奇子 (下) (角川文庫)

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感想 : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851319

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  • 奇子に幸せを。
    救いがなかった結末。

  • 外の世界を知らずに育った奇子は、外に出ることを許されても恐れて出ようとしない。彼女に魅入られてしまう男たちと、無邪気な奇子。狂気の世界。

  • ラストが2種類あったらしい。片方のラストも見てみたい。

  • ラストの死体の中の奇子のシーンは最初読んでから今に至るまでずっと焼きついてる。このシーンだけははっきり覚えてた。『奇子』は手塚の作品が随一で唯一だな、下手に実写やアニメには出来ないね。

  • ひどい一族の話

  • 太平洋戦争後直後の混乱期、国鉄下川事件などのGHQ陰謀説と大地主制からの農地解放への歴史の転換の中で過去の因習が蠢く異常な地方世界を巧妙に絡ませた物語展開。

    手塚治虫の晩年作は凝ったストーリの中に複数の主張を潜ませており読みごたえがある。

    本作はストーリーの性格上人が死に過ぎるが、それにも増して底辺に近親相関が位置付けられており、異常なストーリー展開である。何故このテーマを選んだのか?

    手塚治虫の作品には火の鳥を中心に人類が子孫を残し続けるために少数の女性を軸とする姉弟(兄妹)関係を取り扱うことが多く、そういった意味で近親相関事態は珍しいテーマではない。しかし、本作品では人類の、あるいは子孫といった高尚な目的ではなく、もっとどろどろとした人間の欲をとりあげているのでないか?

  • 読後感は最悪。
    救いは全くなかった。

    最後は無理やりまとめた感がひどすぎ。

  • かなり大人向けの手塚まんがの下巻です。
    ずっと土蔵で監禁されて育った奇子ちゃんが東京に出てからはなんだかイマイチだった。
    謎の組織とか、ちょっといきなりな感じだったし…。
    でも、昔の田舎とか江戸時代のお殿さまとか、トップがやたらエライ一族では内部でいろいろあったんだろうね。
    水戸で神さまにまでなっている烈公さんだって、息子の嫁さんに手を出して自殺させた説があるくらいだもんなぁ…。

  • 奇子さん。たくさんの人を惑わす女性に成長しましたね。

  • GHQとスパイ活動、下山事件、ヤクザと政治家との癒着などのいかがわしい題材と、強烈な家父長制の下で汚物溜のように生きる狂気に満ちた天外一族の物語とが交錯する怪作。歴史の暗黒部と人間の暗黒部とが重なり合うのだから、当然不気味な作風にならざるを得ない。終盤に出てくる「こういう異常な状態にまともな論理が通用すると思うなら君は狂っている」という台詞は、むしろ作品全体を象徴するフレーズに思えてくる。期せずして一族への復讐を終え、作右衛門の血脈が滅びたあとに、一族との楔を断ち切った奇子が手に入れたものは自由だったのか、それとも…。

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著者プロフィール

手塚治虫(てづか おさむ)
1928年11月3日生まれ。
1951年、大阪大学付属医学専門部を卒業(1952年医師免許取得、1961年医学博士号取得)。1946年、『マアチャンの日記帳』(少國民新聞)で漫画家デビュー。以後、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』など、幼年向きから大人向きまで、あらゆるジャンルの漫画を描き続け、「漫画の神様」とも称される。生涯に描いた作品数は700以上、約15万枚と言われている。
1989年2月9日、逝去。兵庫県宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。

「2020年 『火の鳥 未来編 <漫画原稿再生叢書>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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