幻の女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.29
  • (10)
  • (26)
  • (40)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 275
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (718ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041911044

作品紹介・あらすじ

弁護士の栖本は五年ぶりにかつての恋人、瞭子に会い、未だに彼女を忘れられない自分を知る。ところがその翌朝、瞭子が刺殺されたという連絡を受け、彼女の本当の過去を追い始める。日本推理作家協会賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 過去に付き合っていた女性の過去に関して追求する。
    政治家、行政、ヤクザ、ホステスの裏の世界を、弁護士を中心に追求する。

  • ここまで愛した女は一体本当は誰なんだ?設定が面白く、死後すべてをなげうって探す男の純情さと、むなしさ。

  • 1999年度、第52回 日本推理作家協会賞 長編部門受賞。普通の推理小説が文庫で700ページはいささか長い。世界を舞台にするとか、大映ドラマほどの劇的なストーリー展開があるとか、ならば納得はするのだが・・・しかしながら、この作品はもの凄く考えられて書かれている。著者がインタビューで、完成した2つのストーリーをボツにして世に出した作品と語るほどの力の入れようなのだ。読ませるし、飽きさせない。

  • 本屋のお薦めコメントに乗せられ衝動買い。いわゆるハードボイルド。最後まで飽きさせなかったけど、展開は結構ありがちかも。

  • 「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

    色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
    本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
    もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

    ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

    愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
    無言で消える女も罪深い。
    でも、そんな二人でも良いかも知れない。

  • 「義務教育と、受験戦争と、弁護士になるための徹夜の勉強で、十代から二十代の前半を過ごし、人間はみな平等だと、煮ても焼いても食えないような戯言を押しつけられ、それを押しつけられている方が楽だとどこかで思いさえしながら生きてきた。
    頭のなかでだけ、様々なことを理解して、理解しきれないことにはなるべく関わらないようにして、理解できる範囲で正義と正義じゃないものとを分けたがっている。」

    700ページあったけど、飽きずに楽しめるハードボイルド。弁護士である主人公が徹底的に謎を追及する姿がたまらない。底無しの謎と腐敗した人間のドラマが面白い作品。

  • 正統派のハードボイルドです。
    文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
    ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
    最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。

  • 主人公・栖本が5年前に別れた恋人・小林遼子に再会し、直後に彼女が殺害されたことをきっかけに物語が展開していく。
    彼女の正体、過去を知ろうとする栖本が探偵と協力しながら、裏社会に足を踏み込み徐々に真実に迫っていく。
    長編。分厚い。
    面白かった。

  • 長かった。

    再会した女性が直後に殺され、留守番電話には「調べてほしいことがある」とのメッセージ。
    女性を調べれば調べるほど謎が深まる。
    彼女はそもそも誰なのか?

  • 違う名前を獲得し、過去の自分と決別するという事であれば
    宮部みゆき著『火車』のほうが入り込めた。

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年神奈川県生まれ。’91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞しデビュー。’99年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『川崎警察 下流域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

香納諒一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×