死神 (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 51
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041804179

作品紹介・あらすじ

国際的スターの臨終に偶然立ち会った、二流の役者夫婦。鳴かず飛ばずの売れない二人が、ワイドショーのカメラに囲まれ、亡くなったスターを語る。その映像が好感度を与え、ドラマにCMにと次々に仕事が舞い込むようになる。その後、天才漫才師、大物女優と相次ぐ有名人の死に必ず登場する二人。気がつけば、死者を語る者になっていた…?日本人にとっての「死」をブラックユーモアたっぷりに描いた長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • ブラックユーモアだって言うからもっと人の死を笑い飛ばすような物語なのかと思ったら違った。
    なんだか人の死だとかその後の生きてる人間の死者に対する弔い方だとかあんまり考えたことなかったけど改めて考えさせられる物語だった。

  • 文章もあっさりしていて読みやすく、面白かった。ありそうな、日常的なことを、たんたんとした語り口で紡いでいく。人が死ぬってこういう側面あるよなって思う。そうそう、死んだ当初は悼むんだけど、少したつとどろどろになるんだよな。あと、厄介者が死んだときって、一気にいい奴だったのにみたいなことをいっせいに言い出すんだよな。

  • 売れない役者夫婦が、偶然にも超大物俳優の臨終に立ち会った。二人は、あたかも彼の唯一無二の親友であったかのように、ワイドショーの取材に答えまくる。語る思い出にどれほど嘘を交え、善行を誇張し、悪行を伏せようとも、それは鎮魂のセレモニーなのだ…。
    “死者を追悼する”芝居に磨きをかけていく夫婦は、とてもうさんくさくて反発を覚えるが、それをきっかけに、夫婦にはどんどん仕事が舞い込むようになる。屈託なく、したたかに死者と向き合う人々を描いたユーモア小説。

  • 日本人の故人に対する扱い方なんかがあるあるって感じで面白い。あるあるネタ的な小説かもしれない。名優やらミュージシャン、様々な大物が亡くなってゆく昨今にオススメしたい小説だと思う。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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