蜜柑と月 (角川文庫)

著者 : 谷村志穂
  • 角川書店 (1994年11月発売)
3.48
  • (2)
  • (6)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
  • 33人登録
  • 6レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041832035

蜜柑と月 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 短編全5話

    現実のような、非現実のような 微妙な世界観。
    タイトルの「蜜柑と月」より「ベランダの隣人」の方が面白かった。

    この作者の他の本も読んでもいいかなと思う。

  • 何とも言えず不思議な感触の物語がつまった短編集。
    濃密な「夜」の雰囲気が全話通して漂っていて、少し風変わりな設定の物語の世界にふわふわと誘われるような。

    表題作も良かったけれど私は「もっと近くに」というお話が好きでした。
    どこにでもいる地味で話すことが苦手な大人しい女子高生が、ひょんなことからダイヤルQ2で見知らぬ男の人たちと電話で会話するアルバイトを始めるお話。
    「夜」なんだけど、そこはかとない透明感が漂っていて…よしもとばななさん辺りが好きな人はきっと好むと思います。

  • 最後の恋を読んで、谷村志穂に興味を持った。この人の文はとてもエロい。興奮する。短編集の蜜柑と月を読んでみることにした。

    やっぱりエロかった。なんだろう。男性がエロい。すごい色気。
    「もっと近くに」が好き。ダイヤルQ2でアルバイトする皐、電話をかけてくる篠塚。皐は聖母になりたがったけれど、篠塚は応えてくれなくて、だから意気地なしなのだ。
    「夏の夜に彼女と」もよかった。世間知らずのお嬢様(でも自分じゃお嬢様とは思ってない)茅子に呼び出される、売れないコールガールともみ。大人を見せてくれたともみに茅子は惹かれてしまう。姉妹のような、傷の舐め合いのような、恋のような感覚がたまらない。
    暗さを持った話が上手い。好き。

  • 短編集

    金髪のウィッグの泥棒が出てくる話と、娼婦を呼んじゃう女の子の話がよかったな。

    割りと好きな作家さんに入るかも。

    苦手な文体の作家さんが多いからなぁ。。。

  • あたりまえの生活で、ふと冒険したくなる気持ち、とってもわかる。ささやかに、とりかえしのつく冒険。淡くもドラマチックに頭に映像化された素敵な小説だった。

  • 「夜」に関する短編集。

    それぞれの物語に登場する人物は、皆どこか不器用で大人になりきれない面を持つ大人達。
    けれどその不器用さが、読んでいて心地良い。

    特に「ベランダの隣人」「夏の夜に彼女と」が読み終えた後、あたたかい気持ちになる。
    淡い恋心と自分の中に渦巻く感情を描いた「もっと近くに」がこの短編の中で、私は一番好きかもしれない。

全6件中 1 - 6件を表示

蜜柑と月 (角川文庫)のその他の作品

蜜柑と月 単行本 蜜柑と月 谷村志穂

谷村志穂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
吉本 ばなな
吉本 ばなな
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印

蜜柑と月 (角川文庫)はこんな本です

ツイートする