ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (1998年4月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041880043

作品紹介・あらすじ

脳細胞までも凍らせる、恐怖の連続。日本のホラーシーンに新たな局面を拓いた作家六人が、それぞれの”怖さ”を突き詰め、描き込んだホラー小説の競作。あなたは、どれが一番怖いですか?

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

さまざまな恐怖の形を描いた短編集で、ホラーの新しい局面を体験できる作品です。豪華な執筆陣による各作品は、心理的な恐怖からSF的な要素まで多岐にわたり、読者を引き込む魅力があります。特に、小林泰三の「兆...

感想・レビュー・書評

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  • 角川ホラー最初期のアンソロジー。装丁はつまらないしコンセプトもよくわからないけど、メンツは豪華だしどの話もしっかり面白い。一気読み。

    小池真理子『生きがい』:
    これ絶対誰かしらの認知歪んでるよな、までは予感させておいて「へーそうくるんだ」のオチ

    鈴木光司『ナイトダイビング』:
    うーん、話としては面白いけど怖くはない

    篠田節子『子羊』:
    面白い世界観だけに短さが惜しい

    坂東眞砂子『白い過去』:
    個人的ベスト。女性心理とプロットのリンクが見事。『蟲』が好きじゃなかっただけに意外。

    小林泰三『兆』:
    ゾッとする瞬間が複数回あり堪能した。そこに実在するものが怖いのが一番怖い。やっぱりすごい作家だ。

    瀬名秀明『Gene』:
    SFテイストの強い理系バイオホラー。理解できずとも終始ワクワクしながら読んだ。
    恋人との関係のサブプロットは宙ぶらりんだし、これもともとは長編構想だったんじゃないかなという気がする。

  • 鈴木光司好きだが、このナイトダイビングはいまいちだった

    瀬名秀明のGENEもあとひとひねり欲しいところ

    白い過去がまあまあ面白かった

  • 角川ホラー文庫のアンソロジーと理解して購入。
    このジャンルの浅い僕でも、名前を知っている執筆陣。
    珠玉の作品群だとか、豪華な顔ぶれだとかの虚飾は不要。
    本当に面白いものは、読まなければ決して分かり得ないのだから。

    現実と非現実
    現実と狂気
    地上の日常と海中の作用
    閉ざされた世界の日常と外世界の現実
    現実と思い出と精算と報復
    現実とゲームとその向こうにある現実と真理

    SF色の強いものから、心理に迫る日本的ホラーなど多岐にわたる。
    曖昧な状況下で体験する、幾つかの物語を堪能できる。

    小池真理子・小林泰三・篠田節子・鈴木光司・瀬名秀明・坂東眞砂子
    それぞれの作品の入門編としても、お勧めできます。

    個人的に強く映像を感じたのは、この2作品。
    篠田節子「子羊」
    小林泰三「兆」

    狂っているのは、この世界なのか、何かなのか?

  • 夏の終わりに購入。
    そして、読了は寒い夜。
    集英社のホラー・アンソロジー『白昼夢』と同時購入。収録作家も二人被ってはいるが……。
    自分の好み順に簡単な感想を。
    小林泰三『兆』★★★★☆
    小林泰三目当てだっただけに、期待を裏切らなかった。オチの予想はかなり早い段階で気付いたが、どうやって収束させていくか?には唸らされた。あの書き方自体が伏線だったとはね。
    篠田節子『子羊』★★★☆☆
    『白昼夢』と被ってる作家の一人。全く作風が異なる。自分はこのSF的な世界観の方が好き。ただ、オチも含めて、好み分かれるだろうな。
    瀬名秀明『GENE』★★★☆☆
    あらすじはシンプルだと思う。しかし、理系脳でない自分には、纏った鎧が重すぎて……。この、徹底した理論と専門用語の武装、好きな方々も多いでしょう。
    坂東眞砂子『白い過去』★★☆☆☆
    モダンホラーの新星として話題になった、あの坂東眞砂子とはまるで別人のような……。ライトミステリー的なのはいいとしても、主人公の女性に全く感情移入出来ず、自分には合わなかったかな。
    小池真理子『生きがい』★★☆☆☆
    「だから、そう言うコトか」的部分はあるが、目新しさはないオチ。このタイプのオチが好みじゃないんで、ごめんなさいって感じです。
    鈴木光司『ナイトダイビング』★☆☆☆☆
    『白昼夢』と被ってる作家のもぅ一人。前回に続き、今回も……。星1つはキビしいかとも思うが、良かったのは、描写表現だけ。
    総合で★2.5。アンソロジーだから、様々な作家さん、様々な作風を比較的気軽に楽しめる。ソレで(ソレが)イイ。ソコをオマケで★★★☆☆。
    後は、約30p~約100pと分量差が大きいコトと、後半にソレが増える並びに、もぅ一工夫欲しかったかな。

  • 初読かと思ったら遠い昔に読んでた。
    なんとなく覚えてるけど、うわあこれどうなるんだっけと思いながら読むというちょっと不思議な体験。

    「生きがい」
    ショートショートの見本のような。こういうのは怖さより「うまいね」と感心する読後感。

    「ナイトダイビング」
    淡々とした作品。オチは想像通り。おもしろい、というかなんか不思議と印象に残っていた話。

    「小羊」
    ホラーというよりはライトなSF? こういう話けっこう好きです。
    私がこの立場だったら、きっと最後は逃げない気がする……。
    うーん難しいなあ。

    「白い過去」
    これたぶん読んだ当時は、すっきりしたラストだと思ってたはずなんだけど。いま読んだら千春に何一つ共感できなくて愕然とした。
    いや、あんた何ちょっと被害者面してんだ、と。
    自分で選んでそういう人生を歩んで、ちょっと昔を思い出したら旦那が憎くなって、その結末。利用できるだけして嫌になったら捨てるのか。女のいやーな部分を見せられた気がしてまったくすっきりしなかった。

    「兆」
    出ました小林泰三。相変わらずの小林節です。
    安心して読めるきもちわるさ(褒め言葉)。気持ち悪さと、ふとしたはずみににじみ出る可笑しさ。どこまでもついていきたい。

    「Gene」
    瀬名さんの小説って、あらすじがすごくおもしろそうなのに本文読んで難解な単語が出てきていつも嫌になっちゃう、っていうイメージ。
    小説のために知識を使ってるんじゃなくて、知識を披露するツールとして小説を書いているんじゃないかと思ってしまう。
    この話はおもしろかった。でも途中のその遺伝子講釈はそこまで必要か?とやっぱり首をひねらざるを得ない。
    まあ、あんまり偉そうなことは言えないのですが。

  • 角川ホラー文庫のアンソロw
    小林さんの目当てで借りた(´∀`)うへへ

    (以下ちょっとネタバレ)

    『生きがい』小池真理子
    最後ポーン( д)゜゜
    結構結末って何となーく予想出来てしまっちゃうんだけど、これは予想を遥かに上回ってたwww
    変に勘繰ったから尚更ww
    こーれはホラーだわwwww

    『ナイトダイビング』鈴木光司
    海怖いタイプの僕には/(^o^)\な話だったw
    しかも夜の海とかwww/(^o^)\
    やっぱり海底には色々なモノが有るのね〜

    『小羊』篠田節子
    こう云う話好き!!
    そしてやっぱり臓器/(^o^)\
    何で僕はかなりの確率で臓器系に当たるんだろう。
    まぁ好きだけど。
    久し振りに希望の有る話読んだわ。ちょ

    『白い過去』坂東眞砂子
    電話の件は何事かと思ったけど、
    最後はスカッとしたw(´∀`)
    ざまあwwww
    白いチューリップの花言葉って「失恋」なんだ!

    『兆(きざし)』小林泰三
    おおぉお(゜д゜)
    流石小林さん、歪みねぇなww
    登場人物は歪んでるけどw
    そうか…「兆」は霊とか錯覚、幻覚、天使、吸血鬼、戯言とかそう云う、目に見えないけど感じる、惑わされるもの、みたいな感じなのか。解釈合ってる?
    でもこれらの呼び名は言い換えに過ぎない…と。
    これ読んでから、何でも
    「これは兆だ/(^o^)\」
    と思う様になったw←
    でも兆を感じ過ぎてはいけない…
    いやあwまた改めてネフィリム読みたい!!

    『Gene』世奈秀明
    またきたややこしい専門用語だらけ(ノд`)
    そして、パソコンで脱出ゲームとかクリックしまくってウロウロするゲームするの怖くなったww/(^o^)\
    レミングスとか言うからやりたくなったじゃまいかwww

    アンソロも楽しいねぇ(・∀・)
    篠田さんの話面白かったから、ちょっと他の本調べてみようかな…
    小林さんはやはり凄い!
    G☆O☆D

  • 錚々たる顔ぶれ
    ちょっとSFが入ったホラー

    家族を失い狂ってしまったオンナが見出した生きがいを書いた小池真理子の「生きがい」

    子供を産む産まないで距離が出来たカップルが酸素が切れるギリギリの中海の底で見たナニか..神秘さと息苦しさを感じる鈴木光司の「ナイトダイビング」

    番号で管理された神の子と呼ばれる子供たちと神の子が待ち焦がれる祭壇の儀式とは..倫理観が無くなった先にある未来みたいで嫌な気持ちになる篠田節子の「小羊」

    植物状態になった元恋人との会話がなぜ留守電に..職場には花束が..誰が何のために?そして知る夫となった人の真の顔..女の未練と男の執念が書かれる坂東眞砂子の「白い過去」

    いじめていた女子が自殺をした..その日から自殺した子の幽霊に付きまとわれる..誰がいつから狂っていたのか全員か?と話を理解するのが難しい小林泰三の「兆」

    同じ研究室の男子から借りた悪魔をゲノム解析するゲームにのめり込む映子..それは本当にゲームなのか現実のプロジェクトなのか専門用語が大量で読むのに苦労した瀬名秀明の「Gene」

    どれもこれも傑作でした

  • 全ての人におすすめとは言えない。
    話も面白く読み応えもあるけど自分に合った読みやすいのもあれば専門知識系で読むだけでも苦痛なのもある。
    また、単純に怖い話というより不思議、オカルトの話が多かったと思います。

  • 可もなく不可もなし
    『兆』:最初はどんな事件なのかと興味と怖さで物語に惹き込まれた。けど、読み進めていくうちに滅茶苦茶な感じで面白くなくなって残念。

    小池真理子は読みやすく物語にスッと入れるのところが好き

  • 短編集は今まで読んだことのない作者と出会えるのが素敵。今回、坂東眞砂子さんに魅かれました。

  • 2014.04.27
    豪華な著者のラインナップなのに、正直内容は期待はずれでした。

    『生きがい』小池真理子
    子供と夫を失ったアパートの大家の女性と、そこに住む青年の話。ねっとりと進み、最後のオチはえ?という感じでギャグ?と思った。これを最初に持ってくるなよ…。小池さんの小説はやはり肌に合わない。

    『ナイトダイビンク』鈴木光司
    夫婦が夜の海に潜り、妻が海の底で生命の母のようなものを見つける話。これもどこがホラーなのか…。
    ただ全体的な描写がとても綺麗で、ダイビングっていいなぁとは思った。

    『子羊』篠田節子
    この短編集の中で一番好きだったというか唯一まとまっていて楽しめた作品。
    『神の子』と呼ばれ他人の生として生きること定められた名もない少女がある1人の青年と出会い、自分の生を生きる事を決心する話。
    『白』と『静』を感じさせる美しい世界感で最後の余韻も素晴らしくもっと続きが読みたいと思った。

    『白い過去』坂東眞砂子
    平凡な人生を歩んでいる主婦にある日突然蘇った過去の思い出。
    思いもしなかった過去の恋人と現夫との繋がり。やはり怖いのは幽霊ではなく現実に生きている人ですね。
    しかし、奥さん集中力なさすぎ…こういう性格だから現夫の本性にも気づかなかったんだろうな。

    『兆』小林泰三
    これもギャグ?
    最初はミステリ風で進むのに、後々フリーライターのなえ子の描写がおかしくなってくる。オチもよくわからないし、はっきり言って読む価値なし。

    『Gene』瀬名秀明
    DNAやら染色体やら遺伝子やら専門的な単語が多くて、理系の者でないと読むのが苦痛。ずらずらと難しい単語が並ぶだけで、たいしたオチではない。というか半分くらいしか理解できなかったのでオチも理解できなかったのかもしれない。

  • 読解力が落ちたのか?記憶力が落ちたのか10名以上の登場人物が蠢くと何が何だか分からなくなる。オカルトとホラーの違いも判らないし、小説のオチも解らない。

  • どれも非常に面白かった。読み応えバツグン

    でも禍々しいタイトルや裏の表紙のアオリから想像していたほどおぞましい内容ではなかった。中でも印象に残ったのは「子羊」かな。一つだけ設定がSFファンタジーだったというのもあるけど、完璧な調和をもった世界とその不自然さ、そして外界とのギャップがとても綺麗だった

    アイディアが面白かったのはGeneかな

  • すごく怖いのかと思ってたら想像と全く違ってた。でも話自体はどれもおもしろいと思った。最後の話は専門的なことが出てきたからちょっと難しかった。

  • 生きがい (小池真理子) : は?ギャグ?といった感想のみ。★

    ナイトダイビング (鈴木光司) : ただ夜の海にもぐっただけ。★

    子羊(篠田節子):かなりつまらない部類のSF。短かさにも関わらず前半は苦行だった。★

    ここ迄3作品連続で駄作。
    続きが不安だ。

    白い過去(坂東眞砂子): 平易な文体にも関わらずじわじわと悪寒が伝わって来た。★★★

    兆(小林泰三): 読んでいて一番良かったが、残念なことに落ちがいまいち。2行に及ぶ「ひいいい」にはどん引きした。★★

    Gene(瀬名秀明):染色体とか遺伝子の説明がくどくて、読むのに疲れを感じた。★

  • 生きがい (小池真理子) / 初出 野性時代 1994年10月号
    ナイトダイビング (鈴木光司) / 初出 野性時代 1990年12月号
    子羊 (篠田節子) / 初出 S-Fマガジン 1995年8月号
    白い過去 (坂東眞砂子) / 書き下ろし
    兆 (小林泰三) / 書き下ろし
    Gene (瀬名秀明) / 書き下ろし
    参考文献
    謝辞、及び作者から読者の皆様へ
    解説 (三橋暁)

    『絆』 1996.8 カドカワノベルズ刊 文庫化

    口絵 GARDEN of EARTHLY DELIGHTS / HIERONYMUS BOSCH PHOTONICA
    装幀 田島照久
    カバー印刷 旭印刷
    印刷 暁印刷
    製本 大谷製本

  • ミステリー作家6人の短編を集めた贅沢な一冊。それぞれの個性がにじみ出た作品により,一口に恐怖感といっても様々あるのだと感じさせられます。現実なのか狂気なのかわからない不思議な感覚をお楽しみ下さい。

  • 豪華な執筆陣。小林作品と篠田作品が気に入った。

  • 気になっていた作者が集まっていたので手を出してみた。

    可もなく不可も無くっていう感じ。最後の瀬名さんの作人は面白かった。

  •  DNA、男と女、あの世とこの世等々、ちょっとおどろおどろしい世界をキーワードにした短編集。今、活躍する作家陣が大集結しているので、読みごたえは十分。新ホラー小説最前線とでもいったところか。

     小林泰三(ヤスミと読むんだって。知ってた?)、瀬名秀明(もちろん、DNAモノです(笑))、辺りがお気に入り。新しい作家を開拓してみたい人なんかにも、ちょうどいいんじゃないかな。私も女性陣の3名は、初めて読みました。

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