キッチン (角川文庫)

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本棚登録 : 13805
レビュー : 1589
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800089

感想・レビュー・書評

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  • 積読本。静かに静かに読み終えました。これからも大切な本になってくれそうです。ありがとう、ばななさん。

  • 何度読んでも、また読みたいと思う。静謐さに包まれたい時に。ひとり、眠れない夜に。

  • 吉本ばななで指折り

  • 大学の時に数回読んだけど話の筋はすっかり忘れてる反面、心にしっかり残ってるフレーズもあった。残ってるフレーズは好きなフレーズなんだろうなぁ。

    「キッチン」では、唯一の身内だった祖母を亡くして生涯孤独になり、台所でしか眠れなくなった主人公・みかげが、祖母の知り合いの男子大学生・雄一の家で同居することになる。
    雄一の母として紹介されたのは、実は元男性のニューハーフ。
    この雄一の母えり子が人情味あふれるいいキャラ。多分雄一が足を踏み外さないのも、みかげが立ち直っていくのも、このえり子がいたおかげだと思う。
    「満月 キッチン2」では料理研究家のアシスタントとして自立して家を出たみかげ。そこへ、えり子がストーカーに襲われて死んだという知らせが届く。
    孤独から立ち直ったみかげは、雄一が一人で立ち直ろうとするさまを見守りつつ、彼の傍にいたいと思う。
    離れてしまいそうでいて離れられない二人の歩みを、一緒に読み進めながら追う感じ。
    話し口調なのにべたつかない筆致が心地よかった。本当に不思議なくらい心地良くて、何でだろうと二度読みしたけど、もうテンポが合うとしか言えない。

    「ムーンライト・シャドウ」は独立した短編。
    しかしながら、大切な人の死から立ち直るという筋書きはキッチンと共通しているような感じ。
    主人公は大切な恋人を亡くし、彼の弟・柊と、同じ痛みを抱きながら前に進む。
    主人公の恋人は自動車事故で亡くなったが、その車に同乗していたのが柊の恋人。柊は恋人が着ていたセーラー服を着て高校に通う。主人公以上に傷んでいる感じがする。
    主人公と柊、そして100年に一度死者と会えるという不思議な現象と、それを教えてくれた不思議な女性・うらら。これらが相まって、ちょっと不思議な、ファンタジーのような雰囲気の話。

  • とっても有名な作品を恥ずかしながら初めて読んだ。30年近く前に描かれてるのに、今の私の感覚でも自然に読める作品。死がテーマになっているんだけど、重すぎず、光も見えるんだけどそれが暑苦しくなくて読んでて心の居心地がよくなる感じ。作家さんの文体で生理的に合う合わないってあるけど、ばななさんの文章は自然体な文体で、個人的に大好きになった。まだまだ知らない作品がたくさんあるから読んでいきたい。

  • 本好きな友人達が口を揃えて「とてもいい」と言うので、図書館で借りてみた。
    独特のテンポと雰囲気で、読んだことがない感じ。
    恋愛小説だけど、恋愛過ぎないところがいい。
    ムーンライトシャドウ、少し不思議な短編も好きでした。
    繰り返し読みたくなる本。

  • みんな愛しい。
    どん底に暗い話なはずなのにそれを感じさせないスキップのように軽く進んでいく会話と、やわらかい文章。絶望が訪れても、それでも明日はくるし、生きなければならない。
    思えば本を読むことが好きになったきっかけの小説かもしれない。

  • ばななさんの本に初めて出会ったのは、キッチン。祖父の家の使われていない子供部屋の本棚から、何気なく抜き取って、日向の乾いた布団の上でゴロゴロしながら読んだ。
    確か高校1年生の時だったと思う。この一冊との出会いは衝撃的でした。
    まさに、こういう本を読みたかった!ずっとこういう気持ちになる本を読みたかったんだ!という感じが扉になって、バーンと開いたような。
    それから夢中になって吉本ばななさんの本を読み漁りました。

    この本に限ったことではありませんが、吉本ばななさんのさんの書く言葉は一つ一つが瑞々しく、小さな輝きに満ち溢れています。生きていて、いろいろなことに動揺したり、自分でも気づかないうちにすり減っていた部分が、本を読み終える頃にはすっかり治っていて、大丈夫になる感じがするのです。

  • ムーンライトシャドウを友人から勧められて読んだ。意外にファンタジックでジブリっぽい。淡々とした調子がわたしにはいまいちスッと入ってこなかったけど、そのおすすめしてくれた子はそりゃあ好きだろうなぁというのはすごくよく分かったし、こんなふうに抱く印象が違うことがなんだか嬉しかった。本の感想になってないですね!

  • ムーンライトシャドウはただただ悲しい。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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