- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041879641
作品紹介・あらすじ
エンジニアの夫と3歳の娘と幸せな家庭を営んでいた小学校教諭、畑山恵利は、学芸会の日、犯罪組織の大ボスの命を救ったことで、殺し屋と警察から追われることになる――。手に汗握るサスペンス・ミステリ。
感想・レビュー・書評
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最後のシーン。
自らも教師という職業であり、改めてハッとしたこと。
それは、その授業を受けている生徒にとって、私はいつも先生であって、個人的な浮き沈みは決して言い訳にはならない、ということ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学校の教師をしている主人公は、学芸会の日
大物の命を救ってしまい、生活が狂い始めた。
些細な事がきっかけで…という、すごい状態。
ここまで頑張れる主人公もすごいですが
逃亡生活ができているのもすごい。
刑事の方は、ここまで思い込みで追いかけていると
普通の仕事の方に支障は? と聞きたいものが。
敵が多すぎるわ、敵ではないけれど
味方でなくなったような人も。
読む分には面白かったですが、こんな濃い人生
送りたくないです。 -
教師が教え子の祖父を助けたことから始まる転落劇。ママはわが子のために頑張る。
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小さなきっかけから、坂道を転がるように滑り落ちていく主人公。すっかり悪スパイラルにはまってしまってます(´〜`ヾ)あと一歩のところですれ違い、みたいな。なんとも隔靴掻痒の感。もどかしくって、物語なのに『そこでなんで誤解を解けないんだーー!!』とか思わずつっこんでみたり(笑)
テンポがよくってどんどん読み進めてしまいます、手に汗握りながら(笑)
でも、全体を通してイマイチなのはなぜ?おそらく、テーマが見えにくい(私の理解力不足か?(笑))のと、色んな事がいちいち私には違和感が。例えば、主人公の夫が浮気相手に本気になるところ。
一回ならわかるんだけど、あっちがダメだったら、今度はこっちに本気なんだ!!って言ってみたり。浮気は何度もあってもいいだろうけど(いやよくないか?(笑))、本気がそうころころ変わる男ってどうなんでしょ?
また、その男の相手の女も、それまではそういったそぶり(描写)が一切なかったのに、急に「実はずっと彼を愛してました」とか言い出して・・・えーーー!!急に!?みたいな(笑)
他にも色々私には納得いかない展開(笑)天網恢々疎にして漏らさず。ってなもんで、やはり悪いやつ、不道徳者は最後には天罰を食らって欲しいと思う私には、悪者が幸せになったり、真面目な人間が不幸になったりするのはどうも得心がゆきません(´〜`ヾ)
と、ま〜文句を並べてきましたが、テンポのよさで読ませるのはさすが赤川次郎さんです。
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理不尽な冤罪に始終腹立たしかった。けれど、逞しく生きる女性の姿がしっかりと描かれています。杉原爽香シリーズが苦手な人は読まないほうが良いかも知れません。
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初めての赤川次郎作品、一般的に若い子向けかな?っと感じだったが没頭して物語の世界に入れた。一女教師が教え子の祖父を助けた時から、波乱万丈の
人生を送るようになる。平凡な教師であり、妻であり母であった女は、力強く自分の現実を見、自分を守り窮地から自身の力で解決しようとする。「力強い女が好き」