ただ去るが如く (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (622ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041911051

作品紹介・あらすじ

5年前、組の幹部を殺害して大阪を後にした橋爪優作は、北陸の海辺の町で所帯を持ち、一見かたぎのような生活を送っていた。だが、その裏では元タンカー乗りの老人と手を組み、"表沙汰にできない金"を強奪するという裏仕事に手を染めていた。冬のある日、京都のお茶屋で闇献金を奪取した優作は、旧知の女実業家に現場を押さえられ、ありがたくない仕事を押しつけられる。ある業者から広域暴力団、共和会に渡る3億円の横取りだ。やむなく女の言い分を受け入れた優作は、因縁の男たちと対峙することになるが…。傑作ロマン・ノワール。

感想・レビュー・書評

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  • 元やくざの男が現金強奪事件に巻き込まれる。昔の組長の娘とその恋人、そして元相棒。複雑に人間関係が絡みながら事件は収束を迎える。
    大阪と日本海側の街を舞台にしている。

  • 久しぶりの香納諒一は、長かったけどぐいぐい引き込まれて一気に読み切った。
    うーん、感動。いい話だった!

    香納作品に出てくる男性はいつも、女性に一途で紳士で、
    不器用でとほうもなくカッコイイ!

    今回の主人公、優作も同じ。
    自分が引き起こした事件で解散に追い込んでしまった組の組長の娘を
    いつしか想い、気にしながらも決して伝える事なく身を引き不器用に金を送る。

    最後の解説の香山氏が、あまりに見事に本作品を分析しているので
    ここでへたくそな分析は差し控えるが、この作品は代表作の「幻の女」同様、
    もしかしたらそれ以上に名作だと思う。

    香山先生に、心からのエールを。

  • 虚しいと思うのが1番先だった。単純に淋しい終わり方だった。

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著者プロフィール

1963年横浜生まれ。91年「ハミングで二番まで」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。99年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。四六判の近著に、『心に雹の降りしきる』(双葉社)、『虚国』(小学館)、『熱愛』(PHP研究所)。

「2015年 『女警察署長 K・S・P』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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