幸荘物語 (角川文庫)

著者 : 花村萬月
  • 角川書店 (2002年12月1日発売)
3.25
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041898086

幸荘物語 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • **荘というアパート名からは、木造、古い、低家賃、を連想します。
    その前に「幸」の一文字が加わると、住人の貧しさが際立ちます。

    幸荘は吉祥寺北町の木造2階建て。風呂なし、トイレは共同。建物の玄関で靴を脱いで各部屋に通じる通路へ。
    作家、ブルース・ギタリスト、カメラマンを志す若者と45歳の槇村らが住人です。

    公園で絵を売っていた青年に対してギタリストの円町が乱暴をはたらく場面があります。

    プロを目指す者の甘さを戒めています。
    感性は磨いた技術の先にあるもので、大した努力をしていない未熟者への怒りです。
    単に無頼や堕落を気取ったところで、作品は生まれません。
    読者も登場人物たちもチャレンジのリスクと結果の厳しさを知らされます。

    若い志の底にうごめく思い、逡巡、貧しさ、セックス、甘え etc.作者は、痛み、匂い、体温、味覚、音、見かけなど読者の五感を刺激しつづけます。

    結果がどうなるにせよ、志に賭けている幸荘の若者たちは、ボロアパートのその名の通り幸福そうでした。

  • 小説家志望の主人公が、暴力、セックス、愛、死にふれ成長していく話。
    ありがちです。

    主人公のいちいち言葉をこねくり回す姿が少し不快です。

  • 花村さんの青春小説。花村さんの作品なら暴力的な小説の方が好きだな。

  • This is 青春小説。

  • 冴えない小説家志望の童貞が、女性を知り、女性にはまって、精神的に突き抜ける様を描いた小説です。
    著者の作品の多くは、性と暴力に満ち溢れていて、非情に刺激的です。
    が、この作品ではその描写が大人しめで、著者の作品にはまった人間にはやや物足りません。
    花村萬月の衝撃を感じるために、「ゲルマニウムの夜」や「鬱」を読むことをオススメします。
    衝撃的過ぎてついていけない場合には戻って本書から入ってみてください。

  • ボクから俺に変わる瞬間。

  • ある男の成長記。
    最初の方の主人公はかなり自分に似ていると思う。

  • (2003/8/12(火))

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