家族の時代 (角川文庫)

著者 :
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041804131

作品紹介・あらすじ

49年連れ添った両親が離婚を宣言。が、これからも生活は今までどおりだという。息子、娘たちは理由がさっぱりわからず、それぞれの家族を含めて、大騒ぎに。どうやら、長年世話になった家族同然の女性に遺産を分けるためらしいが…。それぞれの思惑と愛情が交錯して、意外な結末にたどり着く。読売新聞夕刊に連載したユーモアあふれ暖かみのある家庭小説の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 2019.04.28 読了。

    独特な話。何故結婚49年にして離婚するのかという謎から始まる家族のお話。
    登場人物が多いので、はじめの方は誰が誰だか分からないんだけど、合間合間に分かりやすい説明があるので混乱することはないかな。

    最後は本当に良いハッピーエンドでホッとしたし、ほっこりした。
    この話はフィクションだけど、家庭の数だけ問題もある所がリアル。

  • 「母さんと離婚しようと思う」から始まる、子供たちの奔走を横目に、父親の作戦が始動する。

    なんてことはない普通の小説である。帯の「遺産相続の仕方」というのに引っ張られると、若干ハマるのではないかと思われる。

    さて、ブクログの評価は低いようだが、個人的にはなかなか面白かった。というのも、SF読みにとっての「思考実験」という意味ではそこそこ成功しているのではないかと思う。遺産相続の計算というベースがあっての作品だろうが、そこに周りのヒューマンドラマを絡めてくるので、退屈せずに読める。

    読み始めに引っかかるのは、父親夫婦と妻のいとこ、息子、娘x2の各家族に加え、息子娘夫婦にそれぞれ2人ずつ子供がいることであろう。これから読む人にアドバイスをするとしたら、父と母、母のいとこ、息子、息子の嫁、娘(と旦那)の7~9人に注意しておけばよろしい。それぞれの孫世代や会社の人間などはほぼ出てこないので、それ以上は無視してもよい。

    おそらく、面白くなかったという評価は、その登場人物が把握できなかったからではないかと思われる。

    上記の関係ない人たちとした人物たちは、予想通りに問題を起こして状況に変化を加えるわけだが、いうほど引っ掻き回されない。

    難を言うなら、もうちょっと事件が起こっても良かったかな。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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