火の鳥 4 鳳凰編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 799
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851043

感想・レビュー・書評

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  • 人間の業と輪廻転生の物語。ふたりの主人公の生き様がいい。

  • 盧舎那仏の時代。
    善人らしく思われていた茜丸は権力に溺れ、明らかに悪人だった我王(サルタヒコの系譜)は怒りの仏師になる。
    そして我王が世界の美しさに気づく場面には、火の鳥はいない。独自に気づくわけだ。

    いやすごいねこのシリーズ。

  • 鳳凰編。仏師茜丸と片目片腕の我王の話。我王の人世が悲惨で途中は読んでいて辛かった。

    政治のために仏教が利用されていた時代。そういう人間のエゴをなんとなく感じるから、個人的にお寺の雰囲気は好きになれない。

  • 我王のキャラクターがすき

  • ■書名

    書名:火の鳥 (4)
    著者:手塚 治虫

    ■概要

    鳳凰編

    奈良時代。権力に翻弄され苦悩する2人の仏師、茜丸と我
    王の宿命の戦いを吉備真備と橘諸兄による奈良東大寺の大
    仏建立を絡めて描く。火の鳥は、我王には彼の悪行のせい
    で子孫達が持つ事になる宿命を語り、怒りを奮起させる事
    で彼の腕をより上達させる。一方、悪党だった頃の我王に
    腕を傷つけられた過去を持ち、その事実を暴露して、我王
    に罰を与え都から追放する事で栄華を得た茜丸には、二度
    と人間には生まれ変わることができないという残酷な運命
    を、彼の死の直前に告げる。
    苦しみに耐え続けながらも生き続け、最後にはそれを肯定
    する我王と、権力の庇護を得て慢心に陥ってしまった茜丸
    の対比。人間の名誉と愛を望む醜さ、そして真の幸福とは
    何かといった深い題材を取り上げている。
    (From wikipedia)

    ■感想

    今まで読んだ火の鳥シリーズの3冊の中では、一番面白かったです。

    無欲な人間が強欲におぼれていく姿と、強欲な人間が無欲になって
    いく対比が面白いです。

    面白いのは、ほとんどのマンガがそうですが、強欲から無欲なる人間
    が受ける罪より、無欲から強欲になる人間が受ける罪の方が重い
    ということです。(後者は、どんなマンガでも絶対的に"死"が罰にな
    りますよね。。。)

    こうしないと物語が成り立たないのでしょうが、これは少しかわいそう
    な気がします。
    行っている行動は、どっちもどっちであるにもかかわらず(むしろ
    、強欲から無欲に移行した人間の行動の方がひどい)、後々、地位
    や権力におぼれる人間の方が受ける罪が大きいというのは如何なもの
    なのでしょう?
    まあ、"受ける罪が大きい"と私は言っていますが、実際、両腕がなく生
    きる事と死ぬことのどちらが大変かは、それぞれの価値観に基づくと
    思いますので、一概には言えませんけどね。

    生きること、死ぬことは何かを作者なり考え、マンガで表現したらこう
    なったのでしょうが、この結末には賛同しかねます。

    ただ、一つのマンガとしては面白いです。

    ■気になった点

    ・生き物はどんなちっっぽけでも生を受けたからには、何かしらの
     役目を持っているはず

    ・人間が仏になるのなら、生きとし生きるものはみんな仏だ

  • 聖武天皇の時代、とことん不幸な上に残虐だった我王と、我王に右手を切られたが後に大仏の設計に携わるまで出世した仏師・茜丸の話。

  • 人生って最後までわからない・・。
    色々な側面から語ることのできる漫画。
    我王が自らの体験からくる怒りの感情をを鬼瓦にぶちこんだように、私も表現したい。茜丸のようにではなく・・。リアリティから生み出したい。茜丸だって、職業意識や名誉欲だけじゃなくて、自分の気持ちをこめれば、良いものを作れたんじゃないかな・・深みのある菩薩像とかそういう系で。

  • 中学生の時に読んで、そのあまりのスケールの大きさに驚き、こわくなりました。一生のうちに1度は読んで欲しい本だと思います。

著者プロフィール

手塚治虫(てづか おさむ)
1928年11月3日 - 1989年2月9日
大阪府生まれ、兵庫県宝塚市出身の漫画家、アニメーター、アニメーション監督。その功績から、「漫画の神様」とも評された。1946年デビュー以後、漫画を表現とストーリーでもって魅力的な媒体に仕立てる。『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『どろろ』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』など、世に知られる多くの代表作があり、アニメ化・実写化された作品も数知れない。

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