火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)

  • 角川書店 (1992年12月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784041851050

作品紹介・あらすじ

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

みんなの感想まとめ

永遠の命や愛の本質を深く探求する物語が展開される本作は、複雑な人間関係と現代的なテーマを巧みに描いています。特に、人工生物と人間の関係性が焦点となり、主人公レオナがロボットチヒロとの愛を通じて自らの存...

感想・レビュー・書評

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  • ロビタは
    そーなってこーなって
    ここと繋がるのね〜
    という伏線回収の巻

    今はAIに恋したり
    結婚したりしている人も
    いるらしいから
    表現はアナログだけど
    現実的なお話だなと思った

    羽衣編
    能楽的なコマ割りだけど
    面白い

    ブックオフにて取り寄せ

  • 自殺と見せかけて殺された主人公レオナ。人工脳髄、人工臓器を移植された彼は人間の姿が認識できなくなっていた...絶望する彼の前に現れた女性に見えるロボット、チヒロ61298号。レオナはチヒロを愛するあまり一つの生命に合体しようとする。人工生物に心はあるのか?物語の最後、レオナ=チヒロは宇宙へと旅だって行くところが本当の「復活」なのだと思った。

  • 1番大好きな漫画
    それは火の鳥です。

    何回も何回も読んでいる本作です
    ロビタに会いたくなって
    久しぶりに復活編を読みました
    面白い!!!
    面白すぎて涙が出ます

  • 本角川文庫版では2巻にあたる未来編であくまで脇役として登場する猿田博士の助手ロビタは、その物語において「私もあなたに仕えて60年、老いぼれてしまった…」というセリフを吐く。5巻にあたる本巻においてはそのロビタ自身の誕生秘話的な流れで物語が流れてゆく。

    実際に発表されたのも未来編が先とのことなので、角川文庫もこの脇役→誕生秘話的な順を気に入ったということなのだろう。ここの部分は自分としても意見が一致する。

    羽衣編は火の鳥の中ではめずらしく他編にあまりからみあわない、独立したお話だとずっと認識していた。人形浄瑠璃かなにかの舞台をみせるような手法が新鮮で、木下惠介版の「楢山節考」(1958) を観たときも「おお、これは手塚さんにみせてもらった手法。」とあまり驚きはしなかったりした記憶がよみがえる。発表順から判断する限りは木下惠介が先駆者だったということになるのだが。

    で、その「羽衣編は独立章か?」という問いかけにはその後の望郷篇(角川文庫版でいうところの次巻に収録)にて、初出の連載誌COMの休刊などが影響した結果多大な改稿がなされ、元あった関連性が薄れてしまったという話がWikipediaにも記されており、こちらはこちらでオリジナル版の存在が気になったりもする。

    さ、次いってみよぅ!

  • 主人公レオナは火の鳥の生き血を手に入れながら、それを使う間もなく事故で死んでしまいます。科学の力で脳の半分以上を人工頭脳に入れ替えられ、ロボット人間として復活させられるのですが、後遺症から生物が無機物に、無機物が生物に見えるようになってしまう。人間でも無い、ロボットでも無い自分の体に嫌気がさし、死にたい、と火の鳥に願うのですが、「科学の力で貴方は何度でも蘇らせられる。私の力などもう必要無い」と突き放されます。
    「フェニックス聞いてくれ ぼくはもう普通の人間じゃないんだ。人工的に作られたつくりものの生命なんだ!これが復活ならぼくはもうごめんだっ!」

    レオナは事務用ロボットのチヒロに恋をします。しかし密輸グループの女ボスに見染められ、彼の体は女ボスの物になってしまう。せめて心だけでもチヒロにあげたいと願い、チヒロの体に自分の精神を移植する様、科学者に頼み込むレオナ。二人は一つになり、ロビタという名のロボットになります。
    量産されたロビタは人間の気持ちがわかる、人間に自分の意見を伝えることができる家庭用ロボットとして重宝されます。しかし、一体のロビタに無実の罪が着せられ廃棄処分になると、全てのロビタが一斉に共鳴し合い、集団で高熱炉に投身自殺してしまいます。
    ロボットが自殺をすることは可能なのか?
    もし、可能だとしたらその時点でロボットと人間の境界線は?
    前半で脳の大部分を人工頭脳が占めるレオナが人として苦悩する姿が描かれるため、なおさらその境界線があやふやになってきます。

    この復活編でも人工的に生命を作りだすことは不可能だと語られます。仮に科学の力をもってして生き長らえさせたとしても、それはロボットだと。
    最後1体だけ残ったロビタは猿田博士に拾われ、未来編へ続く形で終わります。よくこんなストーリーを練れるなと…天才か!


    羽衣編は昔話の羽衣伝説をモチーフとした短編。観客席からステージ上の舞台を眺める様に、全て同じ視点からの描写形式。他シリーズに比べ非常に短いのですが、もの悲しいラストに余韻が残ります。

  • 壮大なテーマに圧倒される。ロボットの方が人間らしい。
    いつの日かそんな未来があるのかも。

  • 一つの物語の、さまざまな語り方、伝え方、見せ方。
    こんなんやってみよ
    というフットワークの軽さ。

  • AIの進化が取り沙汰される昨今、ますますリアリティを増していく手塚漫画の先見性。
    「ロボットに心は宿るか?」という問いから、「永遠の生命を手に入れたらどう生きればよいのか?」という問いに変わっていき、やがて「結局、人間とは何なのか?」という問いに昇華されていく。
    私たちの前に今ようやくつきつけられつつある、人間と機械の融合、その境界線などの問題について、何十年も前にこれほどの切迫感をもって描いた本作に、改めて手塚治虫のすごさを見せつけられる思いだ。
    伝説の18禁ゲーム「沙耶の唄」の元ネタのひとつ?

  • 事故死から人造生命として復活した少年。人間が悪意ある無機物に見え、ロボットの少女に恋をする。どちらかといえば歴史ものが面白いが、SFの古典的テーマでもあるね。人間の知能がAIに奪われ、情愛や理性が失われたら、それでも人間らしく生きているといえるのだろうか。

  • 20年ぶりくらいに本シリーズを1から再読中。

    「復活編」は、これまでの中では一番読み覚えがあるかな。「人間がロボットに恋を????」当時は幼稚に思えてしまって受け入れられなかった設定も、今ならば、作者がそこから何を訴えたかったのだろうかと想像することができるようになった。

    ああ・・・自分も大人になったもんだ。(歳をとったもんだ)と思えてくるのが、少々哀しい。

    ★4つ、8ポイント。
    2016.10.27.借。

    ※ロビタが、可愛い(笑)。

    ※脳に傷を負うと、皆と同じモノが同じには見えなくなる・・・・・医学的にはどうなのか?ありえそうだよね。怖い。

  • 復活編
    一度死亡し、人工的な物質により生き返ったレオナは、人間が奇妙なものに、ロボットが美しく見える。実際、この時代の人間は、大事なものを忘れているかのように描かれている。逆説的なものの見方によって、大事なものはなにかを考えさせられる。
    ロボットのアイデンティティや権利を描いた、当時かなり先進的な作品。ロビタの集団自殺の謎が、レオナの行く末に結びついていて、この大きなうねりに感動した。

    羽衣編
    舞台の漫画化という実験的な作品。羽衣伝説にうまく火の鳥をからめている。ここでもやはり、未来には戦争が起こっている。

  • 復活編 1+1=1

    復活したために人が人に見えなくなったレオナ + チヒロ → ロビタ
    数百年を経てロビタには心が生まれる、人間だと自覚する、集団投身。

    最後のひとりは、サルタヒコに拾われ、未来編へ。

    壮大。じーんとしてしまった。

    羽衣編

    舞台。むしろ実験的。

    荒俣宏の解説もすばらしい。
    ロングショットで安定した構図を用いる漫画表現はむしろ成人の視点で、ことに手塚治虫は「外から見る人」なのだ。
    目から鱗。

  • 事故にあっていったんは死亡したが、足りない部分をロボットで補って復活したレオナ。
    でもレオナは一回死んでるから、戸籍上は死亡として扱われていて、だから自分の家族とは血縁関係もなくなってしまうシーンは衝撃。

    ロボットのチヒロとの純愛もなんだか最後まで綺麗だなと思った。
    でもそれがロビタの誕生と、ロビタの集団自殺につながるとは…!
    この「復活編」は本当にすごい!

    ロビタの最後の一体がそこにつながるか…!というのも驚いた。


    火の鳥の未来的な話ってなんだか本当に現実に起こりそうで怖い。
    手塚先生、やっぱりすごいなぁ…。

  • あ~、ロビタ、覚えてる覚えてる。
    話はほぼ覚えてない(笑
    『ターミネーター2』のT800にジョン・コナーがなつく、というのは「復活編」がヒントかもしない(個人の感想です)。
    「猿田、出ないな~」と思ったらようやく登場。無理矢理感が否めないが、全シリーズに出ないといけないんだからしょうがない。
    「羽衣編」はコマ割りが同じ「芝居」風。すごい発想だ。
    で、解説は荒俣宏氏だけど、「復活編」にも「羽衣編」にも触れていない(笑)。ヘンなの。 

  • 復活編は未来編の伏線。ロビタの悲哀は正統派ハードSF。羽衣編は肉付け。

  • ああなるほどって話なんだけど、ここまでの話からすると小粒な感じも多少。
    時代考えたらここまで緻密に過去の話とすり合わせてきたのは斬新なのかも知れないが。
    これまでどこか時代を感じさせてしまう話だったのが、この話はやけに自然に感じるのは多くの作家がここからロビタしたんだと考えるべきか?
    だとしたら別の意味で先見の明がすごいことになるが……。

    羽衣編もわかるけど、ちょっとコマ割りがしんどいかな。
    まあ短編としてはありか。

    この辺は時代よく知る人の解説が欲しいところだなあ。

  • 20220319

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  • 復活編。交通事故で亡くなったレオナが人口脳の移植を受け命を取り戻すところから物語スタート。副作用で人間が見にくい物体に、ロボットが人間のように見える。ロボットのチヒロと恋に落ちて・・・。ロビタの誕生と未来編へと続いていく。

    羽衣編。舞台でのショートストーリー。普通に詳しい物語を読みたかったけど、あえて多くを語らずに魅せるお話。

  • 羽衣編のコマ割りは画期的

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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