不倫(レンタル) (角川文庫)

  • 角川書店
3.43
  • (21)
  • (34)
  • (65)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 278
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041835098

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おもろい!笑笑

    処女にして、官能小説作家の力石リキ子。しかもオーバー30。すでに設定からしてそう。甘くくど〜い恋愛小説なんてもってのほか。力石にかかればちゃっちゃとヤりたい。

    もしくは微妙に話の噛み合わない男に心の中で爆笑しつつ、10セットでゲームセットなんだから早く次いきましょー。と、なんともサバサバとした力石リキ子の姿についつい魅了されてしまう。
    そんな力石さんは処女にして官能小説作家っていうね。

    うまぃなぁ。うまい。

    噛み合わない男とのやりとりもうまいし、ちゃっちゃとヤりたい力石を口説いてどーにかしようという男の回りくどい意味のない言葉の羅列の描き方もうまい!

    それをリキ子は28字で要約してしまったり、彼から来たラブレターに赤ペン入れたり、恋愛と結婚、恋人と妻などへの考え方の潔いこと。よいこと。

    リキ子乾杯。

    リキ子万歳。

    リキ子の大ファンです。

  • 姫野さん、やっぱ好きやわ〜(大阪のおばちゃん風)!!言葉遊びが満載。つべこべ言わずに、それを楽しむべき。

    主人公は34歳、身長170cm、武道有段者で処女の力石理気子。
    これだけでもツボ(((^_^;)

    そして、初ロマンスのお相手、外見良しで既婚、振る舞いがまるでフランス人な霞雅樹。

    まったくもって魅力のない霞。知性ゼロの話の長いカス男。しかし、中身が乙女な理気子の傾倒ぶりが笑える。

    ラストで、本来の自分を取り戻しての行動が痛快(^^)v

  • 不倫と書いてレンタルと読む。
    そうか、そうか。
    要するに不倫っていうのは、相手をレンタルする(貸していただく)ってことか。

    「いや、違う。出会うのが遅かっただけで、本当に純粋な愛なの」っていう方もいるとは思いますが、気持ちはさておき形態としては、不倫ってレンタルなのね。
    そう思うとのぼせあがっていた気持ちがさめる人もいるのではないかしら、と思ったり。

    主人公の力石理気子のように、30過ぎて処女だと焦る気持ちはまだ想像もできるけど、だからと言って相手を好きであると自分に暗示をかけてまで恋愛関係に持ちこむ気持ちっていうのが理解できない。
    作者も多分「恋愛至上主義、ばかばかしいよねえ」って思いながら書いているのだろうけれど。

    そのばかばかしさの最たるものが、相手の男・霞 雅樹だ。(苗字と名前のあいだには必ずブランクが入る)
    フランス式(作者命名)の持って回った無意味な文章が、句点でつながれて延々と続く。
    ああ、フランスねえ。
    フランス文学もフランス映画も苦手だからなあ。
    と一歩引きながらも、基本的に姫野カオルコの小説は小気味がいいのでさくさく読める。
    「ぢん・ぢん・ぢん」より、はるかに愉快に読みました。

  • 2017年4月9日再読了。※ネタバレあり※
    官能小説家でありながら実は高齢処女の主人公。軍人の家に生まれ、一人娘なのに祖父に武道を叩き込まれ、男女の友情が成立してしまい、恋愛に発展せず。読者からの不倫相談にも「男とずるずるした関係になれるだけの女の魅力がある」と羨む。そんな彼女が人生初めての不倫を経験!するが、どうも「わけわかんなくなるくらい好き」なのが理解できない。だって仕事あるし病人の世話も確定申告もせなあかんし。でも相手の男がフランス式に悩んでわけわかんなくなっちゃう。これ男女逆転?wと悩む主人公。
    とにかくおもしろく読んだ。でもラストでは、しっかり主人公の悩みの核心に迫っていて深い。「丸三日以上、自分以外の人間が80m2にいない状態」を経験したことのある人間の「ひとり」と、経験したことのない人間の「ひとり」は違う。だから不倫を「私はレンタルでじゅうぶんなの」と言う。霞さんのキャラ良かったなぁ。

  • 軽薄さと甘ったるさにチョップ!
    けど、軽薄さと甘ったるさを取ったら、世の中はスカスカになっちゃうなぁ。
    「しおしおのぱー」が思いの外、面白かったから、星を五つにしよう。

  • 「ドールハウス」「喪失記 」と順を追って “処女三部作”を読了しました。
    前の二作に比べるとほんのり滑稽さがあって、読みやすかったです。

  • ブクログだったかな、どこかの記事で推薦本になってたので読んでみた。官能小説でもなければ、読ませるストーリーもない、なぜこの本が推薦されていたのか、とっても疑問である。

  • ギャグ?ってくらいに笑える内容でした。
    言葉の魔術師!姫野カオルコすごい!面白い!
    夜中に読んでて笑いがこみ上げる・・・

    文章のクドさも、主人公がライターだっていうの設定で、すんなり受け入れられます。
    私の代わりに毒を吐いてくれてありがとう!
    恋愛小説ではなく、コメディですよね。笑ったわ・・・

    読んでいてスッキリしました^^

  • Kindleにて。
    すごく面白かった。不倫というタイトルからして、よくある愛とか葛藤とかと思いきや、全然違った。違いすぎて笑えた。

    恋愛の大事な場面で、次から次と出てくる余計な知識(歌とかテレビのセリフとか)
    頭でっかちになると、したくないのにいろんな連想が勝手にされてしまう。
    苦しむ霞の頭を撫でるところなんて、はたからみたらすごく絵になる場面で、カッコよくさえみえるはずなのに、その時の力石さんが頭の中で思ってることが、全然カッコよくない。トホホな気持ち(笑)
    もうとにかく スコーンッ と突き抜けてる感じの作品でした。

  • 「ドールハウス」から始まった処女三部作を全部読んだことになりますが、結局登場人物の誰一人として共感することができなかった。
    作者さん自身、特に共感を得ようとして書いていた訳ではないと思われますが。
    力石理気子というネーミングのセンスが凄い。
    「しおしおのパー」とか、比喩表現でところどころ笑えたと思ったら、タグにコメディという項目があった。
    そうか、コメディだったのか、納得。

全48件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

姫野カオルコの作品

不倫(レンタル) (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×