ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

著者 : 大槻ケンヂ
  • 角川書店 (2007年9月25日発売)
3.77
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  • 141レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847169

作品紹介

十八歳で夏でバカだった!バイト暮らしの耕助は、仲間のザジ、バンとパンクバンド「野原」を組み、生まれて初めてのライブツアーへ出かけた。行く先々でグルーピーを引っかける予定が、謎のゴスロリ娘のヒッチハイクで旅は思わぬ方向へ。彼女、七曲町子の正体は?ツアーファイナルは成功するのか?耕助と町子の恋の行方は?爆笑と感動、大槻ケンヂの青春ロック長編小説。忘れることなんて絶対にできない最高に熱かったあの季節。

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大槻ケンヂさんにこういう小説を書かせると天下一品ですね。18才で夏でバカ。そんな彼らが織り成すロードムービー的な小説です。

    この小説と、これから後で紹介する雨宮処凛の『バンギャル ア ゴーゴー』。この二つの作品を読んでいて本当に思う。
    『なぜ、僕はミュージシャンにならなかったのだろうか?』
    と。いまさら後悔しても遅いんだけれども…。物語は18歳で夏でバカ。の耕助がバンドを組んで途中で拾った七曲町子というゴスロリ系の一見不思議ちゃん的な女の子と演奏機材を軽バンにつんで町から町へ流れていく、という話です。

    でも、僕が一番恐ろしいなと思ったのは、作中に出てくるプロデューサーの彼らに対するこの発言です。いわく、
    『バンドの才能が続くのは2年だ。100万枚売るやつだけが商品でそれ以外はばっさり切り捨てる。仮に売れなくても会社には利益だけが残る。でも、音楽を仕事にするやつは一生だ。わかるか、2年と一生。これが音楽を奏でるものとそれを商売にする人間との差なんだよ』
    ということをいっていたのが、本当に衝撃的でした。

    読んでいてぞっとしましたね。でも、このプロデューサーも、こういう風になるまではいろいろありまして、それは自分で確認してほしいんですけど、いい物語だと思いますよ。

  • 「十八歳で夏でバカだった」というキャッチフレーズそのものな作品。浅田弘幸氏のイラストもイイネ♪

    コミカルで勢いのある展開で、面白くってドンドン読み進めてしまった。単なるバンド小説で終わってしまいそうな内容だけど、後半から夢か金かの葛藤も描かれている。そこが今までの青春小説ろは違って奥が深い。

    読んでて何となく懐かしい気分になる一冊。

  • 町子が愛しくてたまんない。
    登場人物みんな大人になれないロックバカ。大好き!!!

    挿し絵が三原ミツカズさんなとこも憎いです!!

  • 作者はあとがきに、
    ①憧れのロックバンドのツアー車に乗り込んで一緒に旅してみたいと考えている女の子。
    ②今現在バンドをやっている、あるいはやってみたいな~と考えている男の子。
    ③かつてのバンド少年、ところが気付いてみたら「えー? ○○さんて昔バンドやってたんスか?し~んじられない!」と若いもんにキッパリ言われてしまったロック・オヤジの皆さん。
    (略)~に集中的に読んでもらったと思って書いた物語です。

    と書いているが、作者自体この物語の多面的なすばらしさに気付いていないんじゃないかと思った。私だっておとなしくて自傷的でUKロックしか聴いていなくて、バンドなんかやってる同世代の子を宇宙人でも見るような感じで見ていたけれど、この物語はとても身に沁みるのだ。主人公や、そうではない人々と一緒に何回読んでも笑ったり泣いたりする。

    もう夢なんて持っていない人。
    愛は本当にあるはずがないと思っている人。
    なんていうか、日本には本当のものなんてないと思っている人。

    (性的)虐待されている子。
    リストカットしている子。
    自分の体なんて他人のためのセックスのためにあると思ってる子。

    いろんな人にこの小説は優しく、諭してくれると思う・・・だけじゃなくて、笑わせてくれる。

    書いたそれらのいろんな要素に本人が気付いていないからこそ、この小説は本当にいい。

  • 一気に読んでしまいました。
    やっぱりRockはいいなぁと思わせてくれる一冊です。

  • オーケンの愛と優しさで溢れてた、これは傑作、面白かった!
    東京から博多までの一夏の旅を経て少年少女は未来を拓く
    清々しい成長が用意されてて、もう完璧なロードムービー のような青春小説だった 大満足
    ページを繰る度に 声だして笑ってしまう描写がぎっしりと詰まってて 通勤電車の車内で読む習慣あるのに 本作を読み始めた初日に 電車内でニヤニヤが止まらず これはマズイでと悟り、本作に限り車内読書はやめた
    出色なシーンはたくさんあるんだけど、
    一つ挙げるなら、町子のダイブ! ラストのダイブは最高だった
    ステージを疾走してフロアへ 美しい軌跡を描いてダイブする様が脳内でクッキリイメージできた

  • 5/14

  • とにかく爽快!なのである。
    がむしゃらに、真っ直ぐに、純粋に、生きたいものだ。
    ロックで、青春。最高じゃないか。

  • 18歳で夏でバカ

    「私がまだ三十七なのにこんな生活臭い女になっちまったのは、十七の夏にアンタらみたいな貧乏ロック連中に出会ったからなのよ。アンタたちは夢だけ食べて現実から逃げ回って、そのへっぴり腰にロックって名前を付けて気取っているだけのダメ人間たちよ。」___297ページ

    「メシなんかなんとかなるじゃん、ベンツなんていらないじゃん」
    「神様にロックンロールっていうやっかいで大事なもんを与えられちまったんだから、頑張るしかないじゃない!」___360ページ

  • 自身がバンドマンだからリアル。まるで自分もツアーについて行っている気分。
    全国のライブハウスの名前も出てきておもしろい!
    オーケンの文章は痛快で読みやすい◎

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