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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784041898123
作品紹介・あらすじ
占領下の新宿。一人で愚連隊組織を壊滅させた城山は伝説の存在となる。一方、己の暴力衝動を抑えられぬ林は米兵狩りを始める。二人は館岡組の庇護下にある百合子に強く惹かれていき……。運命の歯車は更に加速する。
みんなの感想まとめ
愛と欲、義と情が交錯する極道の物語は、前半の緩やかな時間から中盤以降に一気に加速し、エグい展開へと突入します。登場人物たちの複雑な感情が絡み合い、特に城山と林の運命が交差する様子は緊迫感を生み出します...
感想・レビュー・書評
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「なんで俺の紋が、丸に三柏だってことを知ってるんだ」
尾津組親分、尾津喜之助が定めたマーケットにおける販売価格の取り決めは〈仕入れ価格×一・二=小売価格〉というものであった。
「要は、日本の家族制度はヤクザの親分子分にみられるように、世界にとってもっとも危険な存在なんだとさ。親分に対する絶対的な服従、すなわち父親に対する絶対的な服従だな。その究極に天皇制があるというんだ」
林さんは謎多き修羅である──。そんなことを思うと、雨に濡れて冷えた軀の奥が熱くなってきた。
「今日、九月二十六日仏滅の日に、ようやく姐さんの仇を討つことができました。親分、腑甲斐ない我々をお許しください。申し訳ありませんでした」
紘子といいましたか。城山組姐です。とっさに城山の前に立ちはだかり、銃弾をその身に受けたそうです。身を挺して弾よけとなったわけですね。
「はい。踊り子です。単純に賽と略す場合も多いのですが、栗山の兄貴は昔気質の博徒ですから踊り子と仰ったのでしょう」
「いま、広間で準備しているのは通し盆茣蓙と呼ばれるものでございます。盆茣蓙中央北側に中盆と壺振りが並んで座ります。その向かいに姐さんが、つまり親分が座ります。中盆壺振りの左右に半座と呼ばれる半方の座る席があり、親分側の左右に丁方の座る丁座がございます」
丁半賭博は古来より九半十二丁と称されてきた。賭場に出入りして最初に教えられるのが、賽子の四角六面は天地東西南北をあらわすということと、九半十二丁である。
つまりふたつの賽がだす目は全部で二十一あって、そのうち丁が十二あり、半が九つあるというのだ。
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占領下の新宿。城山は彼を慕う血気はやる若者に担がれ、城山組をたちあげる。新宿へと流れ着いた百合子は博徒・館岡組に身を寄せ、組長と結ばれる。一方、己の暴力衝動が抑えられなくなった林は米兵狩りを始め、彼らに襲われた百合子を助けたことが縁で、館岡組の食客となる。城山と林は百合子の凜とした美しさに惹かれていく――。極上の三角関係が奏でる闘争と恋情の瞬間。魂揺さぶるエンタメ巨編、いよいよ佳境へ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半はなんだか弛緩したような時間が続いたけど、
中盤から一気に来ましたエグい展開。
愛と欲と義と情の極道絵巻。
激しい暴力と性の描写によって
むしろ純粋なものを描き出そうとする
花村萬月さんの真骨頂。
いいぞ。 -
悲惨な終わりにするんだろうな
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複雑に絡みあう情。
どうもつれていくのやら
早く下巻を読みたいものです。 -
有言実行のかっこよさよ。顔の良さってつまんないと思う。肉体的にデリケートで緻密なかんじがするセクシャリティを感じさせる、ようは欲情する男性女性とは精神もまたそうなんでしょ。理解しなくても色気とは肌で感じるものである。
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中盤になり激しさが増してきました。
暴力的ではあるけど、何だか透明さが増す。
しかし映像では絶対に見たくないな。
指のシーンとか誇張じゃなく気絶しそう。 -
2014.8.15ー58
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どんどん激しくなってきた。最終巻でどうなるのだろう。中巻読了。
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終戦直後の東京、ヤクザの世界を描きながらも、壮大な人間模様を現した現実味のある作品。花村萬月の世界を又も感じさせ、引きずりこまれてしまった。
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