サヨナラおもちゃ箱 (角川文庫)

著者 : 谷山浩子
  • 角川書店 (1992年12月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041819029

サヨナラおもちゃ箱 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新婚ほやほや、夫のタカカズことタコと二人暮らしをスタートさせたリリコ。しかし一週間も経たないうちに二人の仲はギクシャクし始める。そんななか、陶器の犬のペコをタコが壊してしまった夜、タコは“リリコ人形”率いるおもちゃ箱の人形達にさらわれてしまった!? タコを救出するため、リリコと犬少年のペコ、サボテン少年のサボタンたちの冒険が始まる。摩訶不思議な国々を訪ねる一行はタコを取り戻すことが出来るのか? ファンタジーな作風でおなじみのシンガーソングライター・谷山浩子の初の長編ストーリー!

    読みたい本ってのが、積読いっぱいのくせになくて……どうも読書欲を失って久しいようで。でも何か読んでないと気持ち悪くて最近浩子さんのコンサートに行ったし、積読してる浩子さんの崩そう、薄いからすぐ終わりそうだし。と手にとったのがこちらでした。
    浩子さん初の長編らしい。まさしく「おもちゃ箱」のタイトルにふさわしくいろんな人形やぬいぐるみが住むオカシくて不思議な国が舞台。次から次へと繰り出されるヘンテコなキャラクターにナンセンスな展開は実に浩子さんらしい。浩子さんのヘンな曲をそのまま小説化してしまったかのようです。竹取の国の人形を収穫するのなんて「お人形畑」を思い出した。
    犬少年のペコ、サボテン少年のサボタン、ハリガネ人形のプーキーとリリコが旅するのはちょっとオズの魔法使いみたいですね。特に好きなのは鉱物区のエピソードで婚約指輪と結婚指輪がリリコを助けてくれて、クライマックスでも鍵となるところ。
    ラスボスのリリコ人形であるミトセは怖かったけど切なかった。リリコがタコを助ける時、わたしは人間だから人間と一緒に生きたい、でも寂しくなったときはあなたたちを思い出す、だってあなたたちはわたし自身だからって言ったのに感動した……いつも思うんだけど浩子さんはファンタジーを大事にしながら、ちゃんと人として現実を生きることも大事に考えてるんだよね。これは前に読んだお昼寝宮お散歩宮でもひとりでお帰りもそうだなって思ってる。
    エピローグは切なかったなーでもほっこりした。後書き読んでエー浩子さんそんな感じで小説書けちゃったの、と驚いた。わたしももっとラクに小説を書きたいものだ。

  • 新婚の主人公さんと夫さん、主人公が大切にしていた人形たち、をめぐるファンタジーというかメルヘン中長編。
    とてもシンプルな探し物のお話で、文章もやわらかくて軽く読めるけど、それだけまっすぐ伝わってくるこころのファンタジーです。
    まとめ部分はちょっと急ぎ足だったかな。良くも悪くも小さなお話だね。

  • リリコのところに旦那さんのタコが転がり込むようにして始まった新婚生活だが、リリコは自分の場所が侵食されるような気がしてきてしまい、モヤモヤ……。そんなリリコの気持ちを汲み取ったリリコの宝物たちが、夜中にタコを捨てにいってしまった。慌ててリリコはタコを助けに、自分の心の世界へ旅立つ。
    う~ん……。谷山浩子にしてはポップな要素が強い。最後もかなり丸くおさめている。サボタンがかわいい。

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