- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041851074
作品紹介・あらすじ
永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。
感想・レビュー・書評
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もう、何十年も前になるが、中学2年生の夏休みの読書感想文をこの乱世編で書いた。
当時、活字だけの本など読まなかった私が、親父の本棚にあったこのマンガを手に取り、もうムリムリに読書感想文に仕上げて持っていった。
国語の先生はなんのお咎めもなく、夏休みの宿題として受け取ってくれた。
高校生になり、自分の金で火の鳥シリーズを購入して読むようになり、学校に持っていき授業中に隠れて読んでいた。
ある日、隠れて読んでいたのを先生に見つかった。
「なんだ、おまえ!マンガ読んでんのか!」
そういって火の鳥をとりあげられた。
取り上げた先生は、私が読んでいるマンガが火の鳥だと確認すると、
「なんだ、火の鳥か。」
と返してくれて、さらに
「俺の授業聞くんだったら、この火の鳥の方が何倍もためになるから返してやるよ」
と言った。
そんなマンガって滅多にないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手塚治虫版平家物語
一昨年の大河ドラマ
「鎌倉殿の13人」を観てから
ずっと再読したく...
そう考える人も多いようで
なかなか乱世編(上)は
手に入らなかった
最近ようやく手に入って読了
やっぱり面白い
乱世編で火の鳥は
あくまで噂の存在
出てないのに噂だけで
物語の鍵になっているのが
スピンオフのようだけど
やっぱり火の鳥のテーマは
一貫してるな〜と思う
ブックオフにて取り寄せ -
平家と源氏のお話。歴史を知っていればよくわかる。
この時代の日本にも興味がわいてきた。 -
最初の犬と猿のプロローグが本当によい。あの短さで壮大なエピソード。物凄い。
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源平。火の鳥(=火焔鳥)が歴史の裏でキーとなる。
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20230112
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角川文庫版第七巻、乱世編の冒頭エピソード、赤兵衛・白兵衛のお話は何度も読んではいてもどこにどうつながっていたかはぼんやりしたままであった。
鳳凰編にてみかけた我王は本編にて火の鳥では多く見られる転生という形ではなく、そのままの時系列でしかも齢400歳らしいということで現れる。Wikipediaによって本編は何度も描き変えられたという話を知るに、手塚さんにとってはこれが進化の進んだよりよい話の流れだったのだろうと想像すると同時に果たしてこれが彼にとっての理想形だったのだろうかという余計な心配もしたりする。
誰かから教わった歴史なぞ、後世の覇者が都合の良いように書き換えたものでしかないのだ…ということは近いところでは太平洋戦争後にもあらためて証明されたばかりである。自分にとってはその大事な視点を最初にわかりやすい形で教えてくれたのが手塚さんだということは間違いがない。そういう意味でもこの乱世編の視点はいつまでたってもすきなままだ。
よぉし、後編も気合い入れて読み解こう。 -
清盛に最後の心の救い。