怪談人恋坂 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2002年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041879610

作品紹介・あらすじ

謎の死をとげた姉の葬式の場で、郁子が伝えられたショッキングな事実。その後も郁子のまわりでは次々と殺人が起こって……不穏な事件は血塗られた人恋坂の怨念か。生者と死者の哀しみが人恋坂にこだまする。

みんなの感想まとめ

家族の中に潜む複雑な人間関係と、それが引き起こす怨念を描いた作品です。幽霊の恐怖を前面に押し出すのではなく、愛情や人恋しさが歪んだ形で表れる様子が印象的で、読者はじわじわと迫る不気味さを感じます。姉の...

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊の恐怖を前面に押し出すのではなく、一つの家族に潜む“忌まわしい人間関係”を描いた作品です。
    家族の中に澱のように溜まった怨念が、やがては血縁を越えて周囲へも広がっていく。
    その連鎖は読む者にじわじわと迫る不気味さを感じさせます。
    ホラーであっても赤川さんらしいミステリ部分が
    最後まで不穏で不幸です。

    ここにあるのは単純な怪異の恐怖ではなく、「愛情や人恋しさ」の歪んだ形。
    赤川次郎らしい軽妙な語り口のなかで、逆にその情念の濃さが際立つ一冊です。
    “怪談”とは、必ずしも幽霊の出現ではなく、人間内に潜む闇でもあるのですね。

    解説は、先日レビューした『パラサイト・イブ』の著者・瀬名秀明氏によるものです。
    高校時代から赤川作品を愛読し、角川文庫の『セーラー服と機関銃』を発売日に手に取ったという逸話も披露されています。
    科学的なリアリティを追求する瀬名氏が、異なる世代・作風の赤川次郎作品を数多く提示しながら語る解説は、本作の位置づけを考えるうえで興味深い一篇となっています。
    角川書店創立五〇周年特別書き下ろし作品とのことでした。

    • おびのりさん
      ultraさん 
      ガラスの仮面は停滞してるんですけど
      ultraさん 
      ガラスの仮面は停滞してるんですけど
      2025/09/20
    • おびのりさん
      1Qさん
      泣ける話よ
      1Qさん
      泣ける話よ
      2025/09/20
    • おびのりさん
      yukimisakeさん
      赤川次郎さんは、おそらく読まなくて良いです
      この小説は面白かったけど

      ねえ、ピアスあげるのに
      三島由紀夫文学館の...
      yukimisakeさん
      赤川次郎さんは、おそらく読まなくて良いです
      この小説は面白かったけど

      ねえ、ピアスあげるのに
      三島由紀夫文学館のあと河口湖のところのカフェで見つけて、ついつい買ってしまった。
      どこで作ってるのか、あのよくでる写真から造形してる。で、片方はペン先。可愛いし、いかにも文豪ファン的。
      2025/09/20
  • これは好きだった。
    お姉さんが成仏出来ず次々人を呪い殺していくって言うと俗っぽく聞こえてしまうんだけど、苦悩とか悲しみとか様々な感情が描かれていると思う。
    男性は自分勝手でも許されて、女性は振り回されて生き死にだってままならない。化けて出たくもなるかなぁ。

  • 最後の落ちは二段構えになっていて驚かされた。
    文章のテンポがよく、適度なページ数の区切りも短編を読むような感じで読みやすかった。
    しかし内容は全ての登場人物に何かしらの秘密があり
    その事を必死に押さえつけて顔色を伺いあっているような気持ち悪さが付きまとっている。

    死んだ姉が現世に具体的な干渉をしてくる点などが
    ホラーではなく怪談なのだと感じた。

    途中まで正体が見えない怖さがあったのだが、見えないものが具現化した途端に単純なミステリーに化けてしまった感じもした。

    それにしては人が死にすぎか?

  • 朝宮運河さんの「現代ホラー小説を知るための100冊」に入っていたので久しぶりに赤川次郎作品を読みました。(代表作の再読はあるけれど)
    とにかく人が沢山死ぬ展開(最後まで)に驚かされる怪談ミステリの佳作だけど後味はあまり良くないかな。
    瀬名秀明さんの赤川次郎愛に溢れた解説がとても面白い。

  • 何十年ぶりかで赤川次郎を読んだ。展開がスピーディで一晩で読み終えるくらいには面白かった。が、怖さはあまりない。
    家族間の血縁が怪異の源。その模様が欲まみれで気分が悪くなる。出てくる登場人物の大半がクズ。とくに男はしょうもないのばっか。
    途中、台本形式になるのに驚いた。
    瀬名秀明の赤川次郎リスペクトに溢れた解説は読み応えあり。

  • 小学生の頃に読んだきり。懐かしくて手に取った作品。
    死んだ姉が実は母だったとか、兄がどうとか、坂で人が死ぬとかしか覚えてなかった作品。何故か「人恋坂で姉に会う」のイメージだった。
    死んだ姉が自分を犯した奴(=主人公郁子の父)を探して復讐をすることを託された郁子。

  • 人がいっぱい死ぬけど、元凶でもあるあの人が死なないのは何でだろう?

  • 身辺で人が亡くなりすぎ!

  • 久しぶりの赤川次郎。子供の頃に三毛猫シリーズを読んで以来。最後まで謎が解けず、最後まで一気に読めたけれど、少し現実離れかも。。

  • □ 14242.
    〈読破期間〉
    2014/12/12~2014/12/14

  • 姉が郁子の本当のお母さんだということは予想がついた。
    姉を襲ったのは兄?
    姉の母親は、父の不倫相手?
    登場人物が多くて、ついていけなかった。
    ーーー
    その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき……。
    「人恋坂」に雨の降るとき、何かが起こるーー運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作!

  • もう少しミステリー要素もあるかな?と思ったが、比較的読める伏線が多かった印象。
    ただ人間模様は実に面白いと感じた。

  • なかなかのきゅんストーリーでした。赤川さん特有のやわらかい文章が存分に詰まっていて、ちょっとした空き時間でもサクサク読めました。サイコー

  • あっという間に読み終えてしまう程度には面白かったです。
    主人公郁子の出生には秘密があって、高校1年生となり真相を解き明かそうとするうちに身近な人が次々と亡くなっていく。時を同じくして9歳の時に亡くなった姉であり、母である裕美子が幽霊ながら暗躍し自身の死の秘密と郁子の父親を見つけ出そうとしていく復讐劇でもある。

    郁子の出生が核になっているようですが、大半はもつれにもつれた藤沢家とその周辺の愛憎劇でした。
    誰も彼もが腹に一物を抱え込み、怯え、憎しみ、凶行と走って行く。たどり着く先は悲劇のみで救いは微塵も用意されていなかったです。
    そこに比重が置かれていたせいか出生の秘密を探るというあらすじには首を傾げてしまう。出生はおまけのような扱いとまでは言いませんが、途中で話題にも出ずギリギリで明かされ……。うーん、因果な家族ですね。

    それはさておき赤川作品の特徴なのか、主人公は出会ってすぐに異性と恋人関係になりますよね。恋愛小説じゃないので仕方ないとは思いますが勿体ないなー。ワンパターンになってしまっていてそこはつまらないです。

  • 怪談、というほどの怖さ…が全くない。
    得体のしれないものへの恐怖、超常現象に迫られる側の心理的恐怖、等々が描かれないままに、ただ、死んだはずの人が姿形をもって語りかけてくる、人に危害を与える、という形で他の登場人物(実在)たちの間に存在している。
    けれど、強烈な恨みや自意識、執念が描かれてもいないので、ただの表面的な復讐劇。
    ロールプレイングゲームを観ているよう。
    語り手である少女の視線ですら、人間の“らしさ”を伴わない、あくまでも語り手としての傍観者である。
    ″お姉ちゃん”、が自分の人生に介入し壊した相手を恨む気持ちと、それによって得た娘への愛情との板挟み…という、それぞれの真理を掘り下げていればもう少し深みも出ただろうし、振り回され巻き込まれていく周囲の人びとを襲う恐怖への裏付けともなっていったのだろうと思う。
    赤川次郎作品を初めて読んだので他が分からないが、あっさりと表面的出来事だけを追いかけていき、人間の真理描写よりも物語形式を追いかけていくタイプの作品の方が、大衆受けはしやすいものなのかな、などとも感じた。

  • 中学生の頃から大好きな赤川次郎さんの本。先が気になって夢中で読み進めます。とにかくいろんな人が死にます。こんな家族は持ちたくないなと思った、、、。

  • ある日家に帰ると姉が死んでいた。
    その日の夜、幽霊として現れた姉から告げられた衝撃の事実。
    姉の死から七年。十六歳になった郁子の周りで次々と人が死んでいく。
    死んだ姉がずっと知りたかった、長年隠されてきた、たった一つの真実。


    本読まない友達が、この本は好きだって貸してくれた。
    まぁ赤川次郎は読みやすいからね!


    面白かったし、続きは気になるし、
    読みやすかったけど、あんまり好きじゃなかった!
    女性が暴力されて不幸になる話は悲しいね!!


    父も兄も梶原も先生も勝手過ぎるやろ!!
    っていうか兄ぃぃぃぃぃ!!!(((゜Д゜;)))
    あんま気持ち良い話じゃなかったね!
    エグかった!!ドロドロ!!

    共感とかされんかもやけど
    一番気に入らんのは則幸だけどね(`´)
    自分の父親のしたことに、あんなに嫌悪感抱いて怒ってたのに、結局同じことするし〜。
    後で落ち込んでもダメですから。
    してしまったらアナタも一緒ですから。

    裕美子ちゃんかわいそう(´`)

  • 赤川次郎作品にしては恐い部類に入ります。
    幸せ終わり(happy end)がよい人にはお勧めできません。

    9歳の少女が、16歳の姉とのかかわりが最初。
    少女が16歳になったときの、家族とのかかわりが最後。

    いつも坂にまつわる話がでてきます。
    何人の人がこの坂で亡くなるのでしょう。

    親子、姉妹兄弟、夫婦の間の軋轢を、これでもかというくらい追求します。
    最後まで生き残る人がいることだけを頼りに結末まで読み進みました。

  • 一番すきかもしれない。
    相関図は意外だったけども
    おねえちゃんの悲しい過去も
    その「坂」も
    全部が悲しすぎる。
    兄貴が悪いね!全部!

  • これは初めて本らしい本を読んだ最初の一冊なのですが、読み返してとても面白いな、と思いました。
    悲しいお話ですが、なんだか不思議な感じがするお話だと思います。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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