ばるぼら (上) (角川文庫)

著者 :
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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851326

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    耽美主義の小説家・美倉洋介が、新宿駅で行き倒れ寸前のフーテン娘・バルボラを助ける。そこから二人の奇妙な同棲生活が始まる。飲んだくれでうす汚く、厚かましくておせっかいなバルボラだが、美倉洋介はなぜか彼女に惹かれてしまう。彼女に導かれるように、美倉の心の旅は続いていく。(133文字)

    【感想】
    おもしろかった。
    とにかくミューズであり、ファムファタールでもあるバルボラが魅力的だった(「蠱惑的」の方があってるかも)。あらすじにも書いたように、「飲んだくれでうす汚く、厚かましくておせっかい」という様々な側面のあるキャラクターで、主人公の美倉が惹かれるのも納得がいく。「耽美」について正確に理解できていないが、バルボラこそ、まさに「耽美」と呼べるかもしれない。
    バルボラ以外にもたくさんの女性キャラクターが登場するが、そのキャラクターたちが軒並み美人。それぞれのキャラクターの立ち姿がとても印象的。ベッドに寝ころがるよりも、スウッと立っている方が魅力を感じる。
    手塚治虫で言えば、『ブラック・ジャック』と似た構成で、男女二人の主要キャラが話ごとに、各地を訪れたり、ゲストが訪問してきたのを迎えたりするという構成になっている。もしかしたら、ピノコはバルボラを元のアイデアにしてるのかも。ただ『ブラック・ジャック』と違う点は、それぞれの話がすべて主人公についての話だということ。『ブラック・ジャック』でも主人公についての話はあるが、基本的には話ごとに登場するゲストキャラが話の中心となる。しかし『ばるぼら』では、すべての話が主人公の美倉についての話である。夢と現実が混濁するところも多く、パラノイア的な不穏さが全体に通っている。
    好きだった話は、第5章の「砂丘の悪魔」。パラノイア的な恐さが、アツいものに転化され、最後にサラッとしたオチがつき、とてもおもしろかった。
    下巻はまだ読んでないが、下巻も楽しみ。(648文字)

    【メモ】
    人物名としては「バルボラ」とカタカナなのに、どうしてタイトルは「ばるぼら」とひらがななのだろう。作中でもカタカナとひらがなで使い分けされているが、どんな基準で使い分けされているかはわからかった…。下巻ではこれについて考えながら読もう。(117文字)

  • 寄贈された漫画。バルボラちゃんがとても魅力的。手塚さんの描く女性って、シンプルな描かれ方なのにとても蠱惑的?な気がする。

  • 2013.04

  • わかりにくいし異常さが多いけど
    なによりばるぼらが魅力的。

    2012.4.3読了

  • ばるぼらだーいすき。高校生のころ初めて読んで「手塚治虫がヨッパライを描いている!」となんとも興奮しました。

    ダメな人たちが支えあいながら、それでもふらふらよろけて頭のおかしい事件を引き起こしたり巻き込まれたりするのはもういっそホラーだし、実際読んでいて気味が悪いなあと思うんだけどなんとなくあったかくて救われちゃうんだよねえ。マトモな人間なんていないの。みんなアタマおかしい。

  • 前半の読み切り型の展開が好き。
    あらためて見ると女性の体の描き型に現実的な美しさがあると思う。足は長くないし、お尻は丸くて大きい。当時はこういう体型が好まれていた?

  • 火の鳥もブッダもさすが!といわせる作品ばかりの手塚作品だが、
    ばるぼらもそれにもれずにすばらしく生きる意味を考えさせられる。
    他の作品よりももしかしたら分かりやすいのかもしれない。

  • 完結。

  • ミューズか悪魔かわからない”ばるぼら”が、魅力的。深い。。。

  • 昭和版シビアなのだめ

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著者プロフィール

1928年、大阪生まれ。漫画家。戦後漫画界の巨匠にして日本TVアニメの始祖。1989年没。代表作に『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』他多数。全400巻の個人全集を持つ。

「2018年 『いばら姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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