F―落第生 (角川文庫)

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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041853047

感想・レビュー・書評

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  • 生き方が下手な、「落第」してしまった女性たちの短編集。

    「家並みの向こうにある空」「重たい色のコートを脱いで」がすきかなあ

    男の子たちの行動がさらっと描かれてなかなか読めないのがよかった。

    啓一はいい意味で期待を裏切ってくれたし、
    達彦は裏切ってくれなかった。








    以下引用


    「おまえって、呼べるよう努力するよ」(p114)

    誕生日だけじゃなくて、もう、もう会えない。(p186)

  • 何をもって、いつをもって「落第」とするかはわからないなあ・・・

  • 綿密な話が語られている。それぞれに抱えた「事情」をあたたかな距離で見守り、程度の差があれ、応援している。元気をもらえた。『シコちゃんの夏休み』が特に良かった。『家並みのむこうにある空』『岸辺の駅』もいい。

  • 女性が主人公の短編集。最後の話にぞっとした。大人になってもいじめはあるのか……。夢も希望もないね。

  • 家並みの向こうにある空が一番良くて。ダメな男ばっかり好きになってた主人公が、普通の男と付き合って、自分に無関心っておもって辛かったんだけど。辛くて家を出て、もう別れようって伝えようとしたら、家から消えたことを心配してくれた彼がやってきて。薄っぺらだなんて思った自分がバカみたい…なんて、ステキな話だった。人生なんて、そんなちょっとしたきっかけで動いてるもんだから。

  • Fは不可のF。だから、落第生。
    鷺沢萌好きなんだけど、死んじゃったんだよね・・・。

    「家並みのむこうにある家」で最後に啓が千夏をむかえに来ていた言葉に感動した。

    むかしならその展開を信じて読んでいるだろうに、今の私は全く逆を予想していた。
    だから、嬉しい最後の啓の一言。

    「おまえって呼べるよう努力するよ。」

    涙がでちゃった。

  • 普段男性作家の書く男性主人公の小説を読む事が多いので女性作家の女性主人公の当然女性視点の小説というのは新鮮で良かった。共感できるところが少ない分客観視できてそれはそれで面白かった。

  • 落ち込んだ時に読んだから、なんだか少し心が洗われる心地がした。考えてみれば、私も人生の落第生。何かの局面で、成功したことなんてほとんどない。それでも人間は生きなきゃいけなくて、実際に生きている。それは自分だけではないのだ、と感じることによって我々は日々を過ごせているのかも。

  • 文壇では間違いなく優等生だった鷺沢萌。突然無くなったのは衝撃だった。

著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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