- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041813027
感想・レビュー・書評
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脱力系イラストレーターの沢野ひとし画伯が各種スポーツに挑んだ記録を、自虐的ユーモアをまぶして綴ったエッセイ集。東海林さだおの丸かじりシリーズのスポーツ版です。
画伯が挑んだスポーツは、エアロビクス、トライアスロン、スキューバダイビング、テニス、オートバイ、スポーツカー、フリークライミング、ウェイトトレーニング、スキー、ゴルフ、スカイダイビング、バドミントン、カヌー、自転車、スヌーカー(ビリヤードの一種?)、エステ(こういうのもとりあえずスポーツ扱い)、スカッシュ、ヒマラヤ登山……などなど。
トライアスロン編が面白かったです。素人がいきなりはキツイでしょうと思いながら読み始めたら、10分の1トライアスロンでした。水泳もプール(!)で行ないます。まず最初にラン2km(最初が水泳だとプールが混雑するのでランで拡散させる)、次にスイム400m(25mプールを8往復)、次に自転車18km(400mトラックを45周)、最後に再びラン4.2kmというものです。私はろくに泳げないからトライアスロンは無理と思っていましたが、これならできるかもしれません。画伯は21位だったそうです。立派じゃないですか。あれ、全部で何人出場したのか書かれていないんですけど?
もともとは、からだ磨きマガジン『ターザン』に連載された企画で、それがマガジンハウスで単行本になったのが1988年、それが角川文庫に入ったのが1993年、それを私が読んだのが2008年。活字の世界は息が長いです。
なお、「ワニ眼」というのは、細く無表情で死んだような眼の人々を総称する画伯(もしくは椎名誠一派?)のネーミングで、画伯は自らをワニ眼の代表と自覚しています。画伯がどんな人かは知りませんが、イラストや文章から、酒好きで、低血圧で、無口で、散歩より激しいスポーツはしない人ではないかと勝手な想像をしていました。なので、中学校で陸上競技(走り高跳び)でがんばり、トレーニングのためのマラソンに喜々として取り組んでいたと知って意外でした。人間の性質も奥が深いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1996年12月7日読了。
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作者が様々なスポーツやその周辺に関することにチャレンジするエッセイ。
負けたときの減らず口、勝ったときの大口。この人はいいなぁ。
読んでいて飽きない。
ただ身近にいたら腹が立ちそうではあるけれど。