リング (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2869
レビュー : 317
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880012

作品紹介・あらすじ

同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。-そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけはよく知っていたけど、読んだことも、記憶にないのでおそらく映像を見たこともなかった。小野不由美さんの「残穢」に出てきたので読んでみた。

    ホラーなのだけど、正直なところ意外に怖くなかった。「おまじない」の真実を知った時、真っ先に小学校くらいの時流行ったチェーンメールや手紙を思い出した。学校側から注意されるくらい子供の間で流行ったけど、この本が発端なのかな。このチェーンメールなどを身近に育ったからこそ、おまじないの正体にもそんなに驚きや恐怖はなかったけど、この本で初見だったらまた違った見方だったと思う。自分にとって新鮮味はなくても面白くは読んだので、ホラーの名作と言われる所以は分かった気がした。
    ワープロ、VHS、携帯電話やメールが無くてFAXなど、時代を感じさせる言葉が沢山あった。しかし、後半の方には「ウィルス」について出てきて、まさに今読むのにぴったりで驚いた。

  • 今更ながら、きっとくる~~で一世を風靡した「貞子」が登場するこの作品。以前鈴木光司の短編集を読んだのをきっかけに、積読の中から引っ張り出してきました。
    死のタイムリミットが迫る中、その呪いの回避方法を探っていくというミステリ要素もあり、楽しめた。貞子がテレビから這い出して来る有名なシーンだけは知っていたけど(ちなみに映画は未見)原作にはそのシーンはなく、貞子という女性の悲しい生涯が強く印象に残りました。
    登場人物の視点がコロコロ変わるのはちょっと読みづらかったかな。

  • ホラーというよりミステリー。
    それも最高峰の。
    誰かが私にこう言った、ヒロイックでパセティックでロマンチック。

    98年の映画のヒットにより、
    良くも悪くも記号化されてしまった「貞子」。
    ちなみに原作には髪を振り乱してテレビから出てくる、というようなシーンはない。
    個人的には原作に忠実な95年のドラマ版をおすすめしたい。貞子も美人だし。エクソシスト化しないし。

    これは貞子という美少女の切ない半生を辿る物語である。
    しかし、「呪いのビデオ」なんちゅーめっさ迷惑なえげつないもんが生まれたのはなんでやねん?
    という事にも一応納得のいく理由があって、「呪怨」みたいな理不尽なものと一緒にされては困るわけである。
    (後に映画で対決?させられてたけどもね。注:私は勿論観ていない。)

    で、そのビデオを観てしまう浅川と高山(変人)という二人の男性。
    で、まぁ「おれら7日後に死ぬやんけ、やべぇぞおい(意訳)」ということで、その呪いを解く方法をあの手この手で探るという展開。
    そらそうや、命がかかっとるんや。
    勝ちたいんや。
    7日後に死ぬオレ。
    地獄に堕ちた野郎ども。
    で、物語は意外な結末へ。。

    原作の正規の続編としては、
    長編の「らせん」「ループ」「エス」「タイド」の順で続きがあり、
    「バースデイ」という短編集があったりするのだが、(これらもそれぞれおもしろいのだが)
    やはり「リング」単体でのおもしろさが群を抜いている。しっかり風呂敷も畳んでいる。
    続編は別に読まなくてもまったく支障はない。
    (デビルマンの後のバイオレンスジャックみたいなもんだ。違うか。)
    「ループ」の星一徹ちゃぶ台全ひっくり返し的アクロバット展開は味わってもらいたい気もするが。

    深町秋生「果てしなき渇き」
    貴志祐介「黒い家」
    横溝正史の金田一耕助シリーズ
    らへんが好きな方には是非読んでもらいたい。
    (合わなかったらすまん)

    で、鈴木光司先生、「ユビキタス」(リングシリーズの最新の続編)の執筆再開はまだですか?(オチ)

  • 貞子の心情を察すると単純にホラーとは言いたくない。
    貞子、私には愛おしく思います。
    映画とか、あれでいいの?
    なんか違う気がする。

  • 恐怖とは想像である。
    日常のふとした瞬間に覚える些細な違和感をトリガーに、人の想像は膨れ上がっていく。
    鈴木光司さんは、行動で語ることが上手い。登場人物の思いや感情をストレートに表現するのではなく、その人物の行動で読み手に伝える。この表現方法が、読み手が「想像」しやすくなる土壌を作り上げていると思う。
    言わずと知れたジャパニーズホラーの金字塔。必読。

  • リング
    著作者:鈴木光司
    発行者:角川ホラー文庫
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 映画を観たのは何年まえだろう?

    映画は呪いのビデオの不気味さと貞子の容姿が怖かった。たしか松嶋菜々子と真田広之が出ていたと記憶しております。


    さて原作の方はというと浅川(松嶋菜々子)は男で竜司(真田広之)はちょっと品が無い。
    しかし行間からヒシヒシと伝わって来る不気味な恐怖は有る。

    映画の方が怖いけど読んでおくべき本の一冊ではある!

    因みにこの本を読み始めてからコメカミが痛いのは・・・

    呪い!?

  • 同日の同時刻に心臓麻痺で死んだ四人の男女。彼らは同様にして恐怖に引きつった死に顔をしていた。四人が同時に死ぬと言う現象に興味を持った浅川は彼らの足取りをたどっていく。やがて、たどり着いたのは、一本のビデオテープだった。 日本で社会現象になった記憶のあるホラー映画、「リング」の原作小説。リングは見たことないが作中に出てくる「貞子」という黒髪の女性は聞いた事があるっていう人はたくさんいると思う。映画は見た事があるが、小説は未読に近いぐらいしか読んでないのでこれを機に。私の中ではこれぞ、ザ・和モノホラー(幽霊の恨み辛みが人間に襲い掛かるイメージ)という感じで捉えていたが原作小説はどうやら少しバイオホラーな雰囲気を孕んでいました。挿入部は映画と同じく呪いのビデオがもたらした恐怖の出来事!という風なのだが、解明していくうちに少し雰囲気が変わってくる不思議な力を持つ山村貞子が殺された事によって、力が増幅され怨念となって、呪術的な力でビデオを見た者を殺す、という感じではない。呪術じゃなかった……。いや、ある意味呪いなのか?いやでもバイオだ(このあたりの詳細は続編の「らせん」「ループ」を読むとはっきりしたと思う。

  • 再読。

    何度読んでもページを繰るスピードを落とさせずに一気読み。
    ホラーというよりミステリー度の方が高い。
    映画のイメージに引っ張られて読むと面白さの種類が違うことに驚くのでは?
    映画化される前に読んだのでその驚きを味わえた方は羨ましい。

    初読後に友人に本作を貸した時のこと。
    友人は深夜近く仕事から帰宅する電車の中でクライマックス近くに至り、最寄駅に着き下車した後に家までの道のりが惜しいということでそのまま駅のベンチで最後まで読みふけったという逸話あり。

    ここまでさせる本書の力!これぞ名作!!

  • 夏休みの映画特集の中で、ホラーをとりあげ、その原作本として手に取りました。
    ジャパニーズホラーというジャンルを確立した作品である映画「リング」は、中学時代に映画館で観て、非常に怖かった記憶がありましたが、原作は「幽霊(怨霊)」による恐怖という点では映像よりもマイルドであったように思います。

    貞子の呪いの脅威そのものの記述よりも、その気配に対する主人公の怯えや、貞子がなぜ「呪い」をもたらすようになったのか、その理由を(一週間という期限の中で)明らかにできるのか、というサスペンス要素による、じわじわと迫る恐怖感が秀逸でした。

    あらためて映画も視聴して、比較してみたいと思います。

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著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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