ジャンゴ (角川文庫)

著者 : 花村萬月
  • 角川書店 (2000年10月発売)
2.98
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  • 20レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041898079

ジャンゴ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 【本の内容】
    哀しく、それでいて熱い旋律。

    沢村がつま弾く音に、麗子が目を付けた。

    麗子は沢村が世話になっているヤクザ者・山城の溺愛する妹だった。

    麗子は美女の自殺志願者だった。

    そして、麗子は悪魔だった―。

    沢村はたった一度の麗子との快楽の代償として、ギタリストの命である指を失った。

    そればかりか巨大な野獣にいたぶられ、人間としての尊厳をも失った。

    すべては麗子の罠だった。

    沢村を指の動かない天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトにするための…。

    男女の、兄妹の、粘り付くような濃い愛憎を、物語を通して描き切った花村文学の真骨頂。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    下劣な暴力と欲望を大きなモチーフとしながら、この気高さは一体何なのか。

    悪魔そのものの麗子が哀しい神に思えてくるのはなぜなのか。

    食わず嫌いをしてきたが、なるほどこれが花村萬月の魅力なのであろうと納得。

    吐き気のするような暴力行為のあとで、同じ人物の繊細な心象がえがかれ、悲痛なドラマのあとで、第三者の醒めた目がその感傷を笑いとばす。

    そうしたバランスのとれた視点の移動が全編をつらぬき、非現実的なストーリーと登場人物に感情移入を許す。

    世界の汚いものをすべて浄化したあとの、ちぎれるような痛みを想像させる美しい小説だ。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 貸出:湖浜(2012.11.20)返却(2012.12.17)
    まさにSex&ドラッグ&バイオレンス満載のハードな文学作品といった感じでした。 これ以上ないくらいドロドロと、しかも淡々と進んで行きます。
    もう一度読み返すことはなさそうですが、読み終えてなぜか爽やかさが残りました。

  • 生きる意味をなくしてしまった主人公の話。
    相変わらずのエログロ。
    終わり方がいい。

  • えぐくて、残酷な物語です。暴力と性の描写がかなりきつい。

  • 「エロス」と「バイオレンス」と言うところでしょうか。

    ほかに花村萬月作品を読んだのが1つしかないのですが、それも同様に「エロス」と「バイオレンス」でした。

    出てくる人物にまともな人がほとんどいないっていうのも面白いです。

    ヤクザや芸能プロダクションのボス、近親相姦しているその妹、巨人症のオカマ、指を失ったギタリスト、ボスを篭絡しようとしてその妹にぼろぼろにされたシンガーソングライターと、比較的一般的なマネージャーの男っていうのが登場人物です。

    脇でチンピラとか出てきますが、そもそも名前も出てこないのでモブです。

    読み始めたところで主人公は沢村(ギタリスト)なのかなと思ったけど、芦原(マネージャー)が主人公なんでしょうねぇ。

    群像劇みたいな感じなのかもしれないけど。

    まともな人間が出てこないので、各キャラクターの思考や行動原理にいろいろ問題ありすぎてすごく面白いです。

    あと、読んでいるうちにすごく興奮というか、テンションがあがります。

    「エロス」成分で興奮するのではなく、なんかよくわからないけど、すごく興奮します。

    面白くて、一気に読んでしまいました。

    花村萬月作品はほんと面白い。

  • 途中まで読んで挫折してしまった

  • 酷く稚拙。

    村上龍をナルシストな中学生が真似たらこうなるのでは。

    初めての酷評レビュー。

  • ジャンゴと聞けばマカロニ・ウェスタン。しかしここでは有名なギタリストの名前。作品は猥雑でしつこくて、支離滅裂な内容。登場人物もみんな、自己主張ばかりでうるさく、考えも行動も統一性がない。スポーツ新聞の連載レベルですね~、なんで花村さんはこんな小説を書いたのだろう?エンターティメントで実験して、見事に失敗作ってとこかな。

  • 090921(n 091002)
    091128(s 091217)

  • 花村萬月という作家さんの名前だけは知っていて、実際に読んだことはほとんどなかったので読んでみた。



    うーん。



    まず、ノーマルな女子には勧め辛いことがわかった。
    あと、この人がなにやら巨大なマグマのような勢いを持っていることも。
    濃厚で濃密で息苦しいような圧力。


    でも、できたら再生の方向に向いてほしかった物語。
    堕ちるだけ、壊すだけ、怨むだけ、奪うだけの破壊の結末には、ちょっとがっかり。

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