ドールハウス (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041835050

感想・レビュー・書評

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  • 姫野カオルコさんの処女三部作の第1巻
    両親の特殊な身勝手な考え方に縛られている理加子
    どうして?どうしてそこまで・・・と
    腑に落ちず、落ち着かない気持ちで読み進める
    普通って何だろう、
    普通って、楽ってことかな
    未熟な恋をして傷ついて
    やっと本当の気持ちに気がつく理加子に
    ホッとして読み終わった

  • 私も父親に性を封じられ生きてきたので、よく分かる。そのせいで内なる健やかな性が私の中でねじれているのも気付いていた。


    きみだけには夢を語ろう、今まで何人もの女に見せてきたのだろう、技巧として見せるわけではなく、彼の内の健やかな性の神経は無意識に女に媚態を示し得るのだ。

    だが、見せかけて、さりげなくにおわせる行為にたまらない不潔さを、リカコは感じた。

    女になりたい。
    すねたりむくれたりウィンドーに飾られた赤いハイヒールが欲しいと言ったりしてみたかった。頭脳ではなく肉体で考えるひとときが欲しかった。

  • 毒親に支配され縛り付けられた29歳の女性が主人公の物語。
    一人の男性と出会ったことで良い方向に変わって行くと思ったが…。
    今後に幸あらんことを、と願ってしまいました。

  • この人の本は毎度毎度世界観がすごい。なんとも言えない感じなんだけど、視点というか何というか。普通という目線を、普通じゃない視点から描くっていうすごい技法。

    なんか自分が普通なのか普通じゃないのかわからなくなるほどに、何が普通か基準がズレてくる。

    どこの視点が普通で違うのかわからなくなる。

    どんな風に展開するのか、ラストまで結構ハラハラします。なんとも言えない、アルミホイルを噛み続けるようなイヤーな、ずーっとイヤーな感じのままオチまで続く。

    すごく嫌なんじゃなくて、なんか?ん?嫌だなぁ嫌だなぁて、ラストまで思わせ続ける、そんな別種な一冊です!!!

  • 家族という呪縛から逃れていく過程を描いた作品は何度か読んだが、この「ドールハウス」は地味ながらもリアルな感じがする。主人公が自分の常識が世間とは違うということに気づくシーンとか、友達とのコミュニケーションに自身をなくすところとか。子供の頃、親にドリフの番組を見させてもらえなかった子がクラスで話題についていけなかったりする的な、小さなことだけど子供にとってはカルチャーショックだったりする。そんな各家庭という文化差がまるで異国の文化のように感じたりしたなあ。そういう意味で恋愛というものは、すごい破壊力のあるライフイベント。主人公に遅れた反抗期がくるきっかけとなったのだから。

  • "ふつう"ではない異常な家庭で育った理加子が、普通の人生を求めて自立を志すところで物語が終わります。
    確かに普通ではない家庭ですが、昨今の日本の社会を見渡す限り、きわめて異常とは言い切れない、あり得るのではないかと思ってしまう。
    江本の様な情けない男も"ふつう"に居そうだ。

  • 姫野カオルコさんの文章って、おもしろいですよね~
    けっこうハマって、かなりのスピードで読み進んでいます。
    単独とはいえ続編というかシリーズがあるのですね!早速入手して読みたいです^^

  • 「いつか王子様が、か。今時の王子様は白馬には乗ってないんだろうな」
    「きっとタクシーに乗ってるのよ」

  • これを読んで思い出したけど、親に反抗しない子は、友人として付き合うにも実態がつかめない子だった気がする。
    その家庭における親との距離感は、一個人として外部(社会)との向き合い方とよく似るのかもしれないと、ふと思った。

  • あっという間に読み終えたもの、共感できず、入り込めなかった。
    読後感もスッキリせず、ちょっと残念。

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著者プロフィール

姫野 カオルコ(ひめの かおるこ)
1958年、滋賀県甲賀市生まれの小説家。青山学院大学文学部卒業。大学在学中から雑誌ライターとして活動。大学卒業後、画廊勤務や事務員アルバイトを掛け持ちしながら小説を執筆。1990年、持ち込み原稿から刊行された『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。 
『ツ、イ、ラ、ク』『ハルカ・エイティ』『リアル・シンデレラ』でそれぞれ直木賞ノミネート。そして2013年『昭和の犬』で直木賞受賞。その他代表作として、映画化された『受難』など。

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