ループ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.51
  • (124)
  • (137)
  • (265)
  • (56)
  • (14)
本棚登録 : 1270
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041880067

作品紹介・あらすじ

科学者の父親と穏和な母親に育てられた医学生の馨にとって家族は何ものにも替えがたいものだった。しかし父親が新種のガンウィルスに侵され発病、馨の恋人も蔓延するウィルスに感染し今や世界は存亡の危機に立たされた。ウィルスはいったいどこからやって来たのか?あるプロジェクトとの関連を知った馨は一人アメリカの砂漠を疾走するが…。そこに手がかりとして残されたタカヤマとは?「リング」「らせん」で提示された謎と世界の仕組み、人間の存在に深く迫り、圧倒的共感を呼ぶシリーズ完結編。否応もなく魂を揺さぶられる鈴木文学の最高傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作らせんを確かリアルタイムで読んで以来ずっとシリーズ放置してました。ネタバレを踏まなかったのが今思えば奇跡かな。
    ホラーと言うより未来SF系の話でしたが、父性溢れた主人公に感動。素晴らしい読後感で読んで本当に良かった。

  • リングはホラー
    らせんは科学
    本作ループは科学を超えた哲学的な話と言っても良いのではないでしょうか!

    生物の成り立ちを研究している学者は地球に生命が誕生した事を有り得ないぐらいの奇跡が起きたと言っています。
    反対に宇宙を研究する学者は宇宙が有限で無ければ生命が誕生する奇跡は起きると言っているそうです。

    私達は地球で生命が誕生した事に対し凄い確率の奇跡が起きたと考えることは出来ても、実際に今自分が生きているという事実を実感しているために、その奇跡が必然的なものだと勝手に受け止めてしまっている様な気がします。



    ループの主人公の馨は幼い頃に、この世界が都合よくできている事に疑問を持つ。

    医学生となった馨の世界にはウィルス性の癌が蔓延しており馨の両親や恋人が癌のキャリアとなり発症の恐怖に怯えていた。
    そんな中、馨はあるプロジェクトと癌の関連に疑問を持つ事になる。


    本作品はリング、らせんから連なるストーリーです。
    らせんでダークサイドに堕ちた?高山竜司が再び登場します。

  • 馨はかけがえのない家族に囲まれ、幸せな毎日を送っていた。あの日が来るまでは。尊敬していた父がガンで衰弱していく。しかも、それは猛威を振るう新種のガンウイルスによるものだった。馨は家族を救うために、ウイルスに対抗する方法を模索する。 読み終えて一発目の感想は、「貞子はどこに行ったんだ」という感想。リングシリーズはどうやら山村貞子ありきで進むわけではなく、この世界のあり方、生命のあり方など少々哲学的なテーマありきだったようだ。呪怨や着信アリのように山村貞子がパワーアップしてどんどん理不尽に人類を呪うみたいな展開を期待して読み始めた三部作だったのでとってもびっくり。作中に出てくる人間模様や主人公の葛藤などはとても胸に刺さったので、面白かったが……。

  • 内容
    科学者の父親と穏和な母親に育てられた医学生の馨にとって家族は何ものにも替えがたいものだった。しかし父親が新種のガンウィルスに侵され発病、馨の恋人も蔓延するウィルスに感染し今や世界は存亡の危機に立たされた。ウィルスはいったいどこからやって来たのか?あるプロジェクトとの関連を知った馨は一人アメリカの砂漠を疾走するが…。そこに手がかりとして残されたタカヤマとは?「リング」「らせん」で提示された謎と世界の仕組み、人間の存在に深く迫り、圧倒的共感を呼ぶシリーズ完結編

  • 『らせん』が一作目の続編だとするなら『ループ』は広がった物語を再度収束させるような作りになっていた。ホラー作品の代名詞みたいに思っていたけどシリーズが進むにつれてオカルト要素は次第に影を潜め、三作目に至ってはもはやサイエンスフィクションの趣になってしまった。読み進めるごとに前作の見方が変わっていく作りは見事。

    ただ惜しむらくはどうしても蛇足感が否めないこと。『リング』の完成度があまりにも高かったので続編のストーリーがどうしても納得できない気持ちがある。浅田の家族愛が、竜二の知的欲求が、山村貞子の怨念が、バーチャル世界での出来事だったというのはどうにも釈然としない。これが全く独立した作品だったなら素直に楽しめたのかもしれないのだけど。『リング』は常識じゃ説明できない超常現象を理屈で追及していく過程が最高に面白かったのであって、読み終えてもまだ人知の及ばぬ「何か」を想像する余地が残されていた。だからそれを全部説明されちゃうと興ざめってのもあるんだよね。

    まあなんだかんだ言ってもつまらなかったわけではなく小説としては充分に楽しめたといえる

  • という事で最終章『ループ』。

    そこそこ面白いものの、あくまで『リング』、『らせん』のおまけ。
    前2作を読んだ人はそこそこ楽しめるでしょう。
    カテゴリは前2作の関係からホラーにしましたが、実際SFミステリーでしょう。

    2010/5/14
    『リング』、『らせん』はすばらしかった。
    さらなる続編に良作なしなので敢えて読んでませんでしたが、最近「おもしろい!」という評価を目にしたので読んでみようと思いました。
    amazon評価でも☆4ですね。

  • リング三部作を読む。
    映画リングは紛うことなきホラーですが(子供の頃に観たときはホントに怖かった)、小説はというと、その印象は薄く、SFミステリーといった方が適切かと。一作目リングの完成度は高く、二作目らせんもSF要素を前面に押し出す内容で特段の違和感なく読み進めることができました。ただ、三作目ループはいただけない。
    ホラー要素は全くなくなり、SF一色。リングの世界を仮想空間に落とし込む豪腕は否定しませんが、中盤に前二作のあらすじ紹介を垂れ流しにするところとか、いろいろ強引過ぎる展開(世界の危機なんだから、間接的に導くのではなく直接呼びつけろよ。。とか)が気になったり、何よりも高山に拘り過ぎで、もはや貞子の出番すらないところに笑えてしまいました。仮想空間の存在が現実に現れるという展開もSF作品としても決して真新しいものではないので、なんというか、蛇足な印象が強い作品でした。

  • 昔読んだ本

  • 『らせん』を読んだらとりあえず『ループ』もいっとくよな。
    でもさ、『ループ』は全然記憶に残っていないのよ。何度も読んでないのかな?
    シリーズ3作目ともなると、繰り返しが多くてくどい感じがするのが気に入らないのかも。

  • 前作『らせん』は前々作『リング』より壮大な物語だったが、『ループ』は『らせん』をはるかに上回る壮大な物語だった。
    前作までのミステリやホラーの要素は皆無となり、純粋なSFとなっている。現実(本作)と仮想現実(『リング』『らせん』)とが交錯する模様はまさに『マトリックス』の世界観。そういえば本作が発表された90年代後半はこの類のテーマが流行っていたなと、少し懐かしい気分になる。
    終盤、二見馨の出生の秘密が明かされてから転生に至るまでの展開は圧巻。
    最後の数ページ、転生した馨が両親や礼子に語りかける場面は哀しくも美しい。

全129件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木光司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
フランツ・カフカ
宮部 みゆき
ダニエル キイス
有効な右矢印 無効な右矢印

ループ (角川ホラー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×