    心に染み入るような美しさを、私は知っている。」
    *うわー、わかるわ。と思った言葉。
    感性の豊かさを教えてもらいました。

    「くせ毛を治したくてドライヤーをかける
    ばかみたいにまじめな鏡の中の顔も知っている」
    よしもとばななさんは愛のある人なんだろうと察しました。

  • 愛する人を失った男女が、その悲しみの中から少しずつ立ち直り前を向いて生きていくという話。

    愛する人とずっと一緒にいられるわけでもなく、楽しいことは過ぎ去っていく。若い女性らしい文体で書かれていて、少し微笑ましい。読後爽やかな気持ちになった。

    恋愛小説のイメージがあり敬遠していたが、なるほど名作だなと思った。

  • これ以上ないと言うくらいの辛い出来事が、人生には度々起こる。
    そういう誰にも起こり得るどうしようもない理不尽に対して、その痛みを和らげるための方法を筆者自身も必死に模索している姿勢を感じました。
    あまりの優しい物語りに感動したし、他の作品も読んでみたいです。

    いつかは来てしまうだろう自分にとって大切な人がいなくなってしまった時に、
    もう一度読む様覚えておきたい。

  • 流れるような文体でとても読みやすかった。最初エッセイかと思う中ではじまっていったので、個人的に入りやすかった。個性的で複雑な環境の人間関係が絡み合ってるのだけど、決して不快じゃなくどちらかというと好ましいと思えるくらい素敵な感じ。そして決して重苦しくなく生きるということを表現してあるのがとても素敵だった。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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