見仏記 (角川文庫)

  • 角川書店
3.69
  • (119)
  • (118)
  • (256)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 1100
レビュー : 143
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041846025

作品紹介・あらすじ

小学生時代から、詳細なスクラップブックを作ってしまうほど、仏像に魅せられてしまったみうらじゅんが、仏友・いとうせいこうを巻き込んで、二人の"見仏"珍道中が始まった!セクシーな如意輪観音に心を奪われ、千手観音のパフォーマンスに驚愕し、十八神将像の逆立った髪型を考察する。さらに、みやげ物にまで、目配りを怠らないという、充実ぶり。抱腹絶倒の見仏珍道中記、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 前半は比較的行ったことのある場所だったので読みやすかった。行ったことのない場所でも、二人の仏像に対する想いと表現が面白すぎて、いつか見に行きたい!と思わせてくれる。

  • 仏像って面白い!が紙面いっぱいにひろがっている本。東北の仏像が見てみたくなりました。みうらさんの仏像への愛と、それを微笑ましげに眺めるいとうさんがイイ。ラフな感じのエッセイなのに深い。仏像の見方を教えてもらった気がします。

  • (01)
    仏像を見る際に,どのように既存の文脈から切り離して自分の目の前にあるものを見るか.この難問に著者の二人は取り組んでいる.寺院からのアプローチ,由来や縁起などの創作,フェノロサ,和辻,亀井といった近代の批評,他の観光客や観光産業関係者など,著名な仏像を取り巻く言説を華麗にいなし,かわしつつ,自らのポップやサブカルの文脈に近づけつつも,仏師や仏像そのものの想いや方法をダイレクト(*02)に見る方法に挑戦している.

    (02)
    そのとき,眼は興奮し,恋愛やエロスなどに類似したフェティシズムの視線によって仏像が捕らえられる.みうら氏は吉祥天に向かい,いとう氏は文殊菩薩に向かったその視線(*03)は,仏像や寺院の造立以来に向けられてきたファンの目線とどのように交差し平行するのだろうか.
    著者らの視線は,仏像側にある事情を由来か伝来かで選別し,インドや中国,朝鮮や日本といった仏教の伝来にともなわれた視線も解きほぐし,海の内外や,東北や九州といった都からの辺鄙における事情が仏像にどのように反映されているかを見極めようとする.

    (03)
    視線の人は,同時に観光の人でもあるが,観光と現代の仏像鑑賞の関係に立ち入らざるをえない.仏像の鑑賞や消費の大衆性と批評性がどのように相互に保管されつつ,日本の仏像見物を盛り上げてきたのか,またある方面で廃れさせてきたのかについても考えさせられる.
    本の構成としての文と絵(イラスト)のバランスも絶妙であり,写真に頼らない表現を選択していることも,本書の趣意に即している.

  • 読了。
    みうらじゅんさんと いとうせいこうさん2人で仏像を見てまわり、それぞれの感想が綴られている。
    そんなに仏像に詳しくなくても、好きじゃなくても、2人の解説を読むときっと仏像を見に出かけたくなる。そんな本です。
    みうらじゅんさんの味方はさすが仏教系の学校で学ばれてただけあるというか、学術的でもあり独創的でもあり。東北の仏像のバランスの悪さについては、写真のない当時は見上げて書き写したためと、なるほどと思い確かめてみたいという思いが込み上げてくるほど。そんな2人の熱き仏像への思いが詰まった本。

  • なんで今まで読まなかったんだ?!
    と後悔する面白さ。
    約20年前から続く見仏記。
    いとうさんとみうらさんの友情もさることながら、二人の知識と観察眼に脱帽です。
    絵付きの注釈もついていて、とても分かりやすい。
    いとうさんが仏像に恋に落ちる場面、初恋のようにドキドキしました。

  • 黒石寺すごい

  • 五劫思惟阿弥陀仏!自分で結構な仏好きだとはおもっていたが、さすがに仏マニアは違う。面白かった。

  • たまたま「TV見仏記」を見てツボったので文庫も読んでみる。
    みうらじゅんさんは「宝島」で4コマ書いてた頃から好きだし、いとうせいこうさんはシティボーイズのコントで好き。つまり私にとって夢のコラボ、馬場と猪木がタッグを組んだようなものである。
    でもこれはやはり「TV見仏記」、つまりみうらじゅん主導のほうが面白いなぁ。
    まあ、仏について文章で書くとくだくだしい説明をしなくちゃならないのでしょうがないところであるが……。いとうさん、真面目なんだよな(笑

  • 仏像めぐりの参考として


    興福寺、東大寺、法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺、松尾寺、六波羅蜜寺、東寺、三十三間堂、東北の慈恩寺、立石寺

全143件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

見仏記 (角川文庫)のその他の作品

見仏記 (角川文庫) Kindle版 見仏記 (角川文庫) いとうせいこう
見仏記 単行本 見仏記 いとうせいこう

いとうせいこうの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
みうら じゅん
有効な右矢印 無効な右矢印

見仏記 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする