あの夏、風の街に消えた (角川文庫 か 24-8)

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  • 角川書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (581ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041911082

感想・レビュー・書評

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  • 2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2009/10/12~10/16

    京都で下宿する師井厳のもとに、なぞの男風太が現れ、父親が不始末をしでかしたので、すぐに自分と一緒に東京へ来い、と言われる。とまどいながらも風太とともに東京へ向かった厳は新宿にある角筈ホテルに投宿することに。ホテルの近所の蔦屋敷で死体を発見してしまった厳は、やくざ、中国マフィアなどとの騒動に巻き込まれる。
    一夏の青年の成長を描く物語であるが、見事なハードボイルドミステリ。家族に縁の薄かった厳が家族というものを考え直し、友人とは何か、恋人とは何か、など様々な人間関係を通して大人になっていく姿が描かれる。ハルさん、教授、スーさん、嶌久さん、貴美子、玲玉など魅力的な脇役も良い。一番気に入ったセリフは、厳の父がいうこの一言「だけどな、男ってやつは、大人になる必要がある時にはもう大人なのさ」。
     今作が初の香納作品であったが、またMust Read作家が増えてしまった。

  • 中古の本です。
    正直内容的に厳しかったです。
    どうしても登場人物に感情移入できなかったです。あの当時
    自分も同い年で親父を喪いました。自分自身も随分情けない大学生でしたが。

  • 1人の青年の成長を描いたひと夏の事件として読めばよい。
    振り返るには現在の自分が若過ぎる気もするけれど、
    几帳面な事件の背景の組み立ては作者の性格をよく現している、と思う。

  • 何だろう、ミステリーじゃないよね。ハードボイルドミステリ?
    「青春」って言葉がぴったり。子供から大人になる切ない感じ、もうちょっと私は忘れてしまったけど(笑)
    学生運動や天安門事件など、少し時代が違うので、実感としてはわかないんだけど、充分楽しめました。京都も新宿も、ある程度想像可能な地域なのでそれも良かったかな。
    若干、現実にはちょっとあり得ないんじゃないのと思うエピソードもあったが、登場人物が魅力的で、引き込まれました。
    なんか良い、ていう言葉がぴったりかな。
    甘酸っぱいような、切ないような、気持ちになりました。

  • 2011/9/1札幌

  • あえて分類するならハードボイルド系青春小説でしょうか。現代の事件に学生運動や天安門事件などが複雑に絡んでいます。私の年齢では臨場感を持って読むことはできませんが、それでも充分に楽しめます。香納氏の作品の中では主人公が若くて少し異色な感じもありますが、私は好きです。

  • 切ないです。登場人物がみんな魅力ありまくりで、特に久夫ちゃんがかっこよすぎです。
    31歳でその渋さですか。

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著者プロフィール

1963年横浜生まれ。91年「ハミングで二番まで」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。99年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。四六判の近著に、『心に雹の降りしきる』(双葉社)、『虚国』(小学館)、『熱愛』(PHP研究所)。

「2015年 『女警察署長 K・S・P』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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