- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041853054
感想・レビュー・書評
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浮気者の言い訳のお話
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誰もが自分が一番で、誰かの一番に自分がなることはない。
それ以外は簡単にひっくり返るもので、だから人を信じてはいけないのだけれど、だからといって嫌われるのも怖くて、いつも「バイバイ」を言えずに、その場その場を取り繕ってしまう。
女性にとって、そんな勝利の態度は業腹ものだろうけど、多分、男女関係なく、誰にでもそういうところはあるものだと思う。 -
同じ著者のエッセイ「ありがとう」で触れられてるのを見て。何年かぶりの再読。幼い頃から親戚をたらい回しにされ、嫌われないことを第一義に掲げ、好意を断れないうちに、嘘を重ね、三人と同時に付き合ってしまってる主人公。人を信じるなんて灰皿を食べるようなものだ、人を信じてはならん、という祖父の言葉どおりに生きてきたが、そんな主人公を信じる、というある種の狂気が強く印象に残り、また一筋の光を感じさせながらの読後感だった。
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中学の先輩に当たるかたの著書。母の後輩でもあるので、手に取りました。個人的には好きになれない作品で、気持ち悪い、嫌な感じと思う表現がありました
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主人公が自分とは真逆なので、そういう人の心情が細かく描かれていて面白かった。
人の内面を描くのがうまくて、先が読みたくてあっという間に読み終わりました。 -
主人公の此の男、やっぱり好きになれないな(一部は同族嫌悪かもしれないけど)
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「人に嫌われたくない」けど「人を信じるのは狂気の沙汰」だと思っている主人公。自分の居場所とか立ち位置とか身の置き場がわからないまま、曖昧に浮かんで流されてふわふわしてる、そんな人を書くのがやっぱうまいなあ……
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「人は大切な事をいいかげんにしているうちに自分でも知らない自分を作ってしまう」
…とは解説の引用なのですが、
これは主人公を通して徐々に見えてくる大筋のテーマのようなものを、
上手く要約されているなと思いました。
読み手によっては嫌な話で終わってしまいそうな気配もするのですが、
鷺沢さんの本を読む度に、人間を描くのが上手だなあとつくづく感じます。 -
サヨナラを言えない、この主人公キライ。でも、ここまで極端じゃなくても、男の人はこういう面がある気がする。
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