ステーシーズ 少女再殺全談 (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 855
感想 : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847176

作品紹介・あらすじ

近未来、いかなる存在の意志によるものか?15歳から17歳までの少女たちが突然、世界中で狂死を始めた。少女の屍は立ち上がり、人肉を求めてさすらう無数の大群と化す。屍少女"ステーシー"殱滅のために完全武装の再殺部隊が組織されるが、戦いは血まみれ、泥沼の様相を呈し、涙は枯れ、心は凍りついていく…。大槻ケンヂの音楽も含めた全作品の中でも、最も狂気性に満ちた名作に、外伝2編を加えた完全決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 初大槻作品。彼の音楽世界と共通するような破天荒であるのに繊細に哀愁を織り込んだ世界観だった。
    突然世界各地で15〜17歳の少女が死に、その後に起き上がっては人肉を求めて歩き回るようになった世界。起き上がった少女はステーシーと呼ばれ、肉親または恋人、大概の場合再殺部隊の手によって156以上に切り刻まれてはじめて動きを止める。
    死を運命付けられた少女たちも彼女たちを切り刻む周りも悲しみに壊れながら、神様の気まぐれが過ぎるのを待っている。『ステーシー』『ステーシー異聞 ゾンビリバー』『ステーシー異聞 再殺部隊隊長の回想』の三つをまとめたお得完全版。

  • 元ナゴムギャルのワタシの意見として、筋肉少女帯の『ステーシーの美術』は傑作だと思うし、その中の「再殺部隊」、「リテイク」は名曲だと思うし、長田ノオトのコミックス版も読んでいたが、この本は積読したままになっていた。筋はわかっていたが、終章で世界がこういう風になったとは…。正直途中まではおもしろくない、と、思っていたが、よかった。文体がオーケンの歌詞そのままなので、歌の合間に入る「語り」のように何故かオーケンの声で脳内再生されてしまう(笑)。

  • うーん、なんかただのグロい文章にしか思えなかったな…嫌いじゃないんだけどな…

    オモイデ教と違って登場人物が多すぎるのと、それぞれのキャラがあんまり立ってないからかな…

  • "ロコ!思うままに"を読んで、他の作品にも興味がでて買ってみた作品。
    偉そうなことは言えないけど、読んでみて、
    人間の狂気と、狂気ではごまかしきれない弱さが描かれているのが
    とても面白いと思った。
    恐怖やグロテスクも全部ひっくるめて、
    最高にロマンチック。

  • 不道徳なのに、美しくてどこか切ない。ひっそりと映画化されていたり。

  • オーケンの著作を読むのは初めて、彼は音楽が本業だと思っているので特に期待もせずに読みましたがやはり可もなく不可もなくといった作品でした。
    B級映画を見ているような、作品としてはバトル・ロワイヤルや山田悠介作品に近いものを感じました。
    何となく偏見かもしれないけれど、作家業が本業ではない人が小説を書こうとするとスプラッターやグロ系に走りやすい傾向があるのではないかなあと思いました。
    少女再殺、その中に人の愛だとか、抗いようの無い運命に巻き込まれる人間だとかを書こうとしたのだろうし、ただのグロでは終わらせない正統性を保持するためにそのようなエピソードを投じたのだろうけれど、いかんせん文章力が稚拙でうまく書き切れていない感は否めませんでした。

  • 誰かに殺されたいと思っている女子は読むべし。

  • 15歳から17歳の少女達が突然死んだ後にゾンビとなって生き返る。それは「ステーシー」と呼ばれ、何故そうなるのか何も分からない。165分割されなければ死なないステーシー達は再殺の権利を愛する人に託す。せめて最期は愛される人に殺されたいという狂的な純愛。再殺を愛する人に託すことが禁じられているとしても。また託された、残される側も約束を果たしたいと思う。それは違法行為であり、ステーシーを再殺する特殊部隊に殺されると解っていても。全体的にB級ホラー的な内容で、楽しめました。映画も気になります。

  • 近未来。15歳から17歳の少女たちが突然原因不明の死をとげ、人間を襲う死体ステーシーとなって蘇る「ステーシー化現象」が蔓延していた。増え続ける彼女たちを再び殺すには165以上の肉片に切り刻まなければならない。
    一方ステーシー化現象と同時期に数十人の畸形児が生まれ、不思議な力を持つ彼女たちはステーシー化を恐れた再殺部隊によってほとんど再殺されたが、生き延びた数人がじつは危機的な人類の未来を変える存在だったのだ――

    たぶん、というかおそらく大槻さんがリスペクトしてる「ゾンビ」の影響は大。ロメロ再殺部隊ってネーミングとか(笑)。「ステーシーの美術」の章では少女を殺し続ける再殺部隊の狂気ぎりぎりの日常が描かれるが、それすらもどこか突き抜けた明るさがあった

  • おーけんのホラー小説。ものすごくスプラッターで純愛物語。
    15歳~17歳の少女が突然死の後、ステーシーと呼ばれるゾンビとしてよみがえる。
    ステーシーは165分割以上バラバラにして再殺しないと滅びる事がない。
    この状況に世界は…
    ざっくりあらすじ。
    筋肉少女帯のステーシーの美術と多少リンクしている。
    漫画を先に読んでいたので内容は頭に入っていたけど、原作の方がそりゃもうよりグロイ。
    グロイのに泣ける。
    オーケン節全開なので、嫌いでなければ良いかと。
    加藤夏希主演で映画にもなっているようですが、血がどばー系は苦手なので、たぶん見ることはないかと。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2017年 『サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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