らせん - (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880036

作品紹介・あらすじ

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当した。冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。…「リング」とは?死因を追う安藤が、ついに到達する真理。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか。史上かつてないストーリーと圧倒的リアリティで、今世紀最高のカルトホラーとしてセンセーションを巻き起こしたベストセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • いやー。あのTheホラーの定番かのように思っていた「リング」が「らせん」でまさかの方向に展開していく。当時きっと誰も予想できない続編だったのだろうな。
    完全フィクションとしてホラーを楽しんでいたはずが、なんだかこれに近い事柄が現実にあっても不思議じゃないな…と、ものすごい設定なのに思わされるあたりがヒットしている所以なのだなぁ。面白い!というより感心に至った。

    そういえば映画シリーズのどれかで、貞子が虫みたいにうじゃうじゃと大量発生して、もはやホラーでもなく爆笑してしまったことを思い出した。なるほど、あれも案外原作の設定にちゃんと乗っかってたのか?と思ったが見直すほどではないのでやめとこっと。

    あとがきの医者がみた『らせん』が良かった。まさに医学SFホラーだった。

    次作「ループ」が完結編らしい。リングウィルスに感染した読者としてはとりあえず手にとろうか。(ちょっと悩む)けっこうお腹いっぱいではある。

  • ………これは…

    『リング』だけで読むのやめていたら勿体無いやつ…(;´Д`)




    『リング』は序章にすぎません。

    内容は、より化学的になっていきます。

    怖いかと聞かれると、全然怖くありません。

    と言うか、面白いので、夢中になって読みました。先が気になる(*´艸`)

    ホラーというより、サイエンス・フィクションの方が近いと思う。
    こういう展開、大好き♡

    でも基本は貞子なので、ホラーですよね。
    恐怖というより、真相に鳥肌が立ちました。

    『リング』しか読んでいない人、かわいそう…。
    今すぐ読みましょう笑

    監察医の安藤は、学生時代の友人である高山竜司の解剖をすることに。
    彼の遺体からはみ出た新聞に書かれた数字。
    その数字を、安藤は暗号と解釈し、解読する。
    そこから、また恐怖の連鎖がはじまる…。

    正直、この作品は好みが割れるかもしれないなぁとも思います。
    想像を絶する展開に思わず笑いが出てしまった場面も。
    怪奇現象にも化学的な裏付けをされてしまいます笑
    1991年当時に読んでいれば数倍怖かったに違いない。

    『リング』の出版後、3年かけて完成させた作品だそうです。
    内容が非常に濃いので、納得。

    天才高山からの暗号やウイルス関連の真相が判明していくと面白くて目が離せなくなります。

    そしてラストは……( ≖ᴗ≖​)

    映画『らせん』も、観ました。
    昔すぎたので、内容をすっかり忘れていました(^_^;)

    映画……まぁまぁですね。
    うん。
    中谷美紀が美しかったです。(〃´-`〃)


    続けて『ループ』読みます!!(ノ*°▽°)ノ


  • リングの続編。
    オカルト要素しかないが、心というものを考えると、オカルトこそ真理であるような気もする。
    貞子の呪いは果てしなく。増殖のために変異したウイルス。その犠牲の上に、新たな世界が築かれていくのだろうか。あのビデオが人に見られて以来、全てが貞子の掌の上で転がされ続けていた物語。

    読了。

  • う~ん……。
    「リング」で終わっていても良かったのでは。


  • な、なんだこれは………が素直な読了後の感想
    そ、壮大すぎるーー!(оДо)ワアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!

    リングの続編『らせん』

    リングでは基本的に映画と一緒流れだったのだが
    らせんはこんな感じだったけ?笑笑
    内容が壮大すぎる!!笑笑

    あらすじは前作の続き
    竜司が死んだ後の話になります
    ので今回のメインの登場人物も竜司関係
    主人公は竜司の大学時代の友人、監察医安藤満男
    友人であった竜司の死体解剖の担当に…
    そこからまたしても呪いの連鎖に巻き込まれてしまう……(; ・`д・´)ゴクリンコ

    リングではある程度は内容がわかっていたのですが、
    今回のらせんも映画で観たけどすっかり内容を忘れ!
    新鮮な気持ちで読むことができた!!

    前作リングでは呪いのビデオを作った貞子等を
    調べて解決していこうー(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!
    みたいな感じだったけど、
    らせんでは
    化学、医学方面から切り込んでいこうー٩( 'ω' )و
    だったので正直……むずかった…笑笑
    僕の場合、深く考えずに流し読みしました!
    …だって、わかんねーだもん!!!(ヾノ・∀・`)ムリムリ
    しかしですね!
    後半から徐々に謎が解明されていくんですが
    これが!マジで!面白い!!
    言わずもがな!貞子にはびっくりしますが!
    もう1人サプライズな当時人物もいました!
    そして最後に明かされる。
    貞子が呪いのビデオでやりたかった事……
    す、すげぇとしか言いようがない!笑笑
    もはやホラーと言わず、壮大SF作品!Σ(・Д・;)


    そんな感じで来たら次回作『ループ』がますます気になる〜〜♪
    早速!!ループ読むぞーー!!(ง ˙ω˙)ว
    あと!映画らせんも観るぞーー!!v(。・ω・。)ィェィ♪

  • パンツの匂いを嗅ぎ取ることに必然性はあるのか!?笑

    ホラー部分丹念に描かれていたので、じっとり怖かったです。
    エレベーターとかね…二人になるの嫌…。

    ストーリー展開は、主人公の漫画的な直感が結構頻繁に出てきて、それが考察に繋がるところがちょっと強引さを感じなくもなかったけど、医学的な要素が前作よりさらに強まって面白かったです。

    あと、よかったのはラストシーンですね!
    海に始まり、海に終わる。人類の終焉に手を貸し、人類を裏切った主人公が手に入れた何者にも変え難い宝物。
    爽やかさすら感じる終わり方は、自分好みでした!
    自分の願いのために他の全てを投げ打つ系のストーリーはとても好きなんです〜。
    僕も、息子がいるので、主人公の辛さ、無念さ、そして喜びがよくわかりました。

    エンタメは前作の方が強いけど、情感に訴えるという意味では今回の方が好きです。

  • 「リング」を読んでしまいたちまちこちらも読む羽目に陥った。

    DNAにまで侵入して増殖を続けるウィルス。
    果たして一週間後私は生きていられるのかどうか。

  • らせん
    鈴木光司

    ∞----------------------∞

    私、リングウイルスかかっちゃった?
    とは実際には全く思わないのだけど、途中で顕微鏡でウイルスを拡大した写真まで載せて、本気でウイルス撒いてる感。

    ホラーだと思って読み始めたのに、科学の勉強をしてる感じがしてしまったし、ミステリ要素も多くあった。
    そしてリングより断然面白かった気がするけど、「リング」あっての「らせん」だという事は分かってる。

    とにかくすごいなと思ったのは高山竜司。生み出す貞子もだけど、「死して尚」なところは同等だと思う。

    リングでは高山が強烈だったけど、こちらでは宮下が好きなキャラだった。家族の死で落ち込んでる時、何も気にせず接してくれる人ってそういない。

    2024/03/05 読了

  • 日本ホラーの金字塔「リング」シリーズ。とりあえず「らせん」までは読んでおきましょう。損はないです。

  • 復活した貞子の、奔放かつ、しおらしく、知的な振る舞いに戸惑う。映像でモンスターとして描かれる貞子とはまた違うパーソナリティで面白い。
    こうなってくると、貞子の意思なのか天然痘ウィルスが引き起こした絶滅回避システムか、分からなくなるな。

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著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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