ワルツ(中) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 54
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041898123

作品紹介・あらすじ

占領下の新宿。城山は彼を慕う血気はやる若者に担がれ、城山組をたちあげる。新宿へと流れ着いた百合子は博徒・館岡組に身を寄せ、組長と結ばれる。一方、己の暴力衝動が抑えられなくなった林は米兵狩りを始め、彼らに襲われた百合子を助けたことが縁で、館岡組の食客となる。城山と林は百合子の凛とした美しさに惹かれていく-。極上の三角関係が奏でる闘争と恋情の瞬間。魂揺さぶるエンタメ巨編、いよいよ佳境へ。

感想・レビュー・書評

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  • 前半はなんだか弛緩したような時間が続いたけど、
    中盤から一気に来ましたエグい展開。
    愛と欲と義と情の極道絵巻。

    激しい暴力と性の描写によって
    むしろ純粋なものを描き出そうとする
    花村萬月さんの真骨頂。

    いいぞ。

  • 中巻にして読むのが少し苦痛になってきた。苛烈な暴力シーンの迫力はすごいし、任侠道に感じる部分もあるが、もう少しコンパクトに書けると思う。この世界観は著者でないと出せないと感じ入る部分と、理解できない部分が混ざった複雑な感想。心の葛藤や行動と裏腹な心の動きなど読まなければわからない部分が多くあり、映像化するとその辺のやくざ映画になってしまうので映像化は難しいとも思えた。

  • 話自体は退屈せずに面白く読めた。文章も読みやすい。
    ゲルマニウムの夜で感じたような一種のカタルシスを覚えることはなく、ただのエンタメ小説と言ってしまってもよい。

    結局のところ、この小説で分かったのは
    ・情婦を米兵に殺害された報復名目で殺人行為に快楽を覚え
    ・隙がなくて殺害できないと称して米兵の輪姦を指を加えて何回も見る性癖を持ち
    ・居候していていた愛人をヒロポン中毒にして殺害し
    ・親分婦人を通夜の場で親分の死体の横で犯し
    ・風来坊を気取って裏切り、不意打ちで殺人する
    イケメン無罪の任侠の欠片も持ち合わせない在日朝鮮人が戦後のヤクザ親分だ、
    ということか。

  • 中盤になり激しさが増してきました。
    暴力的ではあるけど、何だか透明さが増す。
    しかし映像では絶対に見たくないな。
    指のシーンとか誇張じゃなく気絶しそう。

  • 2014.8.15ー58

  • どんどん激しくなってきた。最終巻でどうなるのだろう。中巻読了。

  • 終戦直後の東京、ヤクザの世界を描きながらも、壮大な人間模様を現した現実味のある作品。花村萬月の世界を又も感じさせ、引きずりこまれてしまった。

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プロフィール

1955年東京生まれ。89年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後、特異な感性で話題作を次々と発表。98年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年、『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。著書に『笑う山崎』『ブルース』『ワルツ』『弾正星』『ロック・オブ・モーゼス』等多数。

「2018年 『ニードルス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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