- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041835012
感想・レビュー・書評
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エッセイではピカイチ面白かったかも。
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姫野カオルコは昔読んだ「終業式」が好きで、その次に読んだ「整形美女」は内容は面白いんだけど文章が理屈っぽいのが嫌だった。
この本は多分3冊目なんだけど、裏表紙に「明るくって元気なエッセイの数々。」とあるからにはエッセイだと思って読んで、軽くて読みやすいな〜へ〜SM作家だったんだ知らなかった〜とか思ってWikipedia見たら嘘でした。
Wikipediaより抜粋
随想風小説『ガラスの仮面の告白』がエッセイに分類されて発売されたこともあり、団鬼六賞の受賞をきっかけに小説家としてデビューしたと誤解されることが多かった。
なんかもっと若い人だと思ってたんだけど、今56歳だそうです。小説で例えに出てくる芸能人が全く分かんないから昔の芸能人マニアなのかと思ってたけど、世代が離れてるだけだったのか。
面白かったところ抜粋
「若い子はキライだわ。四十代が好き。心得てるから」
「愛なんて。けっきょく肉体の快楽だけが刹那の夢なのに」
の、ような、ことを頻繁に発言するという「ときどき出てくるワキ役キャラクター」じみたことをしていた。
原稿を書いた。
「彼女の肉体は喜びにふるえ、子宮までもがとろけそうだった」
書いて書いて書いてやった。
「フン、こんなこと、あるわけないだろ、バーカ」
と思いながら書いて書いた。
ここだけ抜き出すとあんまり面白くないかな。
読んでる時は噴き出しました。 -
姫野カオルコは面白い。30歳の頃の著者の告白本なのだけれども、家庭もちょっと変わっているし、処女であることを告白するのも変だし、街を歩けば変態に巡り会うというのも普通人ではまずあり得ない。読んでいるうちに松本零士の「男おいどん」を思い出した、著者が女おいどんのように感じられた。各章の題が少女マンガになっていたが、内容はあまりマッチしていなかったように思う。かなり前の作品だが、直木賞をとって少しは幸せになったのだろうか、余計なお世話でこれまでも十分幸せですというに決まっているような気はするが。
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この自虐のノリが女子校出身の私には何ともいえない懐かしさw
姫野さんの小説も読んでみたいような読んでみたくないような。。。 -
性懲りもなく、再び手に取った。フィクション・エッセイというものだから。
元々エッセイってフィクションじゃないの? と思っている私には新鮮だ。嘘や誇張がないとエッセイだっておもしろくないじゃないのかな。ちょっとキワイけれど、関西弁のノリが楽しくて一気に読むことができた。
1990年だから、これまで読んだ中でもっとも初期の作品だった。荒削りの感覚がいいなと思う。
作者は目次や章建てに結構こだわるみたいで、今回は少女漫画のタイトルがそのまま各章になっているらしい。「禁欲・・・」の食物シリーズならわかりやすいが、今回のこの部分はよくわかんなくっておもしろくないな。 -
2008/01/29
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高校時代、何をきっかけに読もうと思ったのかもう覚えていないけれど、今となっては冒頭あたりの『何人もの男の人と寝た。グーグーと』という表現(ウロ覚え)に共感せざるをえない。サバサバとした、けれど女を感じさせるエッセイ。
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前中半は、上京してSM小説で団鬼六賞を受賞した等の「いきさつ」のお話が面白おかしく綴られている。
後半の後半で、筆者に少し精神的変化があり、すこし壊れ状態となりつつも、すばらしいことを書いている。
「努力できること。才能とはこれである。」
「そして天才とは、努力を努力とは思わず、好きなことをしている、と思える人のこと。」
だとさ。ちょい感動。 -
作者本人(?)の「モテない人」っぷりを率直に語ったエッセイ。笑いすぎてちょっと泣ける。ここまでモテないってのもある意味才能かもしれんね……。