甘党ぶらぶら地図 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041801161

感想・レビュー・書評

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  • 全国都道府県の「甘い店」を訪問して歩く。著者の青春時代の甘酸っぱい思い出も山梨、箱根、石川、京都、佐賀などの店の訪問に際して登場する。日光は江戸時代の東京ディズニーランド(人気キャラクターの存在)、旅人という存在への日本人の憧れ(又は親しみというべきか)などを考えさせながら、全国の有名店を訪問するという実にユニークな旅行記だった。因みに私が知っている店はあまりなかった。安倍川餅(静岡)、赤福(伊勢)、黍団子(岡山)、白熊アイス(鹿児島)ぐらいか。著者の情報収集力はどこに?!岩手・厳美渓の「空飛ぶ郭公団子」の話、兵庫県は尼崎市の飴(琴城ヒノデ阿免本舗)訪問記が関西人の顔、そして「アマ」と呼ぶ人たちとの説明が楽しい。

  • 全国のおいしい、そこでしか食べられない甘味を酒井順子が訪れて食べる紀行文。
    ひたすらおいしそう。
    読みながら悲しくなったのは、この本に出てくるお店や作り手さんが亡くなっていること。
    一期一会だなあ。
    この本を片手に、旅行に行きたくなった。

  • 日本全国甘味行脚の旅。洋物を一切排除し、あくまで「日本の」甘味を追求したところが潔くて良い。食欲はもちろん、甘味への興味のみならず旅への欲求もかりたてられます。
    オチの弱さに微笑ましく思うものもあれば、「お宮やお寺があればそこに茶店ができる」(三重県 伊勢 赤福)、「東は餅モノが多く、西は小麦モノが多い」(あとがき)と膝を叩きたくなるような鋭い洞察もあり。

    各話の追記に甘味も人も一期一会、その機会を大事にしたいものだなぁ、としみじみ感じた。
    その土地で食べなきゃ意味がない度が高い寒ざらしを一度食べてみたい!

  •  甘味を求めて47都道府県を旅した酒井順子さんのエッセイ。素朴で大衆的な和菓子をたずねて、北海道から沖縄まで全国を歩いています。贅沢な旅ですね。便利なお取り寄せも盛んな昨今、なにもわざわざ現地まで行かなくてもいいのに、なんて思ったりもしました。でも、現地に足を運んでこその味ってやっぱりあるんですね。この本を読んだらよーくわかりました。土地ごとの風土・風習、作り手の方々の想い、それに贔屓にしている地元民の方々の愛情。現地で食べるお菓子の背景には、実に様々なものが顔を覗かせます。出来立てホヤホヤを頬張る酒井さんはとても幸せそうです。食べながら聞かせていただいたというお話は、心和ませるものだったり、ちょっぴり切なかったり哀しかったり。そんなお話が、お菓子の味をいっそう味わい深いものにしたことでしょう。その土地に根付いているお菓子には、味だけでない何かがあるんですね。支えてきた何かです。だから、もし食べる機会に恵まれたら、そういうことにも思いを馳せながら食べるといいかも、なんて思います。

  • 甘味を求めて旅したくなったよ。特にあんこ系…たまらん。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。『男尊女子』『子の無い人生』『女子と鉄道』『源氏姉妹』『枕草子REMIX』『an・anの嘘』『オリーブの罠』など、現代世相の分析から古典エッセイまで著書多数。

「2018年 『百年の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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