あなたがそこにいるだけで (角川文庫)

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著者 : 堀田あけみ
  • 角川書店 (1996年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041852071

あなたがそこにいるだけで (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2017/7/7読了


    久しぶりに小説を読みました。


    「恋」よりも「愛」についての短編。


    自分という一人称を中心に見すぎた人が、好きになった人をもって
    自分を見つめなおす というのが、共通のテーマのようなものだと思います。


    あなた(相手)にいろいろと想いを押し付けてしまう。
    理想を押し付けて、自分が描く相手であってほしいとわがままになってしまう。
    でも、本当に大切な人のことを理解したときに
    自分の姿に気づく。
    そんな小さなお話。


    お気に入りは「つばさ」世間で生きるには厳しい「天使」を妻にして
    羽があっても聖なるものだと決めつけて。
    ただ生きるのは現実の世界。
    異質なものとしてみてきた。しかし、一人の「女」として見てからの想いは変わる・・・
    そんな話でした。いちばんすき

  • 高校時代、恋愛小説ばっかり読んでいたのですが、そんなときにはまったのが堀田あけみさん。

    久しぶりに読み返してみました。

    六つの恋愛短編集。

    お気に入りは「いい奴」というお話です。

    主人公の豊は、悲しいことや、辛いこと、腹の立つことがあるとミチに会う。

    これだけなら普通のお話なんだけど、ミチは豊の元恋人。

    豊には栄子という彼女がいますが、ミチとも二人きりで会う。

    これ栄子の立場だったら嫌だろうなって思っていると、二人で会っているのが栄子に発覚。

    当然ケンカになるわけなのですが、ここで豊は思います。

    どうしてミチと別れたんだっけ……

    いい奴と恋人との違いってなんなんだろうなって考えさせられました。

    それにしても豊って勝手なヤツ。
    ミチってホントにいい奴。

    こんな風な関係ってできるもんなのかなー

  •  20代半ば過ぎた頃、堀田あけみを立て続けに4冊ばかり読んだ。この本もその中の1冊。文庫版オリジナルの短編集。
     この人の描く世界は、甘酸っぱさが売りといってもいいのだろうか。ただ、男の内面描写がやはり女性視線なので、?と思うこともたびたび。
     本書の中では、「元・恋人」との友情を気取る都合のいい自分に焦点を当てた「いい奴」が一押し。初めて読んだときは、自分と重ね合わせて読んだ。今は、さすがに重ね合わせることはないけれど、あのときを思い出して読める。

  • とても純粋な恋のストーリーがつまった短編小説だと思います。
    とくに「いい奴」は男女間の友情と恋愛のハザマをうまく描いた作品だと思いました。
    この男女は以前は恋人の関係にあったが、今は別れて友達づきあいをしています。
    でも、それでも、どこかで友達以上恋人未満という、不安定な気持ちと関係が続いているという
    男女間の微妙な気持ちの揺れが、私には興味深かったです。
    他の作品もなかなか面白いと思いました。
    「トレモロ」は女性同士の友情と愛情。
    「僕のジェリー」は追いかけっこをするような男女の恋愛関係。
    「天のてのひら」は、手を見るだけで、どんな男の人なのだろうと、妄想に浸る1人の女性を描いています。
    「リクエスト」は、過去の恋愛から脱出できない1人の女性が、ラジオとのかかわりを通して過去の出来事からの救いを求める・・・。
    そして「つばさ」は背中に翼のある少女との出会いと恋愛。

    ちょっとした、お菓子の詰め合わせのような、恋愛断片小説が詰まった一冊になっています。

  • 短篇集。
    一話目が一番良かった。ありがちなようであまりないような新しい女性同士の友情のストーリー。
    他は…。男性主人公の話が結構多いのだけど、堀田さんの書く男性目線の物語は、かなり女々しくて魅力に欠けるのが難点・・・(特に最後の翼の話の主人公はヒドすぎる)で、★2つです。

  • 「同性の友達に抱く愛情とも思える感情」「追いかけっこのような恋」「昔の恋人との間に生まれる友情」「自分の中にだけある空想の恋」「見ず知らずの人へ求める過去の愛からの救い」「背中に羽根のある少女との恋」。6人の主人公たちが、それぞれに向かい合う愛の形。
    いろんな関わり方や、愛の見つけ方、自分の気持ちの気づき方がある。
    堀田さんが描く人物が、とっても好きだ〜。

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