- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041879870
感想・レビュー・書評
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何度も何度も読みました。
小学生時代の朝読書用で買い、
早5年経ちましたが、未だに好きで読んでいます。
どきどきハラハラ、少し謎解きです。
素敵な作品をありがとうございました -
「星 泉,高校二年の17歳。
目高組の組長やってます。」 -
『時をかける少女』の後に、「映画があまりに有名すぎて原作の存在を忘れていたシリーズ」第2弾として読みました。といっても買ったのはもうだいぶ前で、長澤まさみ主演でテレビドラマになると知って、そういえばこれずいぶん有名な作品だけどどういう話なのか知らないなぁと思い買ったのでした。
赤川次郎は、その読みやすさとおもしろさから、女子高生がまず手に取りハマる作家というイメージが昔からありました。わたし自身がそうだったからです。だから赤川次郎を読むのは本当に久々でした。
本好きな人たちの間では、赤川次郎を読むことを馬鹿にする傾向があるように感じます。女子高生かオバハンが読むもんだと思っているからでしょうか。確かに、わたしの勤めていた頃のお局様的存在の女上司が、「赤川次郎は頭を使わずに読めるからいい」と言ってずいぶん読んでいて、わたしに貸してくれようとしました(借りたかどうかまでははっきり覚えてないのですが)。しかし今回この本を読んで、改めて赤川次郎のすごさ、巧さを実感したのです。
この作品が刊行されたのは、1978年。でも古さをまったく感じないことにまずびっくりです。こんなに笑いの要素を含んでいる作品だということも、初めて知りました。とにかくおもしろくて仕方なかった。キャラクターがみんなしっかりと立っているし、その人物たちの会話が、テンポが良くてたまらなく楽しい。
とくに主人公の星泉のファンクラブ三人組がお茶目で、彼らが出てくるとうれしくなります。目高組の人たちも、「我々は地元の人あっての存在ですからね、こっちが威張るのは筋違いってもんです」というポリシーをしっかり持った、心の優しいヤクザさんばっかりで、会話がめちゃめちゃ楽しい。
ストーリーもハラハラドキドキ、痛快爽快。ラストでは涙がにじみました。これだけおもしろい作品をこれだけ読みやすく書けることがどんなにすごいことか。赤川次郎はやっぱりすごい作家なんです。作家になるために生まれてきた、一言で言うと天才なのです。
ちなみに、泉ちゃんが機関銃を撃ちまくるシーンはありますが、そこで恍惚の表情を浮かべて「カイ……カン」なんて台詞は吐きません。あれは映画用に作られた台詞です。そんなことを言わないからこそ不自然さがなく、逆に泉ちゃんの魅力が引き立っています。映画を見たことしかない人は、ぜひこの原作を手にとってみてください。わたし? わたしは例によって映画は見たことがありません。
読了日:2007年7月20日(金) -
懐かしさのあまり手に取ってしまいました。さすがは有名な作品だけに楽しめました。赤川次郎さんの作品って内容が重くてもキャラが明るいので楽しく読めますね。
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ドラマを見てからこの本を見たんですけどノベライズ本ではないので結構ドラマとは違って面白かったです!!
□■物語の紹介■□
高校2年17歳の星泉。
泉の父が亡くなった事から(?)泉はヤクザの目高組4代目の組長にされてしまいます。