海の鳥・空の魚 (角川文庫)

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レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041853016

感想・レビュー・書評

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  • 寂寥…何とも言えない満たされない寂しさを感じる。短編が20入っているのだけど、どの人物もみんな素直なようでひねくれていて(←いい意味で)しみじみと人間らしい。読んでいるうちに涙がにじんでしまいそうになる。不思議なんだけど家族の大切さや脆さ、壊れやすさを感じる。作品中に散りばめられた「希望」や「家族」。

    鷺沢さんの作品、もっと読みたいなと亡くなってしまってから思うことが多くなった。色々な作品に満たされぬ思いと、それをふり切って明るく頑張るぞ~!というカラッとした気合がチラッと見えるような気がする。人柄がにじみ出ているように思う。

    「明るい雨空」「月の砂漠」「あたたかい硬貨」「星降る夜に」「横顔」「卒業」が好き。あとがきと群ようこさんの解説がまた素晴らしい。感動します。

  • 概ね評判が良いようですが、残念ながら私にはその良さを受け取る事が出来なかった。

  • 鷺沢萠さん作品を読むのは初めてだ。
    日常の中でふとした一瞬を切り取ったような短編集。

    冷たくてかたいのに暖かくてほっとしてしまうような、不思議な文章。
    コンクリートに囲まれた街中で、足元のアスファルトを割ってたんぽぽが花を咲かせているのを見つけた時の気持ちに似ている。

    「グレイの層」と「金曜日のトマトスープ」が好き。

  • 20篇の掌編集。ふっと気分がよくなるような硬質な優しさのある話が多い。「明るい雨空」はイイ話というわけではないが、折りに触れて思い出す。

  • 表紙の絵が素敵なので手に取りました。

    萠 鷺沢
    めぐむ さぎさわ
    という名前
    にも驚きを感じました。

    群ようこ
    さんが解説を書いていますが,納得できました。

    内容は,すべて短編で,21あるので一度読んでみるのがよいと思います。

    最初の「グレイの層」

    著者の姉かもしれない登場人物。
    最後のページをめくると,ただ一行。
    「ねえ,わたし、あなたと結婚したい」

    すごい。ここまで余韻を残して断言できる展開に唖然とした。
    この人の本をたくさん読んでみようと思いました。

  • 日常生活の中で、ありそうでなさそうでありそう(?)な短編エピソード集。最初は「普通の生活描写だなぁ」なんて思ってましたが、読み進めていくうちにそれは共感(?)というか、小さな感動みたいなものへ変わってきました。それほどページ数も多くないし、さわやかな読後感を得られると思います。(読了:2006年3月15日)

  • 小粒ながらもしっかりした余韻が残る作品集。魚なのに空にいるような、鳥なのに海にいるような、そんな馴染めなさを感じている人たちが主人公。

  • うまくいかないことも多いけど、いいこともたまにある。どん底ってわけじゃない。わるくないよね、今も。ちょっとがんばってみようかな。

    そんな気持ちになった短編集。
    どの話も、希望に満ち溢れているわけではないのだけど、何となく過ぎていくような毎日を明日も続けようかな、と思えてしまう。
    もしかして、それは私も海の鳥だったり、空の魚だったりするからなのかもしれない。

  • 作品中に高校のときに私の好きだった女の子と私の名前が出てきた。性格的にはもちろん全然違うが記念碑となった。きらめく才能ある短編集である。ゆっくり読むつもりであったが、3日で読んでしまった。『ほおずきの花束』が特に良かった。丁寧である。

  • (リリース:美穂子さん)

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