仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)

著者 : 鈴木光司
  • 角川書店 (1997年9月1日発売)
3.24
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880029

作品紹介

巨大都市の欲望を呑みつくす圧倒的な「水たまり」東京湾。ゴミ、汚物、夢、憎悪…あらゆる残骸が堆積する湾岸の「埋立地」。この不安定な領域に浮かんでは消えていく不可思議な出来事。実は皆が知っているのだ…海が邪悪を胎んでしまったことを。「リング」「らせん」の著者が筆力を尽くし、恐怖と感動を呼ぶカルトホラーの傑作。

仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • あの「リング」の鈴木光司の本なので、「きっとホラーなのだろう恐ろしいのだろう読むのヤーメタ」というのは非常に勿体ない、水にまつわる短編及び連作短編集。「仄暗い水の底から」というホラー映画があるものだから、余計敬遠する人がいそうなのが残念(ちなみに、同名映画はこの本に収録されている「浮遊する水」という短編を映画化したもの)。しかし自分は、あえて"ホラー"とは言わないでおきます(カテゴリはホラーにしてるけど笑)

    「浮遊する水」は母子にまとわりつく失踪した少女のぬめぬめとした気配が感じられる、湿度の高いホラー小説ですが、それ以外の短編は、時には怪談であったり、怪異であったり、不思議であったり、親子の遺志であったりと、バリエーション豊か。これをひとまとめにしてホラーと銘打つのはちょっと憚られます。

    個人的なお気に入りは、「孤島」「海に沈む森」の2作。後者なんかは、本書のプロローグとエピローグにもつながってゆくのですが、胸を打つ力強さがあります。自分自身が父親なので、余計にそう感じるのかも知れないけど。

    とにかく、鈴木光司=「リング」としか知らない方には、ぜひ読んで頂きたいタイトルです。ホラーに偏り気味ではあるし、水という題材なので湿度は高いですが、短編だけに密度も高い。これを読めば、鈴木光司にホラー作家というレッテルを貼ってしまうのは、とても勿体ないことであると感じられるはずです。

  • リングやらせんが流行っていた頃、なんで人がお金を出して怖い思いをしたがるのか全く理解できませんでしたが(笑)小説を読むとホラーでもなんでもなくて、人間そして家族を描いています。面白かった。

  • 水をテーマにしたホラー短編集。東京湾とか、夢の島とか、関東周辺に住んでる人はリアルな情景と重ね合わせて色々思ったりする作品なんだろうか。

  • まさかの短編集で期待してた感じとは違ったけど嫌いじゃない

  • まとわりつくような水のお話し群。
    孤島、穴ぐら、解説がまた良い。

  • '99.5読了。
    怖さだけなら文字より映像の方が怖いはずだが、これは小説の方が絶対怖い。

  • 2008年3月26日読了。

    東京湾と水にまつわるホラー短編集。
    水死体どしどし浮いてくる話ばっかり(ーー;)
    だが全部が全部ホラーってわけではないらしい。

    少し違う最後の話。息子が幼い頃に死別した父と、息子とのつながりというか。他がちょっと悲壮なあまり救いようのない話なだけに、これは胸に迫るものがある。
    一見関連なさそうなプロローグ、エピローグと繋がって全体を纏めている。こういう手法も面白い。

  • 『ただ怖いだけじゃ、ホラーなんかじゃない』

    びっくりするほど良かった。

  • 私のは表紙の女の子、こっち向いてない。水が関係する、ゾクっとする話。風呂入りながら読んでしまったが、海じゃないから大丈夫、水のためのタンク、うちは上にないから大丈夫、といちいち思った。恨みだよね、きっと。

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