プロメテウスの乙女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041879948

感想・レビュー・書評

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  • 赤川次郎と2度目の出会い。文章はそんなに好きなわけじゃないてすが、やはりストーリーテラーですね。なのに、変に人情に傾けないのもいいですね。緊張感がはりつめてるわけではないのに、緩まないってさすがです。とりあえず、中村佑介を使うという、角川の戦略にまんまと乗っかってます♪

  • 20歳以下の女性だけの私設護衛隊、それがプロメテウスの乙女。
    武装して、政治体制の規律を取り締まる。

    政商の娘が首相から直々に勧誘され、入会する。

    爆発物を使った暗殺計画が進行していて、
    実はその一味でもある。

    赤川次郎作品は、突拍子もないところが、
    社会派小説として暗くなりすぎないところかもしれない。

  • 今読んだらいまいちだなあ でもやっぱり素敵 この映画に主演する夢を見て起きてにやにやしてたら遅刻した

  • ざらっと読んで軽く凹むには最適の一冊。

  • "急速に軍国化する日本を止めるべく、三人のテロリストが首相暗殺を謀る物語。"

    今の日本のことを言われているようで、どきりとする。こんな社会にはなって欲しくない。絶対に阻止する必要がある。

  • 「国家は急にはおかしくならない。まだこれくらい大丈夫と思わせながら少しずつ、少しずつ間違った方向に向かっていく」「日本人は一度決まってしまうと順応する」というような記述があったが、まさにその通りだ。そうして70年前、戦争へと進んでいったのだろう。
    社会風刺がこれでもかというほど効いた、重く哀しく救いがないサスペンス。ただ、プロメテウスの存在がどことなく漫画的なのが赤川次郎さんらしい。確かにあり得ない社会だと思うし、さすがにこんな世の中にはならないと思う突拍子もない設定ではあるが、だからこそところどころにある真理をつく言葉ににはっとさせられる。
    80年代の本だが、今読んでも面白かった。今の日本の状況と重ねて読んでしまう。

  • プロメテウスの乙女は、17〜20歳の少女たちの集団で、銃で武装し、社会の害虫を排除したり反政府活動を取り締まるというストーリー。過去に読んだ「三毛猫ホームズ」などの赤川作品と打って変わって、シリアスそのものの近未来的サスペンスだった。

    ちなみに本書はクーリエジャポン編集長の手紙で薦められていて、気になって読んでみたもの。結局何だったの??と思い返すと、2014年の流行語大賞にもなった「集団的自衛権」から連想されたテーマなのでは。軍国化した10年後の日本の近未来への警告、正義という名のもとに、洗脳が洗脳でなくなってしまう社会。ナチス政権時と違って、プロパガンダの力以上に個々のメディアの存在感が増している今日ではあるけれど、プロメテウスの世界は、人間の本質が変わらない限り、意外と簡単に起こり得ることなのかも知れない。

  • 30年以上前の出版当時に読んだ時、再軍備が進む日本の近未来の姿を書いた小説として印象に残った。ここ数年の隣国との小競り合いが散発する状況のもとで、この本のことを思い出したので再読してみたが、期待外れだった。中学生の初読の時は面白いと思ったのだが、安直な展開と薄っぺらいキャラクター描写に幻滅。話のプロット・材料は興味深いだけに残念。

  • 「プロメテウスの乙女」は、本来なら学校に通い、恋をし、眩しい青春を送っていたであろう少女たちだ。そんな彼女たちも正義の名を借りれば人を殺すことだって厭わない。
    そして軍事主義化していく日本に立ち向かう3人の女性テロリスト。これもまたごく普通の、どこにでもいるような社会に不満を持つ女性たちなのである。
    それもこれも作中に描かれた歪んだ日本が原因なのだが、あながち夢物語と言えなくもないのではないか。

  • 独裁国家となった日本で、政府転覆を狙って人間爆弾となった女性、プロメテウスと呼ばれる良家の子女で構成された風紀粛正部隊、政治家達の思惑、普通の幸せを求めて生きる『一般人』。
    そして、変わらない世界。

    この作者特有の『軽さ』は否めないが、ディストピア作品としてはなかなか読みやすい佳作。

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