くるぐる使い (角川文庫)

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著者 : 大槻ケンヂ
  • 角川書店 (1998年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847053

作品紹介

妹の麗美子が二人暮らしの兄の時夫に、宇宙人にさらわれたとある日突然主張する「キラキラと輝くもの」。神がかり的な"力"を持ったがために大道芸をやらされていた少女の哀しい恋物語「くるぐる使い」。少女に憑いた霊とエクソシストとの戦いを通して、憑依現象は現実逃避の妄想だとする「憑かれたな」。-青春の残酷と、非日常の彼方に見える現代のリアルを描く傑作短編集。

くるぐる使い (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 世にも奇妙な物語的な短篇集。オカルトで怪奇でドロドロしていて・・・登場人物の誰もが痛みを抱えていて、でもその中に微かな希望が合って。その希望が客観的に見ると全然希望ではなくむしろ絶望なのだけれど、なぜだか”生”を感じて感動する。

    とにかく現実離れしているのに、リアルを感じさせられて、人間臭さにあふれた短篇集。どの話も切なくて泣きそうになって、悲しくて苦しくなる。

    「人生楽すぃぃぃ!」というタイプの人にはまったく響かないけど、響く人には響く本。自分のことをどちらかというと、マイノリティーだと思っているの人におすすめ。

  • 狂った若い女の子がこの人はとても好きなんじゃないかと勝手に邪推してしまう短編集。筋肉少女帯の方なんですよね。小説も巧いなんてすげぇな。そこはかとなくエロく、薄っすらグロイ。くるぐる使いが切なくて好きです。「おにいちゃん」ってのにこの本で初めてときめいた。いいな、妹!

  • 超常現象に出会った少年少女の精神異常と青春を描いた短篇集。どれも筋が通っていてオチであっと驚かされ、かつ大槻ケンヂの言語的センスが炸裂している傑作。長編も読みたい

  • オモイデ教とセットで

  • 2013.09.23 読破。

  • 古本で購入。

    大槻ケンヂの言葉のセンスと小説のもつ雰囲気にやられた。
    “ミュージシャン”大槻ケンヂの曲はあまり数を聴いたことはないけど、「再殺部隊」「風車男ルリヲ」あたりはちょっと尋常じゃない。
    この短編集も、気の狂った少女「くるぐる」の発する予言や過去透視を芸として見せる「くるぐる使い」だった男が己の外道の所業を告白する表題作を始め、独特の世界観がみっしりと詰まってる。たまらん。

    意外と重要な1編と思えるのが、現実世界と妄想世界の狭間でぐらついている少年を描いた「春陽綺談」。
    少年から異常体験を聴かされた男が彼に言う

    「ヘラヘラ生きるコツを教えてやる」

    という言葉は、収録作品のすべてに共通する、精神の平行棒に立つ脆く危うい少年少女への、大槻ケンヂの想いなのかもしれない。
    その一方で、この短編には作者の敬愛する江戸川乱歩へのオマージュが溢れてる。少年・春陽(はるひ)からして、江戸川乱歩文庫を出版している春陽堂書店が元ネタっぽい。

    他の作品も想像以上にすごかった。
    特に「くるぐる使い」のやるせなさやエグさ、どことなく漂うエロスがすごい。
    “作家”大槻ケンヂはエッセイの評価も高いそうなので、1冊読んでみよう。

  • ★1.5だがおまけで。
    大槻ケンヂって好き嫌いがはっきり分かれると思うが、当方はどちらかというと後者。
    ラジオとかもちらっと聞いた記憶があるが、何か詰まらんあんちゃんだなぁと感じていた記憶あり。
    この本も大槻ワールド全開かな?当方には何か合わないな、理由を説明しろと言われても難しいのだが。

  • 大槻ケンヂのお話はどれも迫ってくるのがいい。
    「憑かれたな」など、設定としては星新一のカウンセラーのお話その他でみる類型なのだけれども、より身近でイメージしやすい印象。
    正常である状態と気狂いとなる境がなめらかなので、自分は大丈夫かな?という錯覚を安全な娯楽として味わえるのもいい感じ。

  • ドグラマグラ的な奇書の類いかな、というのが最初の感想だったけれどその考えはキラキラと輝くものを読んで一変した。それぞれの話の中の少年少女は確かに狂っていて、描写にもグロいものがあったりするけれど、読むうちそれが普通、身近なことのように思わされて、次には自分の中に共感が生まれて、最後には切なくなるこの感じは一体なんだ、すごく面白い。話は荒唐無稽なように見えてきちんと作られていて、中毒性がある。大槻ケンヂ恐るべしと改めて思った作品でした。

  • 青春時代のバイブル。
    今読むとどう思うのか。

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