幻の女 (角川文庫)

著者 : 香納諒一
  • 角川書店 (2003年12月1日発売)
3.22
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  • 本棚登録 :204
  • レビュー :23
  • Amazon.co.jp ・本 (718ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041911044

幻の女 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1999年度、第52回 日本推理作家協会賞 長編部門受賞。普通の推理小説が文庫で700ページはいささか長い。世界を舞台にするとか、大映ドラマほどの劇的なストーリー展開があるとか、ならば納得はするのだが・・・しかしながら、この作品はもの凄く考えられて書かれている。著者がインタビューで、完成した2つのストーリーをボツにして世に出した作品と語るほどの力の入れようなのだ。読ませるし、飽きさせない。

  • 本屋のお薦めコメントに乗せられ衝動買い。いわゆるハードボイルド。最後まで飽きさせなかったけど、展開は結構ありがちかも。

  • 「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

    色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
    本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
    もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

    ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

    愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
    無言で消える女も罪深い。
    でも、そんな二人でも良いかも知れない。

  • 「義務教育と、受験戦争と、弁護士になるための徹夜の勉強で、十代から二十代の前半を過ごし、人間はみな平等だと、煮ても焼いても食えないような戯言を押しつけられ、それを押しつけられている方が楽だとどこかで思いさえしながら生きてきた。
    頭のなかでだけ、様々なことを理解して、理解しきれないことにはなるべく関わらないようにして、理解できる範囲で正義と正義じゃないものとを分けたがっている。」

    700ページあったけど、飽きずに楽しめるハードボイルド。弁護士である主人公が徹底的に謎を追及する姿がたまらない。底無しの謎と腐敗した人間のドラマが面白い作品。

  • 正統派のハードボイルドです。
    文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
    ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
    最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。

  • 主人公・栖本が5年前に別れた恋人・小林遼子に再会し、直後に彼女が殺害されたことをきっかけに物語が展開していく。
    彼女の正体、過去を知ろうとする栖本が探偵と協力しながら、裏社会に足を踏み込み徐々に真実に迫っていく。
    長編。分厚い。
    面白かった。

  • 長かった。

    再会した女性が直後に殺され、留守番電話には「調べてほしいことがある」とのメッセージ。
    女性を調べれば調べるほど謎が深まる。
    彼女はそもそも誰なのか?

  • 【No.121】「私は自分の過去を話したくはなかった。心の奥に封印し、誰にもしゃべらずに暮らしてきた。語りたがらないこといには、必ず重たい意味がある」「そこそこの信頼とそこそこの裏切り。たぶん日常生活はそんなものでできている」「いつでも自分本位で、他人の痛みを思いやる気持ちに欠ける」「いったん逃げを打って負け犬になったら、一生負け犬のままで生きて行くしかない」

  • 違う名前を獲得し、過去の自分と決別するという事であれば
    宮部みゆき著『火車』のほうが入り込めた。

  • 長くて、やっと読み終わったという印象。事件が複雑で、なにやら背後でうごめく人物が多すぎて、どうも本筋が見えてこない。説明も長くて、すっきりしない。なんだか、読むリズムがつかめない小説だった。

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