火の鳥 2未来編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1992年12月8日発売)
4.01
  • (131)
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本棚登録 : 875
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851029

作品紹介・あらすじ

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 人間とは何か?生命とは?進化とは?宇宙生命の火の鳥は人間の進化を何万年、何億年も待つ。そう火の鳥でさえ万能でないのだ。なんと孤独なのだろう。ただ見守るだけの存在なのか?「今度こそ信じたい。今度の人類こそきっとどこかで間違いに気がついて。。。生命を正しく使ってくれるようになるだろう。。。」

  • 西暦3403年。環境破壊で地球は荒れ果て、人類は巨大なメガロポリスを地下に形成し生活していました。最後に残った5つの都市もマザーコンピューター「ハレルヤ」の命令で互いに争い、核爆弾を使い合って消滅してしまいます。何とか動物を作り出そうと実験を繰り返す猿田博士の努力もむなしく、成功に終わることはありませんでした。たった一人生き残った主人公マサトは、火の鳥に永遠の命を授けられ、壊れゆく地球の行く末を見守ることに…。震災で放射能の目に見えない恐さに触れた今読むと、とても恐ろしいです。

    人為的に生命を作り出すことが、どれだけ難しいのか。
    永遠に生きるとはどういうことなのか。

    何万年も生きる中でマサトの体は消滅し、意識だけが残り、コスモゾーン(宇宙生命体)になっていきます。神の様な存在になっても彼自身が生命体を作ることは叶いませんでした。地球では、全ての生命体が一度滅亡したと思われた後、また古代の生命体が誕生し、過去をなぞる様にその進化が続きます。哺乳類が再び誕生するシーンではマサトと一緒になって感動していました(笑)繰り返される時間でニーチェの永劫回帰を連想しましたが、一部の登場人物が輪廻転生をしているからまた違うんでしょうか。

    黎明編→未来編の時間軸だと思っていたので、ラストまさかの未来編→黎明編の流れに本当に吃驚しました。ということは猿田彦が蜂に刺されたせいでその子孫の猿田博士の鼻も大きかったというわけでは無いんですね!!猿田博士が鼻が大きかったから、黎明編の猿田彦も蜂に刺されて鼻が大きくなったんですね…!!輪廻転生恐すぎます…!

    • まろんさん
      歴史に残る名作ですよね!

      人の世の無常とか、人間の業とか、いろんな問題を突きつけられて
      初めて読んだときには、ショックの余り熱を出しながら...
      歴史に残る名作ですよね!

      人の世の無常とか、人間の業とか、いろんな問題を突きつけられて
      初めて読んだときには、ショックの余り熱を出しながら読み漁ったものです。
      そうそう、未来編から黎明編につながる構成にも、本当に驚かされました!
      壮大なスケールで世界を俯瞰しながら、ちいさな人間のささやかな営みも丁寧に描く、
      手塚治虫さんは、本当にすごい漫画家でした。
      2013/01/01
    • きりんさん
      まろんさんコメントありがとうございます!
      そして遅ればせながら明けましておめでとうございます(*^^*)
      去年はまろんさんのおかげで素敵な本...
      まろんさんコメントありがとうございます!
      そして遅ればせながら明けましておめでとうございます(*^^*)
      去年はまろんさんのおかげで素敵な本に出会うことができました♪
      こちらこそ今年も素敵なレビューを読めるのを楽しみにしております…!

      実は近々手塚治虫記念館に行くことになりまして、火の鳥は読んでおいたほうがいいだろうと
      軽い気持ちで手にとったのですが…あっという間に壮大な世界観に飲みこまれました…!
      大きな歴史の中で人間一人一人の存在がどれだけ小さなものか思い知らされると同時に、
      短い一生の中で生きる意味とは何なのか、深く考えさせられました…。
      もっと思春期の頃から読んでおけば…(>_<)笑 
      今この漫画に出会えたことに感謝してじっくり読み進めていこうと思います!
      2013/01/10
  • 2012年11月30日読了。「未来編」を収録。滅亡が近づく近未来の地球では、人類は5つの地下都市「メガロポリス」で生活していた。マザーコンピュータ「ハレルヤ」の指示により「ヤマト」を追われたマサトは、奇妙な鳥からのメッセージを受け取り地球の滅亡を見守ることに・・・。縄文・弥生時代の日本を描いた「黎明編」からいきなり絶望的な未来世界を舞台にするこの展開、リアルタイムでこの「火の鳥」シリーズを読んでいた人々はさぞ衝撃を受けたことだろう。気の遠くなるような年月を経てまた「黎明編」につながる構成ということで、ひょっとしたら手塚的には「黎明編」「未来編」のセットで火の鳥サーガはいったん終わってもよかったのかも、と思ってみたりもする。ある意味シリーズのテーマが露骨に出ている分、火の鳥の中ではお話としての面白さ・満足感は低いエピソードかも。

  • 「未来編」文庫版。担任が「黎明編」とセットでくれた。世界全面核戦争の中、死ねない身体になった主人公の苦悩を描いた作品。「黎明編」では永遠の命を求め死んでいった者たちを通じて生命を描いたが、「未来編」は永遠の命を持った人間から生命を描いた作品。二つのコントラストの中から「火の鳥」が見えます。

  • 西暦三四〇四年 ムーピー・ゲーム 教条主義者 若きウェルテルの悩み ゲーテ デカダン主義 ソドムとゴモラ ナメクジ 宇宙生命=コスモゾーン

  • 未来編における神、創造主の定義。長く意識を持って生き物を監視した意識だけの存在。それが神、あるいは創造主。本人にはその自覚はない。
    人類は進歩を重ねて自滅してしまう。人類の思う神をも内包した存在である火の鳥は何度も過ちを繰り返す人類を信じている。
    「でも今度こそ、と火の鳥は思う。今度こそ信じたい。今度の人類こそきっとどこかで間違いに気づいて生命を正しく使ってくれるようになるだろう」と。
    火の鳥を読もうと思ったきっかけ、平等院の鳳凰さまは火の鳥の一種だった。
    人口知能に支配された未来、怪しい生命体ムーピー、コスモゾーン。。物語が壮大過ぎる。
    1番印象に残ったのは不死になったマサトが作ったタマミを模したロボットのセリフが詩的だったところ。
    「ワタシハタマゴヨ。マボロシヲ生ムタマゴナノ。エーテルノ中ヲトブワ。
    アタシノ過去ガ アタシノ未来ガ 鼓動スルノ 脈ヲウツノヨ。ソレハ青イタメ息ノ中デスポンジノヨウニハネマワルワ。」

  • 580円購入1994-00-00

  • 蜿、莉」譌・譛ャ縺九i谺。縺ッ譛ェ譚・縺ク縲ゅ◎縺??昴o縺帙→縺?※螳溘?窶ヲ縲
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  • 1巻なかったので2巻から。AIが話題になっているので、人工知能が興味深かった。人工知能に政治や法律まで委ねてしまっている未来。
    と思ったら、一気にスケールが大きくなり。人類を俯瞰した視線に考えさせられる。

  • 生きるとはということは、なんて不思議なものなんだ。なぜおれは生きものの業を背負って苦しまなければ

  • 未来編。西暦3404年の未来の話。不老不死を求めてあまたの人が火の鳥の生き血を求めては思い敗れる中、マサトは火の鳥に選ばれ永遠の命を与えられる。マサトの肉体がなくなってから生物が再び登場する件は圧巻。

    小学生の頃に読んでいたけど、衝撃度は大人になった今の方が大きいかも。これはフィクションなんだろうけど宇宙の真実なのかもしれない・・・。

    また十年後くらいに読み返したい。

  • 未来編。
    まさにこれが集大成。

    火の鳥シリーズの21世紀以後の話は、昭和くささのあるSFちっくでちょっと笑ってしまうけれど、公害や地域紛争なんどで環境破壊が取り沙汰されはじめた時代背景を反映してるのだろうな、と思う。

  • ふかい 永い

  • 西暦3404年の世界へ。

  • 壮大!

  • 未来編

    85点

  • 1巻は古代。
    2巻は一気に未来のお話。
    とにかくこの2巻も、なんて壮大なスケール感あるSFな事!

    マクロの世界、ミクロの世界。
    輪廻転生という大きなテーマも加わり、
    やや哲学的な物語の展開。

    この2巻は、手塚先生の願いや祈りのメッセージがたくさん込められてるように感じました。
    全13巻あるうちのまだ1巻とこの2巻しか読んでいないけど、
    『集大成』かのように。

    SFであれど、手塚先生は未来(先)を読んで描かれたような現実味を覚えた。

    次は3巻目へ…
    今度はどんな舞台でどんなメッセージが込められてるんだろう。
    ドキドキ ワクワクです☆

  • 未来編。
    たった一人でずっと生き抜く、というのがとてつもなく怖い。
    ナメクジが進化してまた滅亡して、と、かなりテーマを全面的に出していて説教的な感じはするけれど、個人的にはこういうのが好きだ。
    最近の漫画はあまり主義主張を前面に出さないので、お話としても楽しめ、骨太の設定に圧倒されるこの作品は、改めてすごいと思う。

  • スケールでかかった…

  • ムーピーゲーム!! 多くのSFに共通する設定だが、「彼女」の健気さに打たれる。
    そして絶対とも思える時間を相対化するあっけない描写の恐ろしさ。
    ループ。
    ロックもいつもに増して素敵だ。
    2部にしてループの終わりと始まりを描いてしまった。ここからどんなふうに展開するのか。

  • 「五千年… わしは待つのが楽しかった!
     次の五千年… その次の五千年…
     わしはなにを期待して生きればいいのだ? ……」

  •  ねえ、人ってなんで生きてるの?と、将来子供に聞かれたらこの本を読ませようかと思います。

  • 本書、『未来編』の最後のシーンが印象的だ。何億年ものあいだ生き続けたマサトは、宇宙生命(コスモゾーン)として生きていることを火の鳥に知らされる。姿はすでになく、肉体の最後の感覚が残っている感じがあるだけ。火の鳥はマサトに世界を見せる。銀河系宇宙のような大きなものから、惑星達、地球、動物や植物、その細胞、分子、原子、素粒子・・・。その全てに宇宙生命(コスモゾーン)が入り込んで生きていることを。火の鳥はマサトに言う。「私の体に飛び込みなさい。あなたはわたしになるのです」。あとがきに景山民生が寄せているが、この『火の鳥』は、まだ「ガイア理論」が世間的に知られてない時代に描かれたものだ。仏法でいう「山川草木悉有仏性」。景山民生は、これを菩薩としての手塚治の現代の祈りだと思うという。

  • 未来編。
    西暦3404年。地球は滅亡の淵にあり、地上に人間はおろか生物は殆ど住めなくなっていた。
    人類は世界の5箇所に作った地下都市“永遠の都”ことメガロポリスでコンピュータに自らの支配を委ねた。
    メガロポリス「ヤマト」と「レングード」の対立に端を発した核戦争勃発で、地球上のあらゆる生物が死に絶える。
    独り生き残った山之辺マサトは火の鳥に地球復活の命を受ける。マサトは永い孤独と試行錯誤の中で、結局、生命の進化を見守るほかないことを悟る。
    肉体が滅び意識体となったマサトは、原始生命から、再び人類が文明を生み出すまで、生命の悠久の歴史を見守り続ける。結末が黎明編へ繋がるような展開となっており、「火の鳥」全編の構成を示唆している。
    (WIKIより抜粋)
    文明=人間の強さと愚かさを描く。

  • 黎明編からう~んと未来の話。
    手塚治虫先生は人類の未来を予言するかのようだ、とよく言われてますが、その通り。セリフにそれが見える。

    人類を全滅させ、全部をリセットしてもう一回進化を作り、歴史を作りなおず壮大なスケールの物語。
    そしてもう一回黎明編へリンクする。

    宇宙ではモノの大小や時間すら超越するんやなぁ、と思った。

    この未来編を読むといつも”命を正しく使う”って言う事を
    考えさせられます。

  • 今も人間は、クラウドやビックデータ、リコメンドエンジンなど、人をコントロールする仕組みを作って行っているが、これらはいつか人を支配するようになる。手塚治虫先生がこの未来編で予言している世界に一歩ずつ近づいている。最後の戦争だけは起こしてくれなければいいが、、、

  • 40億年以上孤独感を味わう壮大な宗教漫画。

  • 何度読んでも 頭をがーんって殴られたような気持ちになる。

    でもまた読みたくなる。

  • ロッククズカワイイ

  • ■書名

    書名:火の鳥 (2)
    著者:手塚 治虫

    ■概要

    未来編

    西暦3404年。地球は滅亡の淵にあり、地上に人間はおろ
    か生物は殆ど住めなくなっていた。人類は世界の5箇所に
    作った地下都市“永遠の都”ことメガロポリスでコンピュ
    ータに自らの支配を委ねた。メガロポリス「ヤマト」と
    「レングード」の対立に端を発した戦争勃発で、地球上
    のあらゆる生物が死に絶える。独り生き残った山之辺マ
    サトは火の鳥に地球復活の命を受ける。マサトは永い孤独
    と試行錯誤の中で、結局、生命の進化を見守るほかないこ
    とを悟る。肉体が滅び意識体となったマサトは、原始生命
    から、再び人類が文明を生み出すまで、生命の悠久の歴史
    を見守り続ける。結末が黎明編へ繋がるような展開となっ
    ており、「火の鳥」全編の構成を示唆している。
    (From wikipedia)

    ■感想

    火の鳥の未来編です。
    黎明編より面白かったです。

    火の鳥の設定を非常に上手く使って物語を作ったな~と
    感じました。

    最初のストーリー(コンピュータに支配された未来)から
    中盤(コンピュータと共に人類滅亡)までは、どこかで見た
    ストーリーですが、そこから、主人公が火の鳥により不死
    の存在にさせられることで、オリジナルのストーリーと
    なっています。

    最後は、黎明編の冒頭部分に繋がっており、なかなか面白
    いストーリーとなっています。
    キャラクターもみんな強い部分と弱い部分を持っていて、
    感情の葛藤が面白いです。

    ただし、物語の後半は、もう半分宗教の世界です。
    これをそのまま信じる人は、間違いなく新興宗教に入れます。

    手塚さんは、未来は必ず過去の一部を繰り返すと考えて
    いるようですね。(人間、もしくは高度な知識を持った
    生物は、必ず道を間違え、生命を滅ぼす道を選ぶ。生命
    が滅んだら、また、生命がいない時代になり、長い年月
    をかけて似たような生命が誕生するという繰り返し。)
    そりゃ、今ある知識で未来を創造したら、このような考え方
    になる場合もあるでしょう。合っているかもしれないし、間
    違っているかもしれないけど、そんなの、答えは分からない
    ので、議論するだけ無駄です。

    結局、手塚さんは、人類、もしくは高度な知識を持った生命
    が争わない、権力を求めない道を選ぶことを望んでいたのだ
    と思います。
    そういう希望が、この漫画に込められていたように感じました。

    ■気になった点

    ・ここではどうして、どの生物も間違った方向に進化して
     しまうんだろう?どんどん文明を進歩させて結局は自分で
     自分の首を絞めてしまうのだ。

    ・なぜ、私達の祖先は賢くなろうと思ったのでしょうな。
     もとのままの下等生物でいれば、もっとらくに生きられ
     死ねたろうに・・・

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著者プロフィール

手塚治虫(てづか おさむ)
1928年11月3日 - 1989年2月9日
大阪府生まれ、兵庫県宝塚市出身の漫画家、アニメーター、アニメーション監督。その功績から、「漫画の神様」とも評された。1946年デビュー以後、漫画を表現とストーリーでもって魅力的な媒体に仕立てる。『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『どろろ』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』など、世に知られる多くの代表作があり、アニメ化・実写化された作品も数知れない。

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