ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)

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本棚登録 : 370
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880043

感想・レビュー・書評

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  • 2014.04.27
    豪華な著者のラインナップなのに、正直内容は期待はずれでした。

    『生きがい』小池真理子
    子供と夫を失ったアパートの大家の女性と、そこに住む青年の話。ねっとりと進み、最後のオチはえ?という感じでギャグ?と思った。これを最初に持ってくるなよ…。小池さんの小説はやはり肌に合わない。

    『ナイトダイビンク』鈴木光司
    夫婦が夜の海に潜り、妻が海の底で生命の母のようなものを見つける話。これもどこがホラーなのか…。
    ただ全体的な描写がとても綺麗で、ダイビングっていいなぁとは思った。

    『子羊』篠田節子
    この短編集の中で一番好きだったというか唯一まとまっていて楽しめた作品。
    『神の子』と呼ばれ他人の生として生きること定められた名もない少女がある1人の青年と出会い、自分の生を生きる事を決心する話。
    白』と『静』を感じさせる美しい世界感で最後の余韻も素晴らしくもっと続きが読みたいと思った。

    『白い過去』坂東眞砂子
    平凡な人生を歩んでいる主婦にある日突然蘇った過去の思い出。
    思いもしなかった過去の恋人と現夫との繋がり。やはり怖いのは幽霊ではなく現実に生きている人ですね。
    しかし、奥さん集中力なさすぎ…こういう性格だから現夫の本性にも気づかなかったんだろうな。

    『兆』小林泰三
    これもギャグ?
    最初はミステリ風で進むのに、後々フリーライターのなえ子の描写がおかしくなってくる。オチもよくわからないし、はっきり言って読む価値なし。

    『Gene』瀬名秀明
    DNAやら染色体やら遺伝子やら専門的な単語が多くて、理系の者でないと読むのが苦痛。ずらずらと難しい単語が並ぶだけで、たいしたオチではない。というか半分くらいしか理解できなかったのでオチも理解できなかったのかもしれない。

著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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