見仏記 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041846025

感想・レビュー・書評

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  • 著者の肩に力が入っている感じで、前半はちょっと読みにくい。最後半くらいからいい具合に力が抜けてきて、読みやすくて楽しい。
    最後、あんなセンチメンタルに終わる、はず、だったんだね。

  • (01)
    仏像を見る際に,どのように既存の文脈から切り離して自分の目の前にあるものを見るか.この難問に著者の二人は取り組んでいる.寺院からのアプローチ,由来や縁起などの創作,フェノロサ,和辻,亀井といった近代の批評,他の観光客や観光産業関係者など,著名な仏像を取り巻く言説を華麗にいなし,かわしつつ,自らのポップやサブカルの文脈に近づけつつも,仏師や仏像そのものの想いや方法をダイレクト(*02)に見る方法に挑戦している.

    (02)
    そのとき,眼は興奮し,恋愛やエロスなどに類似したフェティシズムの視線によって仏像が捕らえられる.みうら氏は吉祥天に向かい,いとう氏は文殊菩薩に向かったその視線(*03)は,仏像や寺院の造立以来に向けられてきたファンの目線とどのように交差し平行するのだろうか.
    著者らの視線は,仏像側にある事情を由来か伝来かで選別し,インドや中国,朝鮮や日本といった仏教の伝来にともなわれた視線も解きほぐし,海の内外や,東北や九州といった都からの辺鄙における事情が仏像にどのように反映されているかを見極めようとする.

    (03)
    視線の人は,同時に観光の人でもあるが,観光と現代の仏像鑑賞の関係に立ち入らざるをえない.仏像の鑑賞や消費の大衆性と批評性がどのように相互に保管されつつ,日本の仏像見物を盛り上げてきたのか,またある方面で廃れさせてきたのかについても考えさせられる.
    本の構成としての文と絵(イラスト)のバランスも絶妙であり,写真に頼らない表現を選択していることも,本書の趣意に即している.

  • 写真が欲しい。

  • 見仏…行きたくなった。
    吉野の桜を見つつ、見仏したいなぁ。

  • 仏像に対する印象とか解説とか書いてあって興味も湧いて面白いんだけど、どうもイメージが付きづらい。
    写真がほしいなー。

  • 2013年2月25日読了。みうらじゅん・いとうせいこうの平仮名芸名コンビが、京都・奈良、東北、九州へといい「仏(ブツ)」を求め旅をする。京都生まれのみうらじゅんにとって、「見仏」は数ある趣味の中でも特別なもののようだ。みうら氏は仏たちをロックバンド・ロックスターに例えるが、突飛な発想かと思いきや、「ゴージャス」「メンバーごとに異なるポジション」「観る者をハッピーにする」といった仏の個性は確かにゴータマ・シッダールダ・スーパースターと言えるか。残念なのは仏の写真がなく描写するのはみうら氏のイラストのみ(味があっていいのだが)であり彼らの感じたであろう「圧倒感」がストレートに伝わらないこと、意図的なのだろうがいとうせいこう氏の文章の「考えすぎ」感がいささか過剰であることが残念。

  • マニアックな二人によるマニアックな仏像の旅ーーー。
    第一巻は比較的メジャーな仏像が登場。

  • 「見仏記」3

    著者 いとうせいこう、みうらじゅん
    出版 角川文庫

    p10より引用
    “実際に仏像が出来た時代から考えれば、
    私はガイジンである以外にないのだ。”

     作家と漫画家である二人による、
    日本のあちこちへ仏像を訪ねて回る一冊。
     大仏で有名な東大寺から金色堂の中尊寺まで、
    仏像への気持ちがよく表れた文章とイラストで書かれています。

     上記の引用は、
    奈良を訪ねた時の一文。
    確かに歴史に関する資料などを見ていると、
    昔の人は今とは全く服装は違いますし、
    使う言葉や文字も違うので、
    違う国というのもなんとなくそう思います。
     イラストと共に仏像についての解説なども書かれているので、
    仏像に興味を持ち始めた人の入門として、
    良い一冊なのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • この本に出会って、京都・奈良にもっと×②行きたくなった。いとう・みうら両氏による絶妙な仏像の見方は、誰にもまねできまい。そして仏像のカッコよさに誰もが魅せられる。

    シリーズ化されて何冊も発行されているが、親孝行篇は両氏のご両親がこれまた面白い。抱腹絶倒間違いなしです。

  • 201110/

著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

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