スカートの風 日本永住をめざす韓国の女たち (角川文庫)

  • 角川書店 (1997年2月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041903018

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プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、日本と韓国の文化や社会の違いを深く掘り下げた内容であり、特に韓国の女性たちの生き様に焦点を当てています。著者は、日本で働く韓国人ホステスの視点を通じて、男尊女卑の社会で生きる女性たちの苦悩や...

感想・レビュー・書評

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  • 1990年刊、韓国人の考え方と行動、来日の目的。女性の夢は、お金と権力を持つ男性との結婚。婚期を逃したり、離婚したら実家には帰れず、日本に働きに出る。プライドが高く自分にお金をかける韓国人ホステス、娘が美しければキーセンにして富を得てきた伝統。

    韓国人の社会や考え方がだいぶ日本とは違うことがわかります。30年前というと一世代前ですが、言われるほど日本も進んでなかったと思いますが、どちらも今はどうなんでしょうか。

  • うーん。「へえ、そうなの?」って思う所や、ああ30年前の韓国はこんな風だったのか、変化の勢いが凄いななどと思う部分もそれなりにあるのだけれど、なにより日本社会、特に女性問題への認識が相当現実とズレてる上に根拠不明瞭なままでかなりの断定口調なので、それだけで相当眉唾に感じた。

  • 「スカートの風」呉善花著、角川文庫、1997.02.25
    240p ¥462 C0195 (2019.07.19読了)(2003.03.18購入)(2000.07.10/8刷)
    副題「日本永住をめざす韓国の女たち」

    日韓関係が険悪なムードになっています。韓国について、書いた本がないかと、積読の山を物色したら、この本が見つかったので、さっそく読んでみました。
    韓国の女性の置かれている状況が、いかに大変かがよくわかりました。サウジアラビアなどの女性がいかに大変かよく言われますけど。韓国もそれと同じくらいたいへんだなんて初めて知りました。出版されたのが、ほぼ30年前なので、今は少し違うのかもしれませんが、どれだけ変わったのでしょうか? 興味深いところです。

    【目次】
    プロローグ 心の国境の間へ
    第1章 日本で働く韓国ホステス―なぜ日本に永住したいと願うのか?
    第2章 現代韓国の女性事情―だれも語らない生と性のドラマ
    第3章 ヤンバンとキーセンの哀歌―現代を支配する李氏朝鮮の亡霊
    第4章 韓国人と日本人―知り合おうとしない隣人たち
    単行本版あとがき  1990年10月吉日  呉善花
    文庫版あとがき  1997年1月  呉善花
    解説 生きぬくための比較文化  関川夏央

    (「BOOK」データベースより)amazon
    27歳で韓国から留学生として来日した著者。しかし日本人の曖昧な笑顔や態度、韓国人には考えられぬ不思議なその人生観にカルチャーショックを受ける。そんな困惑の中に知り合った、日本で働く韓国人ホステスたち。彼女たちの姿に、日韓文化のギャップの源や意外な真実が映し出されていることに気づき始めて…。一留学生が、李朝以来の韓国人が持ち続けてきた日本人像を打ち破り、日本文化と融合してゆく様と、そこから見出した韓国社会の病根と日本社会の意外な素顔を綴った、衝撃のルポエッセイ。

  • これ、本当なのかな、と思った。韓国人が韓国について書いているのだから本当なんだろうと思う一方で、日本では韓国の悪口を書くと売れるだろうから若干オーバーに書いているんじゃないかとも思ったのだ。
    ただ、本書の中で日本について分析しているくだりを読むと、まあ確かにそういう一面はなくもない。だとすれば、ぼくが日本についてこういう本を書くことも可能だろう。日本人は会議をしないと何も決められない、とか、人と違ったことをする人をいじめたり白眼視したりする、とか、四六時中ネットと繋がっていないと死んでしまう、とか。
    見方次第ということか、あるいは話半分と聞いておくべきか。

    それも踏まえて特にびっくりしたのが、権力者になるか金持ちになるかが人生の目標である、女性は結婚して子供を産まないと価値がない、芸能人は軽蔑される、といったあたり。ほんまかいな。韓流スター見ているとそんな感じはさらさらしないが。本書は1990年の出版だから、それからずいぶん変わったということなのだろうか。半世紀前の日本と今の日本が違うように。

    今の韓国が知りたいな。

  • とある韓国人女性による、日韓比較に基づく韓国批評の本。
    日本という国の特徴が、韓国という近くて遠い国と比較されることで非常に分かりやすい。自分の国の文化や特色は冷静に分析する機会がないことに気付かされる。
    日本について好ましくない部分も書いてはあるものの、非常に日本に好意的に描かれているため、日本人であればちょっぴり誇らしいような良い気分で読めるのではないか。
    彼女が本当に書きたかったことは、おそらく韓国における女性の社会的地位向上を目指すものであり、その比較において日本という国が引き合いに出されているはず。だからか、少し日本が美化され過ぎているような、気もする。

  • 日本人と韓国人のすれ違いには、思想の違いが関係しているということには納得でした。
    韓国人理解に一歩近づけたような気がします。

  • 韓国と日本の文化の違いについて面白く読める。韓国が男性的で日本が女性的という感じは正にその通りだと思う。韓国語は確かに力強い。「カムサハムニダ」(ありがとう)など、最後にニダで終わるのが、インパクトに富む。また贈り物⇒返礼の風習の違いもなるほど!

  • 日本にきたホステスではない韓国女性の、日本に働きにくる韓国女性を一面とした韓国論・日本論。1990年の著述なので表層的には現在と異なることも多いはずだが、多くのことは今も変わらないんだろうな。

  • 衝撃の書。中身は平易な日本語で書かれてあり、且つ20年以上前に書かれたものであるのに、そうか!!なるほど!!と驚きをもって何度も納得させられた。

    お隣の国、韓国から27歳で留学生として日本にやってきた著者が直面したカルチャーショック。ただそれだけを述べられているなら、どこにでもある内容だ。
    ただこの本のすごいところは、日韓の文化的な背景、その上で成り立つ現代の両国の社会的、民族的な特徴まで踏み込んでいて、且つそれが学術的な文化比較論ではなく、また低俗な善悪問題に堕ちるわけでもなく、メディアがさかんに騒ぎ立てる表面的な日韓問題の狭間で実は切実な事柄として横たわっている幾つかの課題を洗い出しているところだ。

    日本人の私にとっては、より日本を理解する上でもとても意味のある本だった。

    余談だが、あとがきで著者が少し触れているが、この本に対する読者の反応のしかたも、両国の特徴が出ているなと感じた。

  • 1990年に日本留学中の韓国人女性によって書かれた日本・韓国の文化・習慣を洞察した本。


    今2012年、日韓の関係悪化のさなかでたまたま家で発見し一気に読み終えることができた。

    著者は韓国人でありながら、日本文化にかなり精通しているといえ、20年前当時の韓国人ホステス事情を中心に、韓国の風習と日本の風習の違いを際立たせて述べている。


    この本の中では、韓国の経済ががいま発展途上であることを前提に、またその文化が韓国の経済発展や国際的立場の確立を阻害しているとの指摘が多々見られ、彼女の目から見ると日本と比べ未熟であると示唆していると読み取れる。

    韓国ジャーナリズムが日本ばかりを責め、反省を行わないことや、処女性重視の社会、男尊女卑の文化などが批判的に語られている。
    またハングルが持つ弱みを述べ、暗に漢字懐古を望んでいるのではないかとも伺える。

    彼女は今日本に帰化し、日本国籍を持っているようです。

  • 韓国の文化を勉強し始めたときに、偶然、古書店で見つけた本。
    韓日両面からの視点で、韓国文化や生活を見つめた本は、それまでのガイドブックや、難しい評論にはない新しさで、一気に読んだ。大変面白い。

    以来、著者の呉善花氏の作品は、ほとんど読んでいる。私にとっては、どのガイドブックよりも参考になったと言ってよい。

    著者は、私より数年歳上のようだが、いろいろな本を通じて語られる著者の大学、大学院留学時代の韓日関係が触れられるところは、同時代の懐かしさと、緊張感が蘇る。

    韓国で仕事をするとき、「あぁ、このことね」と、うなづくことも多い。私にとっては好きな著者であるが、韓国からの留学生の中には、違う評価をする友人も多いので、ちょっと評価が分かれるかもしれない。

    いずれにしても、私にとっては、韓国文化を学ぶ、最初の本として印象の強い一冊。

  • 韓国からのエリート女性が、残念な日本留学生となり、まじめに日本を理解しようとすればするほどわからなくなるという日々を乗り越えていま、その目で見た日韓の比較文化論的エッセー。
    目からうろこで、日韓情勢のニュースがそうだったのかと今更ながらによくわかる。
    過去の権威を否定して、自らの王朝文化の正当性を主張し、儒教の一側面を固く守り上下の支配体制を固めてきた李氏朝鮮時代の見えざる呪縛が根底にあるという説には納得。そこからはじまる男尊女卑、なぜ女性は韓国を飛び出し日本へと向かうのか。大変興味深く読むことができた。

  • 日本での生活が長い筆者が、日本との比較をしつつ、韓国という国をぶった切っている一冊。

    ちょっと時代背景は古いけど、今でも興味深く読めます。

    当時、これを書いた彼女の勇気に感服。

  • 韓国人の著者が感じた日本人と韓国人の考え方の違い。韓国人から見て理解しがたい日本人の考え方や、常日頃から不思議に思っていた韓国人の激しさの理由が解り、面白かった。日韓比較のありがちな本だけど、この本は他のものより深くつっこんであると思う。

  • 爆笑して読んだ。凄く面白い。少し古いので現在の韓国がどうかは判らないがこの一冊で韓国人にときめける。

  • 27歳で日本に留学して8年後に学生をしつつ、仕事を始め、さらにこういう本を出せるようになるほど、日本をよく見ている。運や時代、本人の頭の良さだけではとうてい計り知れない、バイタリティを感じる。なんとなく頭で思っていたハングルという文字の限界に言及していて、面白い。(2007.2.24)

  • 「泥棒に入られた」これは日本の文化に根ざした言い方。受身の姿勢。あくまでも悪いのは自分。自分が悪いと省みる。<br>

    「泥棒が入った」これは韓国の言い方。主体的な文化。あくまでも悪いのは泥棒。他罰的な文化。

    在日韓国人として日本の人に読んで欲しい本。インターンでインタビューの時に上智の留学生相手にこの話をして、すごくスムーズに取材することができた。本は読んでおくべきと思った瞬間です(≧ω≦)

  • 韓国がオリンピックを経て高度成長時代に入り先進国の仲間入りをした頃、さてその民族はどうしていたか。日本と似て非なる文化の一面を、韓国ブームよりもずっと早くこの人は日本の注ぎ込んでいた。続編も沢山でている。

  • 韓国から留学生として日本に来た著者の日韓比較文化論…。

  • 図書館でみつけて一気に読み上げた本。まず、著者に会いたくなってしまった。冬ソナ、韓国ブームだけど、国民性が理解できるシリーズ

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著者プロフィール

韓国・済州島生まれ。1983年に来日、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了(北米地域研究)を経て、現在は拓殖大学国際学部教授、東京国際大学国際関係学部教授。評論家としても活躍中。1998年に日本国籍取得済み。
主な著書に、『攘夷の韓国・開国の日本』(文藝春秋、第5回山本七平賞受賞)、『スカートの風』(三交社・角川文庫)、『韓国を蝕む儒教の怨念』(小学館新書)、『韓国「反日民族主義」の奈落』(文春新書)、『日本にしかない「商いの心」の謎を解く』 (PHP新書)、『反目する日本人と韓国人』(ビジネス社)など多数。2021年から「呉善花チャンネル」を開設、「相反する日韓学」を配信中。

「2023年 『日本のどこが好きですか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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