鬼官兵衛烈風録 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041906026

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  • 戊辰の戦いに会津軍を率い、凄絶な抜刀斬り込みで官軍を震え上がらせた男、佐川官兵衛。混迷する幕末の京都守護をあえて引き受けた藩主松平容保を奉じた官兵衛は、鳥羽伏見の開戦後、京都、大坂、越後口、会津と転戦する。強悍な兵を擁し情誼に通じた戦いぶりは佐川隊の名を世に知らしめたものの、戦いに利なく、会津は開城した。維新後、雌伏ののち、官兵衛は新政府の警視隊を率いて西南戦争に参戦、阿蘇の薩軍に雪辱戦を挑む。心ならずも逆賊の汚名を着せられた会津藩にあって、勇猛かつ無骨に戦い抜いた男の苦闘の生涯を描く歴史長編。

     1998年10月4日購入

     年月日初読

  • 会津藩士佐川官兵衛は戊辰戦争において官軍から鬼官兵衛と恐れられる。会津は銃器の性能では劣るものの、勇猛果敢な切込みでしばし官軍を打ち払う。維新後は西南戦争に警視隊として従軍し、因縁の薩摩と戦う。

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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