好き (角川文庫 よ 14-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 51
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041904077

作品紹介・あらすじ

結婚式を明日にひかえ、かつて恋人と過ごした激しい恋愛の日々を思い出す曜子。その相手とは、従兄の俊だった。自由奔放で気まぐれだが、自分の気持ちに正直な俊を愛すれば愛するほど、孤独は深まっていった。傷つけあい結ばれることもなく終わってしまったこの恋が、曜子の心にもたらしたものは…。悲しみと孤独のトンネルを抜けて知った、明日への希望と切ない恋の喜びを謳い上げた、極上の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 静かなお話。
    こんな恋愛は憧れるなぁ。
    でも、すごく大変そう…
    ケイちゃんみたいになりたい。

  • 「好き」って思うこと、伝えることは大切だと考えさせられました。
    恋愛ってピンクってイメージが強いけど、幸せな分、ブルーとかグレーの孤独も一緒に付きまとう。
    曜子の気持ちも分からなくもない。
    あたしたちの年齢にはまだちょっと早いかな。
    「結婚」ってことをもっとリアルに意識したときに読むと、ちょっと恋愛観変わるかも。
    だから今の時点では星3つ。

  • ふいんきが好き。でも、ちょっと苦手な感が否めない。

  • 2010.05.04

  • すごいよくあるタイプの恋愛小説なんだけど、
    表現が素敵で、光景が目に浮かんで、
    何度も読み返してしまいます。

    主人公の曜子といとこ(といっても血の繋がりはない)の俊が
    年月を経て再会して恋におちる。
    そのなかで、大事なのに気持ちがうまく伝わらなかったり。
    伝わらないままどんどん離れていってしまったり。
    また、ずっと近くにいてくれた同級生男子には
    距離が近すぎて恋愛感情を持てなかったり。
    でも遠くにはいってほしくなかったり。
    現実味ある、もどかしい感情の流れにひきつけられます。

    というか、わたしにとってはこの本は、
    いろいろいやなことがあって本から離れていたときに
    たまたま手にとり、内容に惹かれ、
    読書の世界に引き戻してくれた本。
    という個人的な思い入れ(感謝)もあって、星5個。

    自分にとって大切な本のひとつです。

  • 結論はない物語なんだけれど、
    だからこそ空気がやわらかくて、優しい気持ちになれた。
    何かが違うのは、自分ではわからなくて、時間とか二人の間に流れる空気が解明してしまう。
    だからこそ、全てを「受け入れて」しまうことが大事なんだな。
    分析癖もよいけれど、案外人生ってそういうものでは解明できないことに本質があるのかもね。

    「大人になるということは自分の力ではどうでもできなかったいろんなことを静かに葬っていくこと」
    「たとえ胸がひりひりするとするような吸引力を持たない人でも、一緒にいたら幸せなのかもしれない」
    「じっと自分の作り上げた人形ケースのような小さな世界の中でうずくまっている」
    「人のことを思い、心を悩ませているとき、やっぱりどこか幸せなのかもしれないと思う」
    「たまらなく愛おしいのは、きっと限りなく愛情に近い友情だから」
    「きっといくつもの闇を吸い取って、ケイちゃんは光の強さを増していったのだろう」
    「分析癖のある私にとって自分ほど格好の素材はない」

  • 私は性格が男らしいので、主人公の女性ヨウコの「彼から連絡が無くて悲しい」とか「私が死んだら泣く?」的なところに全然同調できず、寧ろ、そんな事でずっとウジウジしてるヨウコにイライラしちゃった(゜-
    ゜)
    でも、そういう本筋は置いといて、背景にあるいろんな人間模様は面白かった(^O)=3

  • 言葉や表現がとてもきれい。ストーリー展開はまぁまぁ良かった。だんだん離れて行ってしまう心がひしひし伝わって悲しかった。「好き」って好き合ってるどうしてもなかなか言えないのねぇ。

  • 好きすぎて、本当に好きすぎて、つきあっていても孤独を感じてしまう・・・そんな切ない話。<br>
    でも、うまくいってるときの二人のやりとりは本当に幸せそうで、読んでてほんわかした気分になれたな。

  • 依然何かの雑誌で 相川七瀬が最近読んですきになったと書いてありました

    吉本由美さんの作品は
    恋に恋してる時じゃないと読めないなぁっていつも思います

    吉本由美さんの中ではこれが一番「好き」

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。成城大学英文学科卒業。広告代理店勤務を経て1984年作詞家デビュー。淑徳大学人文学部表現学科客員教授。「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」を主宰。サロンセミナー、イベントを開催している。

「2018年 『自分という物語を生きる 心が輝く”大人のシナリオ”』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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