火の鳥 6 望郷編 (角川文庫 ん 11-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 812
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851067

作品紹介・あらすじ

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 何度読んでも素晴らしい
    手塚治虫ならではのすごい話だ


    コムが最期、お花になるところが泣ける

  • 宇宙の星が不動産屋で買える時代に!?面白い発想だ。

  • これが噂に聞いた近親相姦。
    さらにさらには異種姦まで登場、ムーピーと人のあいのこが文明を作る。
    それがそのまま人類史とも重なる、なかなかぞっとしない背景。
    しかしその魅力的な背景をブレイクスルーする、ロミという女の一途さがすばらしい。
    妖しさも加わり、惚れてしまう。

    上記を書いたあと検索して知ったこと。
    人肉食。
    雌雄同体のノルヴァ。
    なーるほど手塚治虫作品ほどになればコミック間の異同についても知っておくべきなのだ。
    「ドラえもん」「デビルマン」で痛感した現象が、ここにも。
    初出→作者による改稿→事務所などへの委譲あるいは移譲→誰か知らんものが勝手に改稿。
    どこがいいのか何が正義なのかは断定できないにしても。

  • 火の鳥の中でも特に好きなのがこの望郷編。
    先の先まで想像力を働かせていた手塚治虫さんが、この物語の最後に取り上げたのが、私の好きなあの名作絵本だという事実にビックリ。傑作の名に相応しい作品。

  • 20221231

  • 人間はこの世というエコシステムの中で、
    さまざまな資源を消費しながら生きている。

    資源がなければ人間は生きていくことができない。
    だが人間の数が増えていくほど、地球という環境の中で利用可能な資源は足りなくなっていく。
    そこで、争いが生まれる。

    心の持ちようだけで、争いは防ぐことができない。
    あらゆる面で、「余裕」を生み出す必要があるのである。

    争いのない世界を実現するには、より少ない力で多くのことをできるようになるシステムや、今あるものを無駄なく利用・共有することが必要である。

    この物語の中で、思いやりのない地球人や、悪を教えられ争いを選び滅びたエデナの住民を見て、そんなことを感じた。

  • 螳?ョ吶∈縺ィ騾?£蜃コ縺励?√≠繧区弌縺ァ繧「繝?繝?縺ィ繧、繝悶?繧医≧縺ォ縺ェ縺」縺滓°莠コ縺溘■縲ゅず繝ァ繝シ繧ク縺ォ蜈育ォ九◆繧後?√◎縺ョ蠕後r繧?j縺上j縺吶k繝ュ繝溘?縺?▽縺ョ譌・縺句慍逅?↓謌サ繧九%縺ィ繧貞、「隕九※縺?◆縲ゅ≠繧薙↑縺ォ繧ょクー繧翫◆縺?→諤昴▲縺ヲ縺?◆蝨ー逅?□縺悟ョ滄圀縺ォ蟶ー縺」縺ヲ縺ソ繧九→窶ヲ縲ょキサ譛ォ隗」隱ャ縺ッ譁ー莠慕エ?蟄舌?

  • なぜだか自分の中では「望郷編」というサブタイトルが定着しておらず、これを聞いてもどれだったっけとなるのが今までの状態だった。

    本作での他編とのつながりはムーピーと牧村、そしてちろっとチヒロ。角川文庫順ではムーピーは未来編にて既出、牧村が大きな役割を果たすのは二巻あとの宇宙編にてということになる。で、発表順からいうと前出二編はこの望郷篇よりも先にあたるので、宇宙編では謎の人物だった牧村の過去(これまた前後関係ははっきりしないのではあるが)について語られることになる。

    ちなみにチヒロは号数がずれていたことも改めて確認。やりすぎ?(苦笑)

    おお、そして忘れてはならないのが本作には羽衣編とのつながりも「元は」あったというwikipedia記述。こういうことを思うに連れてオリジナル版との読み比べがしたくなってくる。

    前半2/3がロミが主人公と言ってよく、そういう意味では数少ない女性視点版火の鳥であるとも分類できる。

  • 望郷編。ロミという女王とエデン17という星が栄え、滅びていく話。

    小学生の時分に読んだ頃は特に感じなかったけれど、大人になって読み返すとロミの女性としての人世が凄まじすぎる。

  • 望郷編を、小学生の頃に読んで衝撃を受けた一人です。人類の三大タブーに正面からぶつかる。
    現在の温かい世界に生きている自分は、禁忌を破ってまで人類存続したいと思わないが、ほんの数十年前、人類が原的なものを多く残していた頃はそれを願うんでしょうか。
    考えてみれば、火の鳥は人類のタブーを破りまくりですね。そうやって生命の根源を問い続ける名作なんでしょう。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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