らせん - (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.53
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本棚登録 : 2053
レビュー : 159
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880036

作品紹介・あらすじ

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当した。冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。…「リング」とは?死因を追う安藤が、ついに到達する真理。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか。史上かつてないストーリーと圧倒的リアリティで、今世紀最高のカルトホラーとしてセンセーションを巻き起こしたベストセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 「リング」を読んでしまいたちまちこちらも読む羽目に陥った。

    DNAにまで侵入して増殖を続けるウィルス。
    果たして一週間後私は生きていられるのかどうか。

  • 井戸の底で長い眠りについていた山村貞子の無念を張らし、事件はすべて終わったかのように思えた。そう、呪いのビデオはもはや誰も殺さない。皆そう思っていた。だが、何も解決していなかったのだ。むしろ、序章にすぎなかった――。 前作とはうってかわっての科学的要素をふんだんに盛り込んだホラー。戦々恐々とおののくホラーから一気にミステリー色が強い作品になったと感じる。前作の雰囲気が好きな人はちょっと首を捻りそうだが、この話はこの話で良くできていて面白い。

  • 内容
    幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当した。冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。…「リング」とは?死因を追う安藤が、ついに到達する真理。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか。

  • 再読。


    前作に比べて謎解き要素もスリルも激減。
    ラストの飛び方は好みではあるが…。

    自分の中での一番の謎は浅川の嫁と子はなぜ死んだのか?につきる。
    いったいどこで突然変異は起きたのか?
    ダビングした段階?それともおまじないの解除方法を消した段階?
    解除の方法を消した段階でなら浅川自身も死なないとおかしいのでは?嫁と子が観たのは浅川が持ち帰ったオリジナルじゃなかったっけ?
    それともウィルス自身が生かすか殺すかを決めれるの?
    もしウィルスがホストの情報を鑑みれるのなら個人が就く職業も遺伝によって決められるということになるね。と遺伝子のことをまったく知らない身としてはそう考えてしまう。もしそれがそうなら私としてはそれが恐怖でしかない。なぜなら努力というものが一切無駄になるのだから。

    この後に続く「ループ」もずいぶん前に一度読んだが、ホラーではなくSFだなとおもった覚えしかない。

    これといい「パラサイトイブ」といいバイオホラー物は自分向きではないなぁ。

  • 言わずと知れたジャパニーズホラーの金字塔「リング」の続編。
    1作目のヒットに気をよくして書かれた2作目というものは、つじつま合わせのためにどこか頓珍漢になりがちだが、本作は違う。1作目の段階で、構想がほとんど出来上がっていただろう。
    鈴木さんの書くホラーは、読者の心に根を張る。想像力をかき立てられ、恐怖は読者の中で増殖していく。それはさながら、本作で書かれている山村貞子の増殖のようである。
    これだけ認知度のあるホラー映画のキャラクターはそういない。ほとんどの日本国民が「山村貞子」を知っている。その事実が、「リング」をはじめとする一連の作品の偉大さの証明であると思う。
    背後に感じる何者かの存在、誰もいないはずなのに確かに人がいたとわかる空気、何かに導かれているとしか思えない偶然…
    視覚で拾えない、すなわち特定ができないものに対して、人は恐れを感じる。
    恐れは体感するものだ。登場人物は、全身を使って恐れを体感する。人が恐怖をおぼえたときの原始的かつ生理的な身体反応を余すところなく書き出す点に、作者の技量の高さがある。山村貞子という魅力的なキャラクターと鈴木光司という作家が、「リング」にはじまる一連の作品をここまで日本に浸透させたのだと思う。

  • 荒唐無稽な話であるのに、論理的に物語が進んでいくから「実際にありそう」と思わされる。

  • だんなが『リング』を読んでいるんだ、というものだから『らせん』を読むことに。
    『リング』『らせん』は何度も読んでるから、そこそこ記憶には残っているけれど、どちらかというと『リング』が好き。シリーズって1作目が1番いいよなぁ。

  • 序盤、『リング』の浅川和行の妻子が結局死亡してしまったという事実を突きつけられ、徒労感や虚無感とともに物語が始まる。
    その後しばらくは、高山竜司の残した暗号やウィルスの話が展開される。このあたりはミステリといった様相。
    中盤、呪いのビデオが文書化され、高野舞の姉を名乗る人物が登場するあたりから、ホラーとサスペンスの空気が漂い始める。
    終盤は山村貞子の再生や人類の進化へと物語が展開し、SFの色彩が強くなるが、荒唐無稽という印象はなく、それまでに積み上げてきた論理がしっかりしているため、何とも言えない説得力と凄みが感じられる。

  • ドラマと小説は全然内容が違うんですね…
    ドラマのも小説になってたら読みたい。

  • 最近、また映画をやってると知って、ふと読みたくなった。
    たぶん3度目で、1回目は文庫になってすぐ。2回目は2006年くらい?
    リング三部作の中では『らせん』が一番好きで、『リング』は面白いのは面白いんだけど、ややアイデアに寄りすぎちゃったかなーって思う方。
    『ループ』は設定のスケールが大きくなったのは認めるけど、物語のダイナミックさに欠けるかな?って感じ。
    あと、全般に「怖い」よりは、とにかく面白かったという印象が強い(「怖い」というのは、映画化以降のイメージのような記憶があるんだけど…)。

    そんなわけで、せっかくだからと『リング』から読み始めたんだけど、読みだしたらなんだか面倒くさくってw
    なら、一番面白かった『らせん』だと読み始めたら、これもな~んか妙に面白くない。
    というか、『リング』にしても『らせん』にしても、こんなに厚い本だったっけ?と、ちょっとびっくりした。
    『リング』は、旅行に行く前日の会社帰りに買いって。読み始めたら面白くて、旅行に行く道中、友人がいるというのに読み続け、その夜に「面白かった」と友人にあげちゃったというくらい、あっという間に読んじゃった記憶があるんだけどなー。
    何年か前に読んだ『S』は、もっとペラっとした本だったと思ったけど?

    個人的に小説は長い方が好きなこともあって。アマゾン等のレビューで“冗長”とか“もっと短くできる”等の感想を見ると、「短かったらすぐ読み終わっちゃうから損じゃん」と思う方なんだけどw、これは読むのが3度目にして「ちょっと筆が滑りすぎてな~い?」なんて思った。
    この頃の著者がいかに脂がのりきっていたかってことなだろうw

    『らせん』は、『リング』の設定を巧みに使って、物語を発展させたところが好きで。3部作の中では一番面白いと思っていたんだけど、今回はそれほどでもなかった。
    ★にしたら、1回目が4つ。2回目が5つ。今回は3つ、かなぁ…。
    『リング』の設定とバイオ的な科学、それらの要素を上手く組み合わせているところなんか、今回も「巧いなー」と本当に感心させられたんだけれど。でも、巧いだけに小さな瑕疵(?)がよけい目立っちゃう気がして。
    なんだろ?
    著者のつくったプロットが鼻につくというか、プロットに踊らされてるような気がしちゃうというかw
    物語がダラダラと物語られているうちに、ふいに物語が勝手に物語り出すようなアクセラレート感にイマイチ欠けような気がするんだけど…。

    そういえば、これを読みながら映画の方も見てみた。
    『リング』、『らせん』、あと『バースデイ』の3つ(『リング2』は見始めて、すぐやめたw)。
    最期の『バースデイ』を見ていて、復讐心の塊の女性や劇団員たちから追い詰められていく貞子の姿って、なんか著者と妙にダブらない?なんて思ったw

    全然関係ないけど、最近はテレビで『リング』とか放送しなくなっちゃったような?
    「貞子3D」とか、やけになげやりなタイトルの映画を作っていたりだから、興味なくなっちゃって目に入らないだけなのかもしれないがw
    (貞子って、3Dよりはむしろ4Dなんじゃない?w)

    もしかしたら、ビデオテープを知らない世代も増えてきたからかな?なんて思うのだけれど、そういう意味じゃ小説や映画の設定にテクノロジーを取り入れるのは諸刃の剣ってことなのかなぁ…。
    ていうか。
    ビデオテープといえば、ビデオ版の『リング』、ぜひまた見たいんだけどなー。
    ラストの貞子が出てくるあのシーンがいいんだよなぁ…(笑)

    もう一つ蛇足。
    『らせん』のラスト、主人公が貞子の願いを受け入れ代わりに死んだ息子を蘇らせる流れを読んでいて、東野圭吾の『人魚の眠る家』をふっと思い出した。
    ただ、『人形の眠る家』は読んでなく、あくまで読んだ人の感想から思うイメージなので、両方読んだ人がいたらどう思うか聞いてみたい。
    もっとも、愛する者のために禁忌を犯してしまう物語は昔からあるわけで、当時を考えると、著者は『ペットセマタリー』を意識したのかな?とも思った。

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著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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