ワルツ(下) (角川文庫)

著者 : 花村萬月
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年9月23日発売)
3.78
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  • 本棚登録 :47
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041898109

作品紹介

百合子。城山。林。互いに惹かれ合うも添い遂げることができない三人の恋情は、城山組と館岡組の抗争で引き裂かれていく。一度は、共通の敵・利根川を倒すために手を結んだ城山と林だが、二人は百合子を巡って闘わねばならぬ運命にあった。館岡組を継承し、母となった百合子がその時とった行動とは…。三人の抑え切れぬ情愛の果てにあるものは何か。人間の本性を極限までに描いた大河小説、堂堂の完結。

ワルツ(下) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • なるほど。そうなるか。
    命のやり取りにしっくり来る結果なんて無いのかもしれないけど、
    なんだか消化しきれないものを置いていかれた感じだなあ。
    うぐぐ。

    終戦直後の劇的に変わっていく世の中で
    何色にも染まらずに役割を終える者と、
    汚れにまみれて先へ進む者との邂逅と離別。

    最後には命の連鎖なんていささかご都合主義な解釈で
    いろんなことを正当化してしまうのだけど。果たしてどうか。
    まあ任侠だなんだと言っても
    結局は恥をかいてなお生きねばならぬということか。

    なんだろ。根底には穢れの肯定がある気がします。

  • 文庫版三巻一気に読了。何時もながら花村萬月の世界は凄い!単なる仁侠ものではない驚きと新鮮さ、人間臭さと大真面目な戦後の話題時代背景に官能の世界を加えて。

  • 話自体は退屈せずに面白く読めた。文章も読みやすい。
    ゲルマニウムの夜で感じたような一種のカタルシスを覚えることはなく、ただのエンタメ小説と言ってしまってもよい。

    結局のところ、この小説で分かったのは
    ・情婦を米兵に殺害された報復名目で殺人行為に快楽を覚え
    ・隙がなくて殺害できないと称して米兵の輪姦を指を加えて何回も見る性癖を持ち
    ・居候していていた愛人をヒロポン中毒にして殺害し
    ・親分婦人を通夜の場で親分の死体の横で犯し
    ・風来坊を気取って裏切り、不意打ちで殺人する
    イケメン無罪の任侠の欠片も持ち合わせない在日朝鮮人が戦後のヤクザ親分だ、
    ということか。

  • 下巻の中盤過ぎくらいから減速。
    えー!そっちなの!と驚きです。
    不満とまでは言わないけれど、ちょっとガッカリ。

    ドンパチものはお腹いっぱいなので当分は良いかな。
    にしても、上中下巻の3冊を猛スピードで読み終えました。
    この人の書く闇にどっぷりとハマりました。
    戦後の新宿のイメージがありありと目に浮かび、匂いすら漂ってきそう。
    ヤクザものではなく純愛小説だという認識で読みました。
    しかしなぁ、口説い様だけれど、そっちかぁ。

  • 2014.8.19ー59
    この結末。なるほど、でもあり、やはり城山の死は個人的には残念でもあり。
    「人間は泣きながらこの世に生まれる。この世に生まれることは苦痛であり、悲しいことなのだ。生まれた瞬間に唯一の定めである死に向かって生きはじめる」ついつい忘れがちなこの件を心に戒めて生きようと思わせられる。

  • 市図書館。

    3巻を1日半で一気読み。

    戦後の混乱の中、究極の三角関係。
    ワルツを踊る。

    日本という国が第二次世界大戦後にどのように民衆を愚弄したか。
    震災後の政府の対応と重ねて見てしまう。

  • 下巻読了。ちょっと濃すぎたので、次は軽いのを読もう。

  • たぶん花村萬月さんの小説は読まないと思う。これで十分という感じです。やくざもんの話は十分、結局やくざは893でなにもないもの、戦後のどさくさには任侠の世界があったのかもしれないが、そして今も私の知らないところでそれは存在するのでしょうが、それは暴力、非行、殺戮、無法、の世界。小説として読むのはもう十分です。

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