入れたり出したり (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041801130

感想・レビュー・書評

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  • 一時期、話題になった『負け犬の遠吠え』の著者が書いたエッセイ。

    “分けると混ざる”に始まり、“若さと若々しさ”、“馬鹿女と女馬鹿”、“清潔と不潔”など、全編にわたり世界の現象を二つに分けて捉えて考察している。

    ・「元気をもらう」とか、「勇気をもらう」といった言い方が、私は嫌いです。(もらう、あげる)
    ・大人になる前は、誰もが自分のように、他人のことを「見て」いるのだろうと思っていたのです。(見ることと見られること)
    といった記述を読んでいて、著者は自分と割と似た性格・感性の持ち主のような気がした。

    個人的に印象に残った部分は
    ・私はその友達と既に十年来の付き合いだったのだけれど、相手の方が五歳年上ということもあって、いつも敬語で話していました。するとその友達が食事をしながら、言ったのです。「そうやってずっとあなたが私に対して敬語ってことはさぁ……、なんか、いつも『自分の方には責任は無いんです』って言ってるみたいだよね」(敬語とタメ口)
    というところ。まあ、著者自身の指摘ではないけど、鋭いなぁと思った。というか、そういうところを包み隠さず書けるのが、エッセイストたる所以、なのかな。

    内容的には面白かったが、文章の書き方が若干気になった。個性と言えば、そうなのかもしれないけど。

  • 読了。「馬鹿女と女馬鹿」「湿気と乾燥」「見ることと見られること」「スネ夫とジャイアン」にくすくす。彼女のよさ(おもしろさ)は、人間関係を叙述する場合、特に、その場合、女性に対しての目のつけどころが鋭いところにあると思う。

  • 最初はなにがなんやらだったけど、だんだんわかってきて、読めるようになってきたかな。
    あぁそうねと思う部分も多々ありつつも、ま、そんなにしっかり分けなくてもね、と思う程度か、なと。

  • なんとも言えないこの作者の語り口がいつも絶妙だな。と思う。
    ジャイアン的キャラクターが必ず周りにいる。

    という説。

    少食のデブ屋、意地悪なデブ、目が笑ってないデブに需要はない。

    とか。辛辣ながら思わず唸るほどの説。

    勝負パンツの下りなど、うん。うん。うん。と、ついつい相槌を打ってしまう内容にはなんだか、新しいお友達ができたような感覚に陥る一冊です。

  • あーわかるわー。と思いながら読了。
    僕もどちらかといえば分けたがり、分類常習者だったんだな。
    とはいえここまで屁理屈だらけではないけどな。
    自分がなんとなくやっていた分類をここまで屁理屈で理由付けしてくれると、なんとなくそんな気がしてきてしまう。
    面白かった。
    自分のみに迷惑が降りかからない屁理屈は非常に面白いよね。
    ミスの言い訳とかの屁理屈は嫌いだけれども。

  • タイトルが・・・妙に卑猥なので電車で読むには他人no
    視線が気になります。
    けれども、その視線を気にするのも 酒井先生が分析する自意識過剰なんでしょうね。
    誰も見てねーっつの。
    自意識過剰な人は、やたらと他人のことを観察してしまう。だから他人も同じように自分のことを見てるんじゃないかと思う。まさにそうなんですよね。
    電車なんか乗るともう、目のやり場に困るぐらい見てしまうんです。人の目線なんかなんも気にしてない感じで音楽を聞き入ってる人なんか見ると、羨ましいんですけど 私にはそんなマネ絶対できない。
    文庫本読んでても 。(マル)のたびにキョロキョロしてしまうんですよね。

    タイトルはエッチィですけど、中身は人間観察好きにはたまんないと思います。

    分けて分けて とりあえず分ける。
    分けのエッセイです。

  • 1/3ぐらい読んだけれど、面白さを全く感じないので、強制終了。
    (2013/5/13)

  • あっさりよめるのいい。
    病院の待ち時間用。

  • エッセイ。少し不思議な視点から物事をとらえる、主に「わける」方向で、という感じでした。敬語からタメ口へと変わるタイミングのくだりが一番しっくり来たかなと思います。特に仕事で年上の人に使われたりすると…ねぇ。

  • エッセイ。

    むふふ、とか、ふむふむと、思いながら読みました。

    谷亮子選手発言「感動を与えられる家庭を作りたい」には、普通に亮子の内面をアピールしてるよね。。。
    そして、数年後には参議院出馬って、そうなると痛いけど、そうなっちゃいそうだと思ってる人、私を含め多いだろうなぁ、と思った。

    2012年2月17日追記

    この感想から数年経ちましたら、
    やっぱりちょっと陳腐な感じで政治家になってましたね。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。『男尊女子』『子の無い人生』『女子と鉄道』『源氏姉妹』『枕草子REMIX』『an・anの嘘』『オリーブの罠』など、現代世相の分析から古典エッセイまで著書多数。

「2018年 『百年の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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