あなたも殺人犯になれる! (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.14
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  • (1)
本棚登録 : 150
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041879825

作品紹介・あらすじ

漫画家志望の女子高生・聡美は、漫画家養成学校の研修に参加することに。しかし聡美が宿泊先に着いた頃、なんと護送中の凶悪犯が逃亡する事件が。しかもその凶悪犯は、刑事をかたり聡美たちの前に現われて!?

感想・レビュー・書評

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  • 読み易く何も考えず、ただただ楽しい作品。

  • 漫画家になるため、養成学校の研修に。
    のはずが、閉じ込められるわ、殺人犯の逃亡が起きるわ
    色々濃い合宿生活に。

    凶悪犯から逃れられるか、が焦点なのですが
    どうやって警官4人殺したのか、とか
    盗作したらしい作品はどうするのか、とか
    ちょっと先、が気になる事が多々、でした。

    心臓に負担がかかっている刑事もそうですが
    殺されていく人達も、最後の方もさらさらっと。
    よく考えなくとも、結構な数が死んでいるのですが
    そこまで悲壮感もなく、おどろおどろしさもなく。

    途中、あれ? と思い始めた存在がいるのですが
    そういう繋がりがあるとは、な驚きでした。

  • 「あなたも殺人犯になれる!」
    聡美に待ち受けるまさかの展開。


    なりたかった職業というものが誰しもあると思う。それは、サッカー選手であったりアイドルであったり、医者であったりするだろう。


    17歳の高校生である岡本聡美にとってなりたかった職業は漫画家であった。その夢を叶える為、聡美は夏休みに漫画家養成学校の研修「あなたも漫画家になれる!」に参加する。


    参加者は一風変わっていると同時に、漫画家への想いの度合いも違う。能天気な短大生にアイディアを講師に奪われた15歳の女の子、脱サラしたサラリーマンに、死相が見えると言い出す女性と、本気度はばらばらだ。研修費は10万もするのにこれはいけないと思いきや、教える講師までアウトな人物な訳で、この研修は、有益なものが生まれない事必死。


    そんな危機的状況の中に逃亡中の殺人犯を追っているという刑事まで研修中のロッジにやってくるのだ。もうひっちゃかめっちゃか。


    なりたい職業につく為に必死な者、そうでない者と彼らの姿がユーモアと叙情をもって豊かに描きだされる本作には、いつもの赤川次郎らしいテンポの良さがあります。だからぽんぽん人が死んでしまうのだけど、悲しさが無いのは妙に素っ頓狂な登場人物達のおかげ?まぁ、かなり度が過ぎるけどw


    登場人物達と言えば、個性はあるんだけど、どうもその個性を持たせた意味がよくわかりませんでした。死にたがりの死相が見える女性は何故そんな設定だったのかとか、飛び切りの美少女は、結局何の為に登場したんだろうかとか、たくさん登場人物が出てきた割には、もやもやな個性がちょこちょこあり。


    赤川次郎作品はとても読みやすいし、面白いから好きなんですが、どうも登場人物にひっかかる事が多いんですよね。ユーモアと叙情を描く為にあえてそうしている気もしますが。

  • 軽くて読みやすかった。

  • 2013/7/30

  • 漫画家養成合宿研修99980円は高いのだろうか,安いのだろうか。
    11人集まったのは10代から40代までの人たち。

    殺人犯が,逃亡しようとして,警察のふりをして合宿所にやってくる。

    いくつかの殺人が行われ,最後には。
    合宿所のまかないの女性の役割は。

    主催者側があまりにも軟弱で,どうなんだろうと思う。

    犯人が何故,殺人を楽しんでいるのかが分からなかった。
    筋書きは面白くてどんどん読めるが,だから何がいいたいのかはわからなかった。

    漫画家志望の人たちは納得するのだろうか。

  • 漫画家を目指す17歳の女子高生・岡本聡美は、夏休みに、養成学校の研修「あなたも漫画家になれる!」に参加することに。婚約者を置いて参加した尚子や、脱サラを目指す笠原など、一風変わった仲間たちと研修先のロッジに向かう聡美。
    しかし同じ頃、護送中の凶悪犯が、なんと警官を殺した逃亡。嵐に閉ざされたロッジで聡美は生き残ることができるのか!?
    快作ミステリ、登場!

  • 漫画家志望の聡美はプロの漫画家に指導を仰げるという合宿に参加することに。
    ほぼ同じ頃、殺人犯・山名が連行される途中で刑事・警官を殺害し、合宿所付近で逃走。
    殺人犯の魔の手から見事逃げ、無事合宿を終えることができるのか??

    漫画家志望の主人公っていう設定はなかなか面白い。
    赤川さんのお話はどこか憎めなくて、好き。
    小中学生も読んでます、っていうのがよく分かる。
    良い意味で“小難しくない”。
    さすがに犯人“山名”はけして愛すべきキャラというわけではなかったけれど。

  • N09018

    なんか、この本はイマイチだった。

    一人ひとりのキャラが立ちきれてない感じがした。


    どこが悪いって感じではなく、なんとなくのイマイチさ。

    赤川次郎なのに・・・って感じだろうか。

  • 友達はなんでこんな本しか持っていないんだろうと思いながらこの本を読みました。でもこの本を読みやすかったです。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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